鈴蘭の花、
お庭に、路肩に
その清楚な白い花が咲いています♪
この可憐な姿の花が
けっこうな毒をもっているのもなかなかの風情かも。
かつてフランスのシャルル9世は、
毎年5月1日に宮廷の女性にスズランを贈ることを決めました。
これが1561年のこと。
「5月1日はスズランの日」となって、
家族や友人、恋人やお世話になった方へお贈りする、とのこと。
高田三郎の連作歌曲「パリ旅情」で
この<鈴蘭の日>を知りました♪
『オーケストラに未来はあるか』ARTES 2021年刊
「オーケストラに未来はあるか」との問いに
即「ない!」
と、答えるのは世界的指揮者・山田和樹。
音楽プロデューサーの浦久俊彦氏との
公開対談を書籍化したのがこの本。
浦久氏の膨大な知識・音楽の森羅万象、
指揮の現場からの山田和樹さんの発言。
じつに多岐にわたり、根源的な問い、
「人間とは何か?
音楽とは何か?
文化とは何か?
芸術とは何か?」
その根源へたどり、縦横無尽に語る、
そのお二人の対談がじつに面白い!
「指揮をするから音楽が生まれるのではない。
つねに音楽がさきにあるんです。
その先に存在している音楽をどう表現していくかの
ひとつの手段として指揮がある」
といった山田和樹さんの珠玉の言葉がそこここに。
そして会場の雰囲気のなごやかなこと。
目次もこう。
宇宙は指揮できるか
オーケストラに未来はあるか
プロか?アマか?
生き残るのはどっちだ?
理想のオーケストラとは?
コロナ後の文化・芸術凸凹論
浦久俊彦(うらひさ・としひこ)
1961年生まれ。文筆家・文化芸術プロデューサー。
一般財団法人欧州日本藝術財団代表理事。代官山未来音楽塾塾頭。サラマンカホール音楽監督。
フランスを拠点に作曲、音楽研究活動に携わったのち帰国。
三井住友海上しらかわホールのエグゼクティブ・ディレクターを経て、
現在、浦久俊彦事務所代表。多彩なアーティストのオリジナル企画を手がけるほか、
文化芸術のナビゲーターとしても全国で活躍している。
著書に『フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか』『138億年の音楽史』
『ベートーヴェンと日本人』など。2021年、サラマンカホール音楽監督としての企画で、
サントリー芸術財団第20回佐治敬三賞を受賞した。
山田和樹(やまだ・かずき)
1979年生まれ。指揮者。東京藝術大学音楽学部指揮科卒業。指揮法を小林研一郎、松尾葉子に師事。
009年、第51回ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。
2016/17シーズンから、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団芸術監督兼音楽監督、
2018/19シーズンからバーミンガム市交響楽団の首席客演指揮者に就任。
2012年から2017年までスイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者を務めた。
日本では、日本フィルハーモニー交響楽団正指揮者、読売日本交響楽団首席客演指揮者、
東京混声合唱団音楽監督兼理事長、学生時代に創設した横浜シンフォニエッタの音楽監督としても活動している。
今回で30回を迎えた「萩原朔太郎賞」。
受賞作品30冊がずらりと展示され、
それはそれは圧巻です。
萩原朔太郎賞は1992年に
前橋市市制100周年を記念して、前橋市が創設。
「その年最も清新で独創的、
かつ完成度の高い作品に贈られる」と。
詩人の自筆資料はなんといっても見ごたえがあります。
その展示資料、いまはこちら。
4月6日(木)~5月8日(月)
1.那珂太郎自筆原稿「吉原さんと詩集「発光」」
2.辻征夫自筆色紙
3.川田絢音自筆原稿「今、ここで」
4.佐々木幹郎、建畠晢自筆色紙
5.日和聡子自筆色紙
