タロットをしていると日々自分のいろんなことを占いますが、
「母から学ぶことは?」という質問で「死」のカードが出たとことありました。
13番「死」
以前書いた、母の占いの記事↓
思い出のカード・カップ8
思い出のカード・ソード6
光と闇の走馬灯
「母から学ぶことが死?」
どういう意味だろう?と思って、最初分かりませんでした。先生に聞いても良かったけれど、これはしばらく自分の中で保留にしておきました。
今では、母は「死」のカードの世界観を教えてくれた人だったのかな、と思っています。
私は数年前、まだしっかりしてた頃の父に、
「お前、お母さんが怖いか?」と聞かれたことがありました。
「もちろん怖い(-.-;)」と答えると、
「俺も(-.-;)」と返ってきました。
ちょっとお父さん(汗)
40年以上付き合ってるあなたが怖いんじゃ、娘の手には負えませんよ( ̄Д ̄;;
母の何が怖かったのか?
私は母の「意地」が怖かった。
タロットで言えば7番「戦車」。
絶対こうしたい!何が何でも希望を通したい!無理でも何でもどうしてもそうじゃなきゃイヤ、困るんだ!!ってこと。
母の場合は「大皇帝」父が、願いをかなえたり、ピンチを救ってくれました。父は母の困りごとをバンバン解決するのを生きがいにしていた人でした。(悪く言えば共依存、良く言えば需要と供給がピッタリ合ったお似合いの夫婦。)
愛月先生の母の悩みの鑑定で、母のカードの流れは、過去「悪魔」現在「塔」未来「星」でした。
過去「悪魔」のカードは、何か強い「執着」のようなものが、母にあったことを表します。
鑑定の中で先生もそこに触れていたけれど、病気の原因っていろいろあるそうです。
もちろん遺伝による体質とか、環境や食べ物は大きいでしょうけど、東洋医学ではそれに加えて「自分の中にあるものが外に現れる」というような考え方があるそうです。タロットもそれに似ていますよね。
病前性格みたいなものがあるのかどうか、統計的なことは分かりませんけど、母方の親戚は性格が似てるなとは思います。いわゆる意地が強いタイプ。
裏返せば、それだけ不安が強いタイプということになります。
どんなに父が願いをかなえようと、年を取れば限界が来ます。
「もう無理なんだよ、お母さん。その願いは通らない。昔とは何もかも条件違うのよ。それをすると誰も幸せにならない。」
私は何度も言ったけれど、母は諦めることができなかった。
母はものすごく抵抗したけど、家族はみんな味方だったのだけど。
でも、母は理解できなかった。そしてとうとう自分のことも分からなくなってしまった。
子どもの頃読んだ物語で、「一ノ字鬼」というのがありました。
『ベロ出しチョンマ』(作: 斎藤 隆介 絵: 滝平 二郎 理論社)
の中に入っていたお話のひとつです。
ある村に太郎というすごく字の上手な子がいて、偉い書道家になりたかった。
もっともっと上手になりたくて、夜も寝ないで毎日ひたすら漢字の「一の字」だけを練習したけれど、どうしても納得できない。そのうち、とうとう太郎は鬼になってしまった。というお話でした。
野球の鬼とか、そういう言い方がありますけど、人間は何かに執着しすぎると、終いには人ではなくなってしまうのかもしれない・・と思うことがあります。
15番・「悪魔」の姿は人ならざるものですから。
だからこそ、いい意味で、時代や身の丈に合わない無理な望みは諦める「死」のカードは、大切なんだと思います。
私も親子なので母に似てる部分があります。パニック障害もあるので不安耐性が弱く、不安をどうにかしようと、何かアクションせねばと思いやすいです。
認知症家系のDNAがありますから、母と同じようにならないとは限りません。
でも、DNAはどうにもできないけど、心理的な面では、この不健康な体と、タロットが、助けてくれると思っています。
母は丈夫な人でした。それだけに、動けるだけに、意地が強くなるんだと思います。
上の占いで、母の現在の位置に出ている16番「塔」のカードは、意地を張るための鉄壁の砦。自分を実力以上に大きく、強く装う鎧です。
でも、こういうの着るにもそれなりの体力が必要です。鎧の重みでつぶれる人は着ることができません。
以前の記事の、私の不健康な体についての占い 星の世界を知る人で、17番「星」のカードが出たのはそういうことです。
はなっから着れなければカッコつける必要がない、装わなくていい、裸でいればいい。
17番「星」意地を張れないところが、不健康からのギフトだとしたら、
母からのギフトは確かに13番「死」だったと、今は思っています。
お母さんはそれだけ不安が強かった。父もそれをよーく知っていた。
自分の絶対を諦めることは怖いけれど、13番まできてしまったら、19番太陽へ向かう合図です。
だから、タロットを引いて「死」が出るようなことは、そんなに怖がらずに諦めていいんだって。