先日、美輪明宏さんが亡くなりました。

 

このブログでも何回か引用させていただきましたが、私は美輪さんの本はけっこう読んだ方かな、と思います。

買ったのは主に、20代後半~30代前半でした。

当時、体を壊して無職だったので、お金のかからない図書館や古本屋巡りをよくしていました。

数年前からスピリチュアルブームでテレビ出演が増えていたので、美輪さんの本は過去のものもたくさん出されていました。

流行った本ほど数年後に一気に古本屋に並ぶものなのです。

それを狙うのがビンボー人の本の買い方です(笑)

 

いろいろ読んで、特に良かった数冊が今も手元にあります。

『ああ正負の法則』と、『愛の話幸福の話』はお気に入りで、読み返すことが多かったです。

私は美輪さんの著書のスピリチュアル方面の部分は共感できない(私には分からないことなので(^_^;)何とも言えませんが、人生哲学の話はとても興味深かったです。

タロットを習い始めてからも美輪さんの人生相談の本のお悩みにカードを出してみて、そっくりの回答になるときがあったりすると面白かったなあ。

長く人生を生きた人や良く勉強した人は、タロットカードなどいらないなー、というのが私の印象です。

 

タロットをしていると、過去に読んだ本が浮かんでくることがよくあるのですが、

訃報を聞いて頭に浮かんだのは、『ああ正負の法則』と「カップ5」でした。

 

〈白〉の白さを際立たせるには、その〈白〉の傍らに黒い色のものを置けばよいのです。
〈黒〉の黒さが深く、濃ければ濃いほど、黄なりの白さのものでも真っ白に見えるものなのです。
〈黒〉は苦労です。苦労した事が多く、苦しみの深さが深ければ深いほど、幸せが訪れた時、それがどんなにささやかな幸せでも、大きな幸福感として満喫出来るものなのです。

 

(『ああ正負の法則』 美輪明宏(著)より)
 

 

「カップ5」は、愛や感情やイメージ(カップ)に関する厳しい場面を表します。

 

 

小アルカナは生命の木に当てはめて読む方法があり、5番は火星になるので生きるための戦い、ハードな絵のカードが多いのです。

失恋や、親の愛を受けられなかったり、愛するものを失ったり、負の感情や、不安・妄想なども入ると思います。

いつだったか「カップ5」が出た事例で、私の先生(愛月先生)が美輪さんの本と同じことを言ってました。

「カップ5」のような体験がないのは良いことなんだけれど、ずっと幸せだと幸福は分からなくなってしまうんだそうです。

一方知ると一方分かるのだと。

たぶんこんな感じなのかなあ。↓

 

 

 

美輪明宏さんは実家がカフェーをやっていて、昼と夜で全然違う人間の表と裏を見て育ったそうです。そして、男と女の真ん中にいた人でもあります。

タロットも前半と後半、男性性と女性性のカードがあり、どちらも知っている人になることでバランスが良くなります。

マルセイユタロットの絵で、赤と青を混ぜて紫を作っている14番「節制」のカードのように。

 

 

 

 

「節制」は「人生の達人」と言われるくらいで、中間を行くということは、成熟した人にしかできない高度な技なのです。

そういえば、紫という色は、美輪さんと関係が深いですね。

 

人生のプラスとマイナスの中間を見ること、私にとって美輪さんの本とタロットは、それを気づかせてくれる存在です。

これからも著書を読み返すたびに発見があることでしょう。

 

訃報のニュースを聞いた後、そばにあったタロットを引いたら、

0番・「愚者」でした。

ご冥福をお祈りいたします。