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Zatolog

つれづれなるまゝに、日暮らし、硯に向ひて、心に移り行くよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、怪しうこそ物狂ほしけれ。

日々感じたことを、忘れずに、共有し、共感し、共生したい。

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。@Amazon Prime Video


現代から太平洋戦争末期の日本にタイムスリップしてしまった女子高校生と、

間も無く特攻に出撃する若き軍人との触れ合いを描いた作品。


ストーリーは先が予想できるテンプレート的展開であることは否めない。

その上、全くもって救われない話である。

興行成績は悪くなかった作品だが、その中身はなんとも粗製と言わざるを得ない。


まず第一にリアリティの欠如がある。

これはタイムスリップという作劇上、作り手の都合の最たる手法を指摘するわけではない。

単純に、シングルマザーに育てられ反抗していた娘が、戦時下に放り込まれてもああはならないだろうという点である。

そもそも、その母親への反抗もいたって独りよがりな理解に苦しむ理由からくるもので、

その点も観客の感情を導入させることに失敗している。


第二に腑に落ちることのないモヤモヤ感である。

結局、主人公の百合はなぜあの時代に飛ばされたのか?

そもそも本当に飛ばされたのか?

百合にあてた手紙が資料館に保管されていたことから物理的に飛ばされていたのだろうが、

では、どうやって戻ってきたのか?

そもそもあの時代に行くことになった原因と理由は?


特筆すべきは、特攻隊員の一人を演じた伊藤健太郎の好演である。

失った信用を取り戻すのはこのご時世難しいとは思うが、是非また大きな作品の真ん中に立ってもらいたい。


目標まで、あと52本。

インサイド・ヘッド2@109シネマズ木場


ピクサースタジオ制作の人気作の続編。

前作は未見である。


制作者サイドのご都合主義極まりない、駄作中の駄作と言わざるを得ない。

人間のインサイド・ヘッドはあんな単純な構造にはなっていないし、そう思い通りには動かないだろう。

個別の感情を擬人的キャラクターとして描いているが、あんなに画一的なものではないと思う。


視点として、前作の主人公が思春期を迎え、新たな感情が芽生えるという切り口は良い。

ただ、そこに出てくるメインが「シンパイ」である。

もっとティーンエイジャーらしい、屈折した感情だとまだリアリティがあったのかもしれない。

少なくとも、「イイナー」や「ダリィ」は幼少の頃から備わっているだろう。


とにかくついていけなかった。

作り手のエゴの塊のように思う。


目標まで、あと53本。

ちひろさん@Netflix


初めて、Netflix製作・配信の映画作品?を見た。


物語としては、それほど大きな畝りは起こらない。

元風俗嬢のちひろは、田舎町の弁当屋のアルバイトをしており、

彼女の周りには、ちょっとしたことで困った人々が群がってくる。

人物の心の機微を描いた作品。


確かに、劇場公開をするならばミニシアター系でひっそりと上映される作品だろう。

それが、Netflixの手にかかれば、有村架純というカードを引き出せるのである。

これが日本映画界の発展に寄与するか、衰退の一助となるかは今はまだわからない。


とにかく、有村架純の陰を感じさせる天真爛漫さに尽きる。

この作品、この役には当代の女優では彼女以外に考えられないといっても過言ではない。

画面からの説得力の強さは他に類を見ないほどであった。


もう一点、内容に言及するならば「人と人との相互関係の向上性」だと思う。

この映画の登場人物は、必ず誰かの影響を受けて、その人なりのさらなる成長を促されている。

人は人と関わることにより成長するのである。


映画から興行を引き算することの意味を、個人的には問うていきたい。

先日、娘を映画に誘ったところ、「えー、サブスクでいいや」と言われた。

私は直感的に映画の危機と感じたのだが、果たして…


目標まで、あと54本。