6.安藤元雄校正原稿「めぐりの歌」(複製)
7.江代充自筆色紙
8.和合亮一自筆原稿「廃炉詩篇」
詩人自身の朗読を映像で見ることができるのもうれしい。
5月21日(日)まで。
観覧料、なんと無料です。
2022年12月7日 ミラノ・スカラ座 2023年3月 NHK BSP
オペラ「ボリス・ゴドノフ」は
モデスト・ムソルグスキーが作曲したプロローグと4幕からなるオペラ。
ボリス・ゴドゥノフ(1551年 - 1605年)はロシアの実在した皇帝・ツァーリ。
その生涯を描く。
ステージ写真、こちらにたっぷりと
オペラFLASH 2022/2023[スカラ座]ボリス・ゴドノフ | 月刊音楽祭 (m-festival.biz)
◆イワン雷帝時代の後のロシア、
跡継ぎのとなる皇子ドミトリー(甥)を殺したボリスは
皇帝になるが内心の罪の意識は消えない。
ボリスを探り記録追求するピーメンとその弟子クリゴリー。
そのグレゴリーは脱走し、皇子と同じ歳と知り、偽ドミトリーとなる。
佞臣シェイスキー、
ボリスの死で終わる。
このオペラでの、ボリスのモノローグ「私は最高の権力を手にした」
しみじみと聴かせる。
物思いに沈むボリス。
「自分は権力を手に入れ、6年の間、国を無事治めてきたが、心に幸福はない。
娘の許婚の急死、大貴族の裏切り、外国の陰謀、飢饉や疫病が続き、
全ての罪が自分にあると国中で怨嗟の声が上がっている」と歌うその悲痛なこと。
ロシアとその群衆の苦しみ・悲哀。合唱の底力がすごい。
聖愚者とボリス
聖愚者とボリスのやりとり! この息詰まるほどの緊張感。
聖愚者(ユーロヴィジイ)ニコルカは
皇帝ボリス・ゴドゥノフが現れると、
子供たちに嘲弄されたことを訴え、ボリスに向かってこう言う。
「ボリスやボリス、あの子供たちを殺しておくれ
…お前が皇子を殺したように!」
ボリスは殺害され、
偽ドミトリーの野心にみちた嘲笑で幕。
ムソルグスキー:ボリス・ゴドノフ
2022年12月7日 … スカラ座, ミラノ
[演出]
… カスパー・ホルテン
[出演]
… ボリス・ゴドゥノフ:イルダル・アブドラザコフ
… フョードル:リリー・ヨルスタッド
… クセニア:アンナ・デニソワ
… クセニアの乳母:アグニエツカ・レーリス
… ヴァシリー・シュイスキー公:ノルベルト・エルンスト
… アンドレイ・シチェルカーロフ:アレクセイ・マルコフ
… ピーメン:アイン・アンガー
… グリゴリー・オトレピエフ=偽ドミトリー:ドミトリー・ゴロブニン
… ヴァルラーム:スタニスラフ・トロフィモフ
… ミサイール:アレクサンドル・クラヴェッツ
… 聖愚者の声:ヤロスラフ・アバイモフ
[指揮]
… リッカルド・シャイー
[オーケストラ]
… スカラ座管弦楽団
[合唱]
… スカラ座合唱団
(眠っていません♪)
高崎兜太句会 2015年4月をもう一度。
◆今日の兜太師、
金沢での講演会から直行で高崎へ。
そのまま句会へ(!?) お元気!
先週は沖縄へ。
このときの講演は「琉球ジャーナル」に
24ページ掲載されている。
四月、新年度になって、
句会の運営などについて話し合い。
ここは自主運営の会なので、
各自がいろいろ分担している。
白泉「戦争が廊下の奥に立っている」
この句のこと、
そして「季語にまさる無季語」という話しに
とても聴衆が共感した、と。
金沢の話しから句会へ。
22・3人中、問題作9名&正選(いい句として選ぶ)3名の句
月あかりおそらく分母は蝶であり
メンバーの評:「分子」はなにか?
「分子」は「わたし」か?
「分母は蝶であり」が好き。
感覚的にのる。
惹かれるがとらない。
採った人、司会に意見を聞かれて、「は~」とため息
月のきれいさ、幻想的
「おそらく」という発想の自由さがいい
兜太評:この句をダメだと言えないのは淋しい。
批判がほしい。
「おそらく」はごまかし、つくりもの
この句をつくる姿勢はどうか(もっと現実感を探る)。
この句はあぶない。
