魔女の宅急便@金曜ロードショー
宮崎駿の名作を再見。
冒頭5分で世界観と主人公の状況を観客に理解させつつ、非日常の世界に誘われるワクワク感を増長させる手腕には脱帽する。
主人公・キキの住む世界は、魔女の存在が公に認められてはいるが、ほとんど見ることはないという珍しい世界。
魔女になるためには13歳で家を出て、自分の住む街を自分で探し、そこで一年間の修行をする必要があるという。
その出発の決心から物語は始まるのだが、両親共に意外とそのことへの驚きが薄い。
母親は自らが魔女なので、自身のかつての経験から優しく見守るのはわかるのだが、父親は果たしてあそこまで冷静にいられるだろうか。
とはいえ、そんな悩みは全て割愛され、キキはみんなに見送られ旅に出る。
この潔さが宮崎駿のキッパリしたところなのだと思う。
様々な変化に対応していくことの困難さを感じるキキ。
特に、心無い人の思いに触れた時に、完全にノックアウトされてしまう。
いかに両親にあたたかく育てられたのかを観客は思い知らされる。
後半、キキはその魔力を失いかけるのだが、ものの本には「キキの第二次性徴期に伴うもの」と論じているものがあったことを記憶している。
その点、我が娘の「お母さんに『笑顔でね』って言われてたのに、笑うことを忘れちゃったからじゃない?」という考察のなんたる美しさか。
目標まで、あと83本。