前走のレース中にノドが少し鳴っていたという報告があったレガトゥスですが、検査の結果【喉頭蓋エントラップメント】という所見が出されました。
【美浦・矢嶋大樹厩舎】
先週金曜にJRA獣医師によるノドの内視鏡検査を行いました。矢嶋調教師は「JRAの獣医師より高速走行時に喉頭蓋エントラップメントと呼ばれる所見が見られました。異音の原因はこれの疑いがあるとのことです。ただ喉の全体的に炎症症状が見られることから原因は以外にもあるかもしれません。今後につきましては、ノーザンファームの獣医師を含めて相談して決めます」と話しています。
※喉頭蓋は喉頭の入り口にある弁のようなもので、喉頭蓋エントラップメントは喉頭腹側にある披裂喉頭蓋ヒダが喉頭蓋の背側面を包み込む疾患です。ヒダを削除することによって症状の改善を図ります。
◎喉頭蓋エントラップメントとは
喉頭蓋は喉頭の入り口にある弁のようなもので、飲み込む食物が気管に入り込まないように蓋をする役割を持っています。喉頭蓋エントラップメントは喉頭腹側にある披裂喉頭蓋ヒダが喉頭蓋の背側面を包み込む疾患で、競走馬に見られる、ノドの病気の一つです。放置しておくとプアーパフォーマンスの原因となる場合があります。手術は披裂喉頭蓋ヒダを縦正中切開することにより正常な位置に整復します。
クラブのレポートの通りこれが原因とはっきりと決まったわけではありませんがレガトゥスももう7歳ですからねぇ、これって年を行ってから急に発症する症状でも無いと思うんですけどね。稀な症状ということですがクラブの活躍馬では最近ではシャフリヤールやグランアレグリアが発症していますし古くはシーキングザパールやリンカーンもそうだったようです。
処置をすればその後の競走能力に影響は無いということなのでノド鳴りといっても不幸中の幸いでした。実際にシャフリヤールは2023年8月の札幌記念で発症し手術、11月のBCターフに出走して3着していますし、グランアレグリアは2021年8月に発症し手術、10月末の天皇賞(秋)に出走し3着と手術も短時間の簡単なものでその後の競走能力にも全く問題が無いようです。
レガトゥスが手術を受けるかはまだ未定ですが、前走の敗因がこの影響であるならば今年はこの距離に拘ると言っていた2000mを見限ることもまだ無さそうですね。