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つれづれなるまゝに、日暮らし、硯に向ひて、心に移り行くよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、怪しうこそ物狂ほしけれ。

日々感じたことを、忘れずに、共有し、共感し、共生したい。

キングオージャーVSドンブラザーズ/キングオージャーVSキョウリュウジャー@109シネマズ木場


毎年恒例の現戦隊vs前戦隊のコラボレーション。

今年はそれに加えて、放送から10周年の獣電戦隊キョウリュウジャーとのコラボ作品も併映。


これが非常に悪手。

まず、ドンブラザーズとの方は戦隊としてのそもそもの色が噛み合わず、全く面白くない。

そして、キョウリュウジャーの方はレギュラーキャストを売れっ子も引退した子もすべて揃えたのは見事だが、

では、現役戦隊のキングオージャーが必要だったのかと言われると甚だ疑問が残る。

そして、両方合わせて70分弱ということで、どちらも活かしきれていなかったように思う。

特に、キョウリュウジャーは本放送時に相当な人気を誇ったことを考えても、単体で周年作品として成立させても良かったのではないか。


1+1が2にならない、宝の持ち腐れを目の当たりにした。


目標まで、あと82本。

魔女の宅急便@金曜ロードショー


宮崎駿の名作を再見。


冒頭5分で世界観と主人公の状況を観客に理解させつつ、非日常の世界に誘われるワクワク感を増長させる手腕には脱帽する。


主人公・キキの住む世界は、魔女の存在が公に認められてはいるが、ほとんど見ることはないという珍しい世界。

魔女になるためには13歳で家を出て、自分の住む街を自分で探し、そこで一年間の修行をする必要があるという。

その出発の決心から物語は始まるのだが、両親共に意外とそのことへの驚きが薄い。

母親は自らが魔女なので、自身のかつての経験から優しく見守るのはわかるのだが、父親は果たしてあそこまで冷静にいられるだろうか。

とはいえ、そんな悩みは全て割愛され、キキはみんなに見送られ旅に出る。

この潔さが宮崎駿のキッパリしたところなのだと思う。


様々な変化に対応していくことの困難さを感じるキキ。

特に、心無い人の思いに触れた時に、完全にノックアウトされてしまう。

いかに両親にあたたかく育てられたのかを観客は思い知らされる。


後半、キキはその魔力を失いかけるのだが、ものの本には「キキの第二次性徴期に伴うもの」と論じているものがあったことを記憶している。

その点、我が娘の「お母さんに『笑顔でね』って言われてたのに、笑うことを忘れちゃったからじゃない?」という考察のなんたる美しさか。


目標まで、あと83本。

シネマ歌舞伎『刀剣乱舞 月刀剣縁桐』@丸の内ピカデリー


2023年7月に上演された歌舞伎公演を収録したもの。

とはいえ、新たな編集を加えてシネマ歌舞伎と銘打った作品である。


「刀剣乱舞」は刀剣から顕現した付喪神である刀剣男士を駆使して、

過去の歴史を改変しようとする時間遡行軍の企みを阻止するゲームである。

ミュージカルやストレートプレイの舞台、アニメ、実写映画化などメディアミックスの雄であるが、この度は新作歌舞伎として上演された。


時は永禄年間。

足利義輝在世の時代に、松永弾正の命を狙い、その謀反を起こさせないことで歴史の改変を狙う遡行軍。

三日月宗近たち刀剣男士は、自らの主である審神者の命により、その企みを阻止するために時を越える。

三日月宗近の最初の主は足利義輝といわれており、その因縁浅からぬ間柄を断ち切って任務を遂行することができるのか。


余すところなく、むしろより鮮明に舞台の興奮を体現している。

惜しむらくは、劇場で収録されている弊害として音響が弱い。

映像は圧巻の一言。思いもよらぬ表情を切り取っている。

歌舞伎の底力を見た。


目標まで、あと84本。