初心者同志 -54ページ目

【やらせ】のない景色。

深夜の帰り道、まだ、ばらばらと人の姿が目につく

慌ただしげな街中を抜けて、

自宅が近い、河の堤防の上を自転車で走っている時間が好きだ。


民家もほとんどなくなり、商店の看板や、明かりもなくなるので、

あたりはほとんど真っ暗になる。


そのおかげで、空を見上げると、まるで、作り物じゃないのか?と疑いたくなるくらい、

視界に映る空一面を、埋め尽くすように星が光っている。


ただ、この時期、空の全体がよく望めるということは、

雲ひとつないくらい晴れている、ということなので、

当然、放射冷却の現象によって、ものすごく寒い。


本当なら、しばらくボーと空を眺めていたいのだけど、

そんなことをしていると、凍死しかねないので、できない。

かといって、雲が出て、暖かく感じられる夜には、

たとえどれだけ外にいられても、星はほとんど見ることができないので、

やっぱり意味がない。


うーん、なんとか、いいところで妥協案というものは、ないものかなあ。


そういえば、以前ある本で、

よく、ドキュメンタリー番組などで、

「アフリカの大自然に3ヶ月密着して、ありのままを撮影してきました」

なんてやっている番組は、全て偽モノなんですよ、と

書いている人がいた。


つまり、「やらせ」番組だ、というのだ。


何故かというと、たとえ本当に3ヶ月間、本当に密着したのだとしても、

実際に放送されるのは、そのうちのせいぜい1時間か、2時間。

撮影していて、何かが起きた場面だけが放送されて、

何も起きなかった間の映像は捨てられているわけだから、

その時点で、自然そのままの映像では、あるはずがないでしょう、

というのだ。


それを読んで、うーん、なるほどなあ、と思った。

そう言われてみると、確かにそうかも知れない。


あと、大自然に、カメラや、それを撮影するクルーを入れた時点で、

そこに映っているのは自然そのものではないんです、

ということも書いてあった気がする。


言われてみれば、これも確かにその通りだ。

ということは、夜の空にも同じことが言えるかもしれない。


プラネタリウムや、写真で見る空は確かにきれいだけど、

やっぱりあれは作り物だったり、間接的なものだったりする。


CGなどで作られた映像も同じだ。


やっぱり本物は、その場に直接行って、自分自身の目で見るしかないのだ。


そんなことを考えているうちに、

本物を見る、という行為には、すごい意味があるように思えてきた。


うーん、寒いのくらいは、我慢してみようかな・・・・・。

欲しいものを得るために。

氷点下13度の世界では、ただの風も、皮膚を切り裂き、

今にも肉を抉りとろうとする、鋭いナイフだ。


朝、いつものように自転車に乗って仕事場へと向かう私は、

いつものように、完全防備だった。

何重にも重ねた外套、厚い手袋。

ただ、唯一、むき出しで外にさらしていた顔は、

走り出してすぐ、凍りついたように固まり、

ついには、斬りつけられたように痛みだして、

私は思わず足を止め、自転車から降りて歩き出した。


車道の脇にあった、電光掲示板に表示されたのは、

【氷点下13度】の文字。


普段はすれ違う、犬を連れて散歩する人や、ジョギングする人の影は

一切、見当たらない。

近くの河から立ちのぼってきた蒸気が、

霧のようになって周囲を包み込んでいる。


歩きだしてしばらく、ようやく体は温まって、寒さは和らいできたものの、

まるでジャムがこびり付いて、開けづらくなったビンのフタのように、

その動きは固くて、ギコチナイ。


普段、自転車であれば、それほどかからない仕事場までの距離も、

歩くとなると、すごく長く感じる。


ああ、やっぱり、寒さを我慢してでも自転車で行こうかな?


ふと、そう思った、そのとき。


遠くに見える山の頂から、ゆっくりと太陽が昇り、夜がしらじらと明けだした。

空一面を覆っていた厚い雲が、黄金色に光って流れ、

あたりを乳白色に包んでいたもやがキラキラと輝きだした。


誰一人いない、酷寒の早朝。

全身が球体になりそうなくらいまで着込んだ私は、

恐ろしいくらい静かなその場所で、一人、立ち尽くしてその景色を見ていた。


何かを得るということは、何かを我慢するってことなのかもしれない。


寒いのはほんっとに苦手なんだけど、でも、こういのも悪くないなあ、と思った、

その朝の出来事。



sa samui !


空、キラキラ。


公式狩猟大会結果ハンター。

ある日街のギルドから、声高らかに発布されのは、

日ごろ強大なモンスターたち相手に、自らの狩猟の技術を

遺憾なく発揮するハンターたちによる、純粋なる技術比べ!

