初心者同志 -46ページ目

巨大魚杯ハンター。

最初に気が付いたのは、声でした。

そして、人だかり。


重々しい武装を身に着けた、たくさんのハンターたちが、

往来の足を止めて、立てられた看板に見入っていました。


私は、それで、すぐにわかりました。


以前にも、見た光景だったからです。


ハンターたちの狩猟技術を計るため、

街のギルドが定期的に開催している狩猟大会、

その名も【韋駄天杯】 の開催が、再び、発布されたのです。


これでも、前回大会では、初参加ながら、辛うじて入賞も、果たした身 です。


興味はありました。


モンスターと出会えば、誰よりも離れたところから笛を奏で、

なんとか、過酷な狩猟生活を乗り切っているような私でも、

活躍できるチャンスを与えてくれる大会。


しかし、人だかりをかきわけ、ふと看板を見上げた私の目に

飛び込んできたのは、【韋駄天杯】という見慣れた文字と並んで、

【巨大魚杯】という見慣れない言葉。


詳しく読んでみますと、ギルドが指定するモンスターを見事討伐し、

できる限り早く、街に帰還する時間を競う【韋駄天杯】に対して、

狩猟するモンスターは一切関係なく、ただ、魚釣りをして、

その釣った魚のサイズを競うのが、【巨大魚杯】とのこと。


今回は、この2つの大会が同時に行われるというのです。


私はたちまち、その【巨大魚杯】に魅了されました。


狩猟するモンスターは関係ない!?

それどころか、モンスターを狩猟する必要さえない!?


楽しそう。

挑戦してみたいっ!

でも、私にはこれまでに、ほとんど魚釣りの経験はありません。


できるのだろうか。


そんな、ときでした。

まったくふいに、その声はすぐ隣から、かけられたのです。


「釣りをするのなら、諦めないことだ。

最後まで、折れることなく、結果が出るまで、釣りつづけられた者だけが勝つ。

それが、釣りだ」


振り向くと、ヒゲで顔中を覆っている男が、ボロキレを纏ったような格好で、

鋭い形をした目だけをこちらに向けて、笑いかけてきました。


「やってみろ。才能があるかどうかは、すぐにわかる。

ないヤツは、続かないからな」


それだけ言うと、男は、人ごみの中に消えていきました。


私は、ちょっとだけ興味が沸いて来ました。


諦めないこと。

続けること。


どちらも私は得意です。


釣り・・・・・・。


私の足は、突然話しかけてきた正体不明の男のことなど忘れて、

自然と、その人だかりから離れ、釣りのえさが売られている、

街の道具屋さんへと向いていました。


そして気が付くと、大量の釣りエサと、新品同様の釣竿を持って、

広大な自然に向けて、歩き出していました。


諦めないこと、続けること。



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さて、初心者の私に、釣りの極意はつかめるのでしょうか。


オンラインゲーム「MHF」


これは、一人の初心者釣りハンターの立身出世の物語。


お腹を抱えて笑える本。

もし、人に本を薦める場合、「泣ける本」「お腹を抱えて笑える本」

という基準はとても難しい、という昨日の話題 から、


一冊くらいは、自分の本棚にある、【心から笑わずにいられない本】

というのを紹介してみる。



Chagawashou


【 蹴りたい田中 】  (ハヤカワ文庫 JA) / ◇田中 啓文

色々と迷った末に、これ。


と、書いてしまった今でも、本当に迷っている、そんな作品。



最初に説明すると、決して、人に薦めたい本ではない。

どちらかというと、人に薦めてはいけない本なのかも知れない。


でも、最初のインパクトは、とても大きい作品だ。



タイトルは、「蹴りたい田中」。


・・・・・・「蹴りたい背中」、ではありません。


なんと、第130回茶川賞受賞作っ!


・・・・・・芥川賞、ではありません。



と、ここまで書いただけでも分かるように、

中身も全篇パロディーと、駄洒落で費やされた短編小説集。


これを、真面目な文学小説の世界でやっていたら、

もしかしたら、本気で怒られたのかも知れないけれど、

本作品は、どこまでも許容範囲の広い、SFの世界を下敷にしている。


学生時代、筒井康隆作品などをよく読んでいた、という人であれば、

絶対、文句なしに受け入れられるのではないか、と思う。


ちなみに、本書では、


【第130回茶川賞を受賞後、突如消息を絶った伝説の作家・田中啓文】


という設定で書かれている作者、田中啓文は、

実は、数々の受賞暦をもつ、本物の実力派SF作家!


ということで、実はこの作品も、決して、ただのパロディーというわけでなく、

ものすごく質の高い、作者のユーモアなのかも知れない。


と思うのだけど、やっぱり、ただの悪ふざけなのかもしれない。



実際に読んでみて、本当におかしくて楽しい作品、と思えたのであれば、

問題ないのだけど、そう思えなかった場合、あなたは、

本気で、田中の背中を蹴りたくなるかも知れない。


その場合、問題なのは、それがいったい、どんな感情表現を

形にしようとしたからなのか、ということなのだけど、


うーん、少なくとも、愛情、ではないだろうろうなあ・・・・・・。



笑いながら、泣きながら読む。

私のところから本を借りていく人たちは、みんな、口を揃えて


「じゃあ、面白い本を貸してよ」


と言う。


心の中では、


そんなに、この世界が面白い本ばかりだったら、私だって後悔しないんだよっ!


と、思いつつも、読んだ本について、一緒に話ができるのは嬉しいので、

ついつい、「いいよ」と、私は安請け合いをして、貸してしまう。


でも、実は、あとになって、買ってきて一度読んだあとは、

本棚にさえ並べられることもなく、ダンボールに入れられて

片付けられたままになっている、何冊もの、貸し出せる候補にもならない

本たちのことを思い浮かべて、ちょっと、落ち込むこともある。


でも、そんなことも実は、大した悩みではないのかも知れない。


なぜなら、「面白い本」の基準だったら、色々なところに溢れているからだ。


○○賞を受賞!とか、

何万部が売れて、ベストセラー!とか、

テレビドラマ化決定!とか。


そういった本がすべて傑作なのかどうかは別として、

それをキッカケとして本を手にとり、読んでみて、自分で判断することはできる。


でも、これが、例えば、


「泣ける本」とか、

「お腹を抱えて笑える本」なんて基準だったら、どうだろう。


今のところ、本を借りていくみんなからのリクエストとして、

そんな指名をされたことはないけれど、

もし訊かれたら、私は、自分の持っている本の中から、

どれか一冊を選べるだろうか。


うーむ、本棚の前に立って、しばらく考えてみたけれど、

答えは出なかった。


面白そう!と買ってきて、いざ、読み始めてみたら、

思っていたような内容ではなくて、別の意味で泣けてきた、

ということだったら、たくさんあるんだけどなあ・・・・・・。



盛り上がるハンター。

オンラインゲーム「MHF」 例解 日本語辞典




もり-あが-る 【盛り上がる】

 ①気勢が盛んになる。 「気分が――る。」 ②うずたかくなる。

 ③お喋りな人が、ときどき飲み会の場で起こす、錯覚。「今日はよく――たなあ。」


「今日の合コンで盛り上がったのって、お腹だけだったね」




MHFss224


青空の下、狩猟笛の協奏。


盛りあがってる?

里芋の皮むき。

私のキッチンには、包丁が4本もある。

全て刃の部分の形状が違っていて、用途によって使い分けている。


社会人になって、1番最初にした大きな買い物は、包丁だった。

5万円くらいする、高価な本焼き包丁だった。


でも、それは、ものすごく安い包丁だった。


本焼きとは、日本刀のように焼き入れをしながら作る、本格的な包丁のこと。

高価なものになると、10万円以上(!)するものばかりで、

さすがに、そこまですごい包丁を、いきなり買う勇気なんてなかった私は、

お店に並んでいた中でも、1番安い包丁を購入したのだった。


で、この包丁、どんな包丁なのかというと、使用したあとは

必ず1日1回、ちゃんと研いであげないと、いけないらしい。

そうしないと、刃割れといわれる状態が起きたりして、とたんに

切れ味が落ちることがあるからだ。


面倒に思えるけど、その分、包丁そのものは、もの凄く切れる。


よく、野菜を千切りなどにしていて、包丁の刃の部分に、

野菜がどんどん付いてくる、というのを経験した人がいると思うけど、

本当にいい包丁を使えば、そんなことは起こらない。


ただ、扱いが難しい包丁なのは確かなので、私はこの包丁のことを、

密かに、「ガラスのエース」と呼んでいる。


ということを、最近知った友人が、本気で嫌そうな顔をして、


「え?包丁に名前つけてるの?」


と言った。


違うっ!別に、名前で呼んでるわけじゃないぞ!


密かに、ちょっと、そう呼んでみただけなんだよっ!



Satoimo corocoro


里芋。

塩をふって、ぬめりをよくだす。

イモ類を茹でるときは、必ず、水から茹でる。


鶏ガラスープで、サッと煮て、スープ風に?

炒めるのも美味しそう。