前回の記事の続きです。
質問は、「この弱い体は何なの?」です。
〈出たカード〉
メイン「奇術師」
(ウエイト版ではマジシャン)
サブ「星」
質問者のカード「コインキング」
(ウエイト版ではペンタクルキング)
今回は、サブカードの「星」の意味についてです。
17番「星」のカードは、前半建ててきたものを流します。
「あなたは弱い体を通して、星の世界を知る人です。」
「星」は、16番「塔」の次のカードです。
塔を建てなければ、確かに何も壊れないけれど、
星は、「一回建てて流すところ」に、意味があります。
体が弱いと、予定がしょっちゅう狂います。
あれもこれも、しようと思ってた・・・。
しかし、突然の強制終了。
若いころは、友人や会社にご迷惑をおかけしました。m(_ _)m
仕事は極力休まないようにしますが、友人の約束はよくドタキャンになりました。
連休に旅行を計画して、電車のチケットや宿のキャンセル料がかかったことも。
私のせいだから払うと言っても、やはり友人は負担してくれます。
そうするとだんだん、あまり人と約束しないようになるんですけれども。
自分なりには頑張っていた仕事も辞めることになったり。
この世は制限がある世界だけれど、
体がポンコツな人は、その制限を良く知っています。
もし体がなければ、病気もない、容姿に悩むこともない、寿命もない・・・
それこそ「ゲゲゲの鬼太郎」の主題歌みたいな世界になると思いますが、彼らは妖怪です。
その制限をなくそうなどというのは、やはり人ならざる者の発想なのでしょう。
タロット0番「愚者」は、
「神様が体験をしたくて人の形になった(実体を得た)ものだ」
とさえ言われます。
0→1
だとしたら、私たちは、
制限に工夫するために、
与えられた初期設定に魔法をかけるために、
何にもないところからこの世にポンっと飛び込んできたのかもしれません。
だから、
制限がある中でやっていけばいい。
塔はすぐ壊れるけれど、
「ああ、
よくあることなんですよ。」
って軽~く流して。
やめちゃった仕事、守れなかった約束、できなかった予定・・・
塔が無くなっても、べつに建てた経験が無くなるわけじゃない。
その体験を踏まえて、いつの日かまた、積み木を積める日もあるでしょう。
強制終了のたびに何度でもリセットされて、新しく自由に始められるよ。
今度は何をしようかな?なんて、
マジシャンなら、楽しんですらいるかもしれません。
こういう健康問題は特に、
「その人にしかわからないこと」なので、
リーディングに正解はありません。
質問者がカードを見てどう感じるか?が答えになりますので、
私が感じたことを書きました。
それにしても一つ不思議なのですが、
こういう健康の質問で、
病気の人のカードが「与える側」のことが多いんです。
これについてはちょっと思い出したことがあるので、また次の機会に書いてみようと思います。