その名も「韋駄天杯」


ギルドの指定したモンスターをたった一人で見事討伐し、

だれよりも早く街まで戻ってきたものが勝者になるという、

誰にとっても明らかで、簡潔明瞭な規則。


しかも、上位入賞者には、商品も用意されるとなれば、

普段の狩猟にわずかでも新たに刺激を求めていたハンターたち、

そして、まだ狩猟を始めたばかりの新人ハンターたちも巻き込んで、

それは煥発されたのです。


そして、ここにも一人。

いつまでも初心者を自称して、

モンスターと出会えば、誰よりも離れたところから笛を奏で、

過酷な狩猟生活をなんとか乗り切ろうとする、若輩ハンター。


彼もまた、愛用の笛を担いで、向かいます。

行く先は、原始の自然が居座る雪山。

モンスターたちの住処。

標的として指定された、巨躯の牙獣がいる、その登頂。


はたして、その結末は・・・・・・・!



kekawa !


ああっ、うーん、お、惜しいっ!

もう少しだった!


詳細を少し見てみると、私よりも上位にいる人たちは、

現時点での最高ランクに当たる、ハンターランク99という称号を持つ傑士ばかり。

そんな中にただ一人混ざり、入賞できたというだけでも、

満足すべき、と言える結果かも。



ただし、もう少しで、100位以内に入れたのも、また事実。

よーし、いざ、次の大会まで、更なる研鑽を重ねよう!と決意する、

初心者ハンターでありました。



オンラインゲーム「MHF」

そこで繰り広げられるは、有象無象、有形無形の魂宿す、

ハンターたちの立身出世の物語。



お風呂と本の濡れた関係。

毎日のお風呂には、必ず本を持って入る。

という、昨日のつづき。


眠るとき、仕事の休憩時間、部屋でくつろいでいるとき、と、

それぞれに応じて別の本を用意して読む私だけど、

お風呂の中に入っているときも、本を読む。



もちろん、お風呂場で読んだ本はどうしても濡れてしまうので、

お風呂でしか読まない専用の本、というのをいつも用意するようにしている。


だからその際、どんな本を選ぶかというのが、とても重要になる。

というのも、あまりに熱中して読んでしまうような本だと、

お風呂から上がれなくなってしまうからだ。


過去に何度か、ミステリー小説を持ち込んで、あともう少しで犯人がわかるっ!

という場面に差し掛かってしまったせいで、読書を中断できなくて、

限界を超えているのも気づかずに、長々と入浴してしまった結果、

お風呂から上がってすぐ、中のビーズが潰れてしまった古いクッションみたいに

ふにゃっ、と倒れてしまったことがあった。


それからは、すぐに読むのをやめられる、

ストーリー性のあまりないノンフィクションものや、

既にもう何度も読んでも物語を覚えてしまっているような作品を

選ぶようにしている。


もう一つ、お風呂場で注意ししているのは、

なんといっても、思わず手を滑らせて、本を湯舟の中に落としてしまうこと。


これがお気に入りの本だったりすると、もう最悪っ!

そんなときは、また買い直さなければいけなくて、

最近、これはあまりに効率が悪いような気がしている。


のだけど、実は、濡れて波打ってしまった本は、それはそれで、

ちょっと愛着があって、なんだか手放せなくなっている私は、変なんだろうか。


うーん、どうなのかなあ。



お風呂に入りながら本を読むのなら。

毎日のお風呂には、必ず本を持って入る。


お風呂に入っている時間は、一日の中でも、とても大切な読書の時間になっている。

なので、当然、入浴時間も長くなる。


ある時などは、あまりに何度電話しても反応がない私を心配して

友人がわざわざ家まで駆けつけてくれて、

実はずっとお風呂に入っていただけだとわかって、

玄関から外に放り投げられそうになった。


それで、

「湯冷めするだろっ!」

と怒ったら、

「茹で上がっても不思議じゃないくらいお風呂にいたやつが言うことか!」

と反対に怒られてしまった。


うう、仕方ないじゃないかっ、これが私の普通なんだからさあっ!


それから、この話を聞いた何人かの友人たちは、

夜に電話をして私が出ないと、あ、お風呂だな、と思うみたいで、

それ以降、電話するのをやめてしまっているということを、

最近になって初めて知った。


うーむ、連絡が減っているような・・・・・・と、

感じてたのは、気のせいじゃなかったのかあ。


それで、最近、電話のかかってくる音に少し過敏になっている。

お風呂に入っていても、気が休まらなくなっていて、

なんだか、本末転倒な気がしているのだった・・・・・・。



Junbibantan


私のバスセット。