日日是家紋 -20ページ目

家紋の変形パターン1

変形を繰り返し、数を増やしていった家紋ですが、輪で囲む、線で描くのみで黒く染めないなど、変形パターンに法則性を見出すことができます。むろん、はじめからパターン化されていたわけではないです。普及し増えていくに従って系統立てられ、それに則して変形するようになっていったようです。その後は、新しい変形パターンが現れると、ほかの家紋にも広がっていったものと思われます。変形パターンのうち、基本的なものを挙げてみましょう。

●輪(丸)を付加 オリジナルを輪で囲むもの。輪は太さによって太輪・中輪・細輪・糸輪・毛輸に分かれる。
太輪と中輸の中間を「丸に~」といい、これが輸の基本のようだ。

●角を付加 オリジナルを正方形で囲むもの。九十度傾けて立てたものや、隅をカットしたものなども見られる。

●剣を付加 オリジナルの隙間にディフォルメした剣を配置したもの。花紋や植物紋に多く見られる。

●蔓を付加 オリジナルの隙聞に蔓を配置したもの。見た目、西洋風なイメージが強くなる。当然とでもいおうか、花紋や植物紋に多い。

(引用:「家紋から日本の歴史を探る」(株)インデックス発行)

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源氏物語(二帖「帚木」第一章 雨夜の品定めの物語 第三段)

[第三段 左馬頭、藤式部丞ら女性談義に加わる]

 「成り上がっても、元々の相応しいはずの家柄でない者は、世間の人の心証も、そうは言っても、やはり格別です。また、元は高貴な家筋であるが、世間を渡る手づるが少なく、時勢におし流されて、声望も地に落ちてしまうと、気位だけは高くても思うようにならず、不体裁なことなどが生じてくるもののようですから、それぞれに分別して、中の品に置くのが適当でしょう。
 受領と言って、地方の政治に掛かり切りにあくせくして、階層の定まった中でも、また段階段階があって、中の品で悪くはない者を、選び出すことができる時勢です。なまじっかの上達部よりも非参議の四位連中で、世間の信望もまんざらでなく、元々の生まれも卑しくない人が、あくせくせずに暮らしているのが、いかにもさっぱりした感じですよ。
 暮らしの中で足りないものなどは、やはりないようなのにまかせて、けちらずに眩しいほど大切に世話している娘などが、非難のしようがないほどに成長しているのもたくさんいるでしょう。宮仕えに出て来て、思いもかけない幸運を得た例などもたくさんあるものです」などと言うと、
 「およそ、金持ちによるべきだということだね」と言って、お笑いになるのを、
 「他の人が言うように、意外なことをおっしゃる」と言って、中将は憎らしがる。
 「元々の階層と、時勢の信望が兼ね揃い、高貴な家で内々の振る舞いや様子が劣っているようなのは、まったく今更言うまでもないが、どうしてこう育てたのだろうと、残念に思われましょう。兼ね揃って優れているのも当たり前で、この女性こそは当然のことだと思われて、珍しいことだと気持ちも動かないでしょう。わたくしごとき者の手の及ぶ範囲ではないので、上の品の上は措いておきましょう。
 ところで、世間で人に知られず、寂しく荒れたような草深い家に、思いも寄らないいじらしいような女性がひっそり閉じ籠められているようなのは、この上なく珍しく思われましょう。どうしてまあ、こんな人がいたのだろうと、想像していたことと違って、不思議に気持ちが引き付けられるものです。
 父親が年を取り、見苦しく太り過ぎ、兄弟の顔が憎々しげで、想像するにたいしたこともない家の奥に、とてもたいそう誇り高く、ちょっとした芸事でも、雅趣ありげに見えるようなのは、生かじりの才能であっても、どうして意外なことでおもしろくないことがありましょうか。
 特別に欠点のない方面の女性選びは実現難しいでしょうが、それはそうした者として捨てたものではないな」
 と言って、式部を見やると、自分の妹たちがまあまあの評判であることを思っておっしゃるのか、と受け取ったのであろうか、何とも言わない。
 「さてどんなものか、上の品と思う中でさえ難しい世の中なのに」と、源氏の君はお思いのようである。白いお召物で柔らかな物の上に、直衣だけを気楽な感じにお召しになって、紐なども結ばずに、物に寄り掛かっていらっしゃる灯影は、とても素晴らしく、女性として拝したいくらいだ。この源氏の君のおんためには、上の上の女性を選び出しても、猶も満足ではなさそうにお見受けされる。
 さまざまな女性について議論し合っていって、
 「通り一遍の仲として付き合っているには欠点がなくい女でも、わが伴侶として信頼できる女性を選ぼうとするには、たくさんいる中でも、なかなか決め難いものですなあ。男性が朝廷にお仕えし、しっかりとした世の重鎮となるような方々の中でも、真の優れた政治家と言えるような人物を数え上げるとなると、難しいことでしょうよ。しかし、賢者と言っても、一人や二人で世の中の政治を執り行えるものではありませんから、上の人は下の者に助けられ、下の者は上の人に従って、政治の事は広いものですから互いに委ね合っていくのでしょう。
 狭い家の中の主婦とすべき女性一人について思案すると、できないでは済まされないいくつもの大事が、こまごまと多くあります。ああ思えばこうであったり、何かと食い違って、不十分ながらにもまあまあやって行けるような女性が少ないので、浮気心の勢いのままに、世の女性の有様をたくさん見比べようとの好奇心ではないが、ひたすら伴侶としたいばかりに、同じことなら、自ら骨を折って直したり教えたりしなければならないような所がなく、気に入るような女性はいないものかと、選り好みしはじめた人が、なかなか相手が決まらないのでしょう。
 必ずしも自分の理想通りではないが、いったん見初めた前世の約束だけを破りがたく思い止まっている人は、誠実であると見え、そうして、一緒にいる女性のためにも、奥ゆかしいものがあるのだろうと自然と推量されるものです。しかし、なあに、世の中の夫婦の有様をたくさん拝見していくと、想像以上にたいして羨ましいと思われることもありませんよ。公達の最上流の奥方選びには、なおさらのこと、どれほどの女性がお似合いになりましょうか。
 容貌がこぎれいで、若々しい年頃で、自分自身では塵もつけまいと身を振る舞い、手紙を書いても、おっとりと言葉選びをし、墨付きも淡く関心を持たせ持たせし、もう一度はっきりと見たいものだとじれったく待たせ、わずかばかりの声を聞く程度に言い寄っても、息を殺して声小さく言葉少ななのが、とてもよく欠点を隠すものですなあ。艶っぽくて女性的だと見えると、度を越して情趣にこだわって、調子を合わせると、浮わつきます。これを、第一の難点と言うべきでしょう。
 家事の中で、疎かにできない夫の世話という点では、物の情趣が度を過ごし、ちょっとした折の風情があり、趣味性に過度になるのはなくてもよいことだろうと思われますが、また一方で、家事一点張りで、額髪を耳挟みがちに飾り気のない主婦で、ひたすら世帯じみた世話だけをして。
 朝夕の出勤や帰宅につけても、公事や私事での他人の振る舞いや、善いこと悪いことで、目にも耳にも止まった有様を、親しくもない他人にわざわざそっくり話して聞かせたりしましょうか。親しい妻で理解してくれそうな者とこそ語り合いたいものだと思われ、つい微笑まれたり、涙ぐんだり、あるいはまた、無性に公憤をおぼえたり、胸の内に収めておけないことが多くあるのを、理解のない妻に、何で聞かせようか、聞かせてもしかたがない、と思いますと、ついそっぽを向きたくなって、人知れない思い出し笑いがこみ上げ、『ああ』とも、つい独り言を洩らすと、『何事ですか』などと、間抜けた顔で見上げるようなのは、どうして残念に思われないでしょうか。
 ただひたすら子供っぽくて柔軟な女を、いろいろと教え諭してはどうして妻としないでいられようか。心配なようでも、きっと直し甲斐のある気持ちがするでしょう。なるほど、一緒に生活するぶんには、そんなふうでもかわいらしさに欠点も許され世話をしてやれようが、離れていては必要な用事などを言いやり、時節に行なうような事柄の風流事にも実用事などにも、自分では判断ができず深い思慮がないのは、まことに残念で頼りにならない欠点が、やはり困ったものでしょう。普段はちょっと無愛想で親しみの持てない女性が、何かの事に思わぬでき映えを発揮するようなこともありますからね」
 などと、至らない所のない論客も、結論を出しかねて大きく溜息をつく。(「源氏物語の世界(渋谷栄一著)」より)
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源氏物語の【0の巻】と呼ぶにふさわしい本。きっと参考になりますよ。




