初心者同志 -75ページ目

忘れられた本。

最近、これまで、ずっと当たり前のように

部屋の本棚に入っていた一冊の小説が、

実はまだ、まったく読んでいない本だったことに気がついた。


時間があれば、もう毎日でも眺めている本棚に、

そんな本があったなんて。


次から次へと、あ、面白そうだな、て思った本は

ついつい、買って来てしまうのがいけないんだろうけど、

それにしても、もっと早く気がついても

よさそうだよなあ。


あまりにもたくさん本を買い続けていると、

ときには、こういうことも起きてしまうのかも知れないけれど、

ここまで長い期間、見逃したままにしていたというのは

ちょっとした奇跡じゃないだろうか。


というのも、その本。

私は新刊が並んでいるコーナーで見つけて

買った記憶が残っていた。

で、一番最後にある記述を見てみると、


「1999年11月15日発行」


となっている。


・・・・・・うーん、どうやらこの本、本棚に入れられたまま

8年間もそのままでいたみたいだ。


なんだか、名前の思い出せない昔の同級生に

突然、街で声をかけられたような気分だなあ。


恥ずかしいやら、焦るやら、困るやら。


とりあえず、握手をして、


「やー、久しぶり!ゲンキそうだね?」


と、挨拶するところから始めよう。


「あまり、変わってないね。ちょっと痩せた?」


と、笑顔で言おう。


「初めて会ったときから、絶対面白いと思ってたんだよお」


あとは開いて、早速、中を見せてもらおう。


名前を覚えていない友人は困るだけだけど、

こういう再会だったら、うん、大歓迎だな。



腕相撲ハンター。

ここは、オンラインゲーム「MHF」 の世界。

強い者が生き残り、弱いものは淘汰される世界!


この世界で生きるハンターたちよっ!

ハンターに、必要なものといえば、何だっ!?


「力だーっ!!」


ハンター求められるものと言えば、何だっ!?


「腕っぷしの強さだーっ!!」


よーし、よーし、わかってるじゃないかっ!

ならば、証明してみせよっ!

この世界に、自分は生きる資格が、あるかどうかをっ!


MHFss176


おーっ!


いくぞ、勝負っ!

おりゃーーっ!!

バシンッ!


MHFss177


ああっ!


継続する秘訣。

私がブログを今も、毎日つづけているのは、

どこかで、自分が簡単に辞めてしまわない人間なんだ

ということを、証明したいから、なのかも知れない。


スチールラックに置いている自分の貯金箱が

ふと、視界の中に入った。


mada akiramenaino ?


五百円玉だけで貯金をすれば、いっぱいなったとき、

30万円が貯まるという貯金箱。


買ったのは中学生のとき。

なのにその中身は、まだ三割ほどの深さにしか達していない


このままのペースでいけば、いっぱいになる頃には、

年金生活をしているかも知れない。


うーん・・・・・・、ただ、長く続けるだけじゃ、不十分だ。

中身も必要だぞ。


とりあえず、財布に入っていた五百円玉を二つ、

早速、貯金箱に入れてみた。


長い滞空時間の末に、硬化の重い音が二つつづいた。


ブログも、こんなふうに貯金できたらいいのになあ・・・・・・。



一飲みハンター。

緊急指令!


オンラインゲーム「MHF」 の世界で、

決定的瞬間を撮影せよっ!



MHFss174


と、そんなこと、突然、言われてもなぁ・・・・・・。


なんて思っていた私の頭上に怪しい影が・・・・・・!


「・・・・・・ん?」



MHFss175


・・・・・・ゴックン。


体を張って、撮影成功っ!


自主トレーニング。

一ヵ月後に校内のマラソン大会を控えて、

なんとか上位入賞をしようと、友人と二人で始めた、

自主トレーニング。


相談をして、時間は夜、集合場所は近所の公園に決めた。

部活、塾を終えて、それぞれに集まった私と友人は、

軽い準備体操を終えて、とにかく走った。


気温はいつも10度を下回っていた。

かなりの厚着をしていても、じっとしていると、ガチガチと

歯が噛みあって鳴りはじめるくらい寒かった。


それでも終わるころには、全身に汗をかいて、

それが足元に伝って流れ落ちてくるのを感じるくらいだった。


スタート地点だった公園に、散々走って戻ってきた私たちは、

軽い屈伸体操をして、全身を満たしている疲労感と、

今にも沸騰しそうな体温を感じながら、

それを、人知れず練習している自分たちの満足感に変えて、

お互い、


「じゃ、また明日。お疲れ様」


と言って別れるという毎日だった。


きっと、二人でやったのがよかったのだと思う。

あとで聞いてみると、自分からやめるとは言い出せないぞ、と

お互いが考えていたいたみたい。

四日間はそうして何事もなく、深夜のトレーニングは続けられていった。


五日目は、友人がどうしても用事があって行けない、というので、

中止することになった。


そして六日目。

ここで、一つ大きな問題が起きちゃったのだ。

というのも、いざ、一日休んでみると、体が動かないっ!


きっと、これまでの疲労が、一日の休息のせいで、

一気に表面に噴き出してきたんだろうなあ。

そもそも、部活で散々いじめられてるのに、その上まだ、

自分たちで更に自らの体をいじめ抜いているんだもん。


まだまだ体のできてない学生の身には、厳しいよっ!


で、ちょっと窓から外を覗いてみてみると、

うーん、風か強く吹いていて、今日も一段と寒そうっ!


うーん・・・・・・今日は、休もう・・・かな?


いけないと思いつつも、ふと頭をよぎったその思い。

一度考えてしまうと、もう頭から離れない!


で、本当に休んじゃったんだ、もちろん、友人には何も伝えずにさ・・・・・・。


翌朝、学校で友人と顔をあわせた私は、開口一番に、

昨日のことを謝ろうとしたのだけど、

私の顔を見た友人がとつぜん、すごい勢いで


「昨日、ごめんっ!」


と謝ってきたのだ。

なんのことだろう、と話を聞いてみると、

どうやら昨日は、友人も自主トレーニングには行かなかったのだという。


ああ、なんて正直なやつなんだ!


それにしても、考えることは、やっぱり同じだったんだなあ、

と、わかって、私もなんだか一安心。


やっぱりさ、昨日寒かったからね。

わかるよ、わかる。疲れがたまってたんだよな。


と理解あるふりをして、なんとかその場を切り抜け、

まさに今、口に出そうとしていた言葉は、そっと胸に

しまい込んだ私は、やっぱり悪い人間なんだろうか・・・・・・。


とにかく、それで昨日のことは仕方がなかった、

ということになったんだけど、問題は今日からのことだった。


これまで通りつづける、というのがもちろん理想なんだけど、

すでに二人とも、そんなことを言い出せるような

雰囲気ではなくなっていたんだ。


で、色々と話した結果、


「来られる人だけ来て、やるってのはどうかな?」


と私は提案することにした。

その言葉に、不思議そうな顔をする友人。


「つまり?」

「つまり、自主参加方式にするんだ」

「ああ、それいいね」

「じゃ、今日からはそうする?」

「うん、そうしよう!」


もちろん、その後、二人とも一度もトレーニングに行くことなく、

校内のマラソン大会を迎えることになったのは、

言うまでもない・・・・・・・。