タロットで15番「悪魔」のカードを学んでいると、悪魔ってなんだろう??と想像することがあります。

今日はそんな妄想を、駄々漏れさせていきたいと思います。(^_^;)

 

ウエイト版は「生命の木」に当てはめられています。

「生命の木」は真ん中を行くとか、統合する、混ぜることで新しいものを生み出すものだと思うんですけれど、

「悪魔」のカードって逆で、混ぜない、分けるっていうのが基本なのかな、と思うんです。

 

正しい/間違ってる、いい/悪い、成功/失敗、敵/味方とか。

混ぜないから、分けてしまうから、「悪魔」は「女帝」と違って、新しいものが生み出せない。

3番「女帝」みたいに自給自足できれば人から奪う必要はないんだけれど、15番「悪魔」はずーっと奪い続けるしかない。

 

昔、美輪明宏さんと瀬戸内寂聴さんの対談本を読んだことがあり、そのなかで戦争について書かれていました。

 

戦争というのは、世界各国の軍需産業の連中が起こしているんですよ。

(中略)

戦争がなくなると困るという連中同士が、表では仲が悪いようなふりをしながら、裏では手をつないでいるんですよ。

 

『これからを生きるあなたに伝えたいこと 』 瀬戸内 寂聴 ・美輪 明宏 (著) より

 

美輪さんはあちこちで何度も、同じようなことを語られています。

戦争はまさに「分ける」ことだと思います。

プロレスみたいに二元論に分けて戦わせて、悪魔は興行収入を得る。

やれ○○人が悪いとか、○○国のせいでとか煽り、自分たちはがっちり握手して、楽屋では「今回も儲かりましたね、またやりましょうね」と言っている。

 

人間は戦争をやめられなくない。本来、人間は人間を殺さない。

戦争をやめられないのは○○人ではなく、○○人のふりをした悪魔系統の者。

だから人間同士なら、国や宗教に関係なく協力することはそんなに難しくないと、「It isn't hard」だと、「イマジン」でジョン・レノンも言ったんでしょう。

 

悪魔のカードは鎖でつながれる絵が描かれています。奴隷関係・主従関係・上下関係。

 

右/左、上/下、悪魔はこういうものが好きです。

しかも底辺は多く、頂点は少ないほどいい。

だから悪魔って三角△が好きなのかな、と思ったりします。

円や和はキライでしょうね。だから日本は嫌われるかも??

丸〇みたいに、右翼も左翼も、上も下も無くなっちゃうと、おまんまの食い上げなのかも。

 

でもねー、やっぱりお金だけじゃない気がします。

軍需産業はあるでしょうけど、商人は損得勘定に敏感ですから、費用対効果は考えるんじゃないかと思う。

だってお金だけなら、良いことしても儲かります。なぜ悪さである必要があるのか?

クラウドファンディングの例のように、良いことなら協力させてほしいって人はたくさんいますから、むしろ儲けが大きいのではないかしら?

悪さは札束で頬を張って根回ししたり、脅して秘密を黙らせたり大変だと思う。元手がかかってしまう。

良いことならサプライズだから秘密ね!とか言うだけでいいのに。

だから商人は間で儲けることはあっても、悪さの発案自体はなかなかしないんじゃないかと。

 

この世に体を持っている以上、衣食住はやらなくてはならないのでお金は必要ですけれど、エネルギー的なものも必要なんじゃないか?と思います。

子供向けアニメや戦隊ものでよく悪の組織が集めてる、ダークパワーみたいなね。

人が苦しむと元気になり、愛やハッピーは具合悪くなってしまうのが、悪の組織です。

 

「生命の木」だって、

形(科学や論理やお金とか)の柱と、

形のないもの(愛や宗教や感情とか)の柱。

両方なくてはならないんですもの。

カバラやタロットも男性性と女性性のバランスが大事です。人間も男性と女性で赤ちゃん(生命力)が生まれます。

片方だけだと、ケテルのとこの生命の根源が尽きてしまったり、維持できないんじゃないかな?と思ったりするんです。

だから生命体には、カロリーやお金だけじゃなくて「愛」や「感情」が大事なんじゃないでしょうか?

 

母の故郷の神社の大杉。樹齢1200年。

 

 

そしてそれは、悪魔も同じかもしれない。

大量にダークパワーを回収できるものっていうと、やっぱり、「戦争・災害・病気」だと思うけど、悪魔の飯の種になっていないかしら??

 

「悪魔」に当てはめられているパスは、ホドという地点=分かったつもりに気づいてティファレト(目覚めた人)に上がっていくところです。

その先さらに、「皇帝」のパスを通って、深淵の領域へつながっています。

生命の木のパスにはヘブライ文字というのが当てはめられていて、

皇帝のパスはへー「窓」、悪魔のパスはアイン「目」というのだそうです。

 

私が習った講義では、

4番「皇帝」の力は、5番「司祭」のパスの「良き事・善なるもの」を信じた時に、自分を超えた超えた力(深淵から降りてくるパワー)とつながるんだというようなことを、先生が説明してくれました。

 

でも、「皇帝」は悪くすると、上から人を見下して、私だけがこの世の全てを知っているとか支配してるとかいうことにもなる。

でも結局はそういう者でも、窓枠から切り取ってしか世界は見えない。深淵は全部見えないんだそうです。

皇帝へー「窓」と悪魔アイン「目」のところは、そういう意味だと。

 

生命の木の「悪魔」のパスのところにある➇ホドは「分かったつもり」。

私だけが世界を見渡してる、完全に外の世界が見えると思っている。

全世界全ての人々の頂点に立って、自分だけが何もかも知ってるなんてあり得ない。

ということになっているんだそうです。

 

そして、二元論に分けない・何でもアリの「生命の木」唯一のルールは、

「生命の自由や可能性を損なうものは絶対ダメ」です。

だって「生命の木」ですから。

 

21番「世界」のフォルトゥーナにしか、全宇宙の歯車は回せない。

「生命の木」の一番下⑩のところは地球ですが、この地上にある限り、どんなお金でも権力でも、自分都合でいつどうしようとか、計画して回せるものじゃないのが、この歯車なんじゃないでしょうか。

2020年に引いたカードや15番「悪魔」のカードを思う時、そんな妄想をしてしまう今日この頃です。

さあ、どうなるでしょうか・・・。

 

そんなことを思いながら今日引いたカード。

運命の車輪、ワンドクイーン、カップ2 でした。