原作に忠実。という訳ではないですが、大筋をつかむにはよいかも…

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変形していく家紋

現在、家紋は二万種類あるといわれている。代々受け継いでいるだけであったら、こうまで増えないだろう。家紋は、たとえば本家と分家、主と家臣などの間で少しずつ形が変わり、増えていったのだ。
本家と分家の場合、次男以下が分家となる際、本家の家紋を少々変化させた紋を作る例が多い。主と家臣の場合も、主と仰ぐ家の紋を変形させて用いる。平氏が「揚羽蝶」の紋を用いていたとして、平氏の末裔を主張する家々が「蝶紋」を用いたことは、主と家臣という間柄ではないが、この例に含めていいだろう。こうして作られた新しい家紋は、いずれの場合も本家あるいは主家と関わりがあることを知らせる役割を担っていた。
このほかに「菊紋」のような事例もある。これは、定紋として用いている天皇家と区別する目的から、種類が増えていった紋である。(引用:「家紋から日本の歴史を探る」(株)インデックス発行)

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家紋のバリエーション

1.定紋、替紋、女紋
何事にも公私の別があるものだが、これは家紋にもあてはまる。江戸時代、大名の家紋に見られた公に用いる定紋(別称・表紋、本紋、正紋)と、私用の際につける替紋(別称・裏紋、副紋、別紋、控紋)がそれである。
江戸幕府は、それぞれの家が使っている家紋のうち、メインの紋を届け出ることを定めた。これが定紋である。一方、替紋は届け出の必要がない非公式の紋だ。複数所持している家が多く、これは主君から下賜される例を筆頭に、家督の相続、婚姻などにより増えていった。非公式の紋といえばもう一つ、女紋が挙げられる。これは女性のみが受け継ぐ紋で、婚家に持っていき娘に継がせる。一般的に母方の紋のことといわれるが、地方によっては実家の紋を女紋とすることもある。この場合、もととなる紋が「剣」などの男性的な猛々しい紋であれば新しく作り、雄々しさを排除ーーたとえば「剣木瓜」であったら剣を除くこともあったという。ほかにも、細い線で描く陰紋、細い輪の中に紋を小さく描く豆紋、家紋の一部を描いた覗き紋などがある。(引用:「家紋から日本の歴史を探る」(株)インデックス発行)

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和市場、新商品のお知らせ2

シックな、それでいてしっかりと目立つ。そんなカラーでまとめてみました。素材はソフトなスポンジ(表面はPET材)を使っていますので、コップなどをいためる心配がなく、水にも強い、実用性の高いグッズです。日常の普段使いとして、またちょっとしたおもてなしにいかがですか。日本の伝統を日常生活に取入れるきっかけにしていただける自慢の一品です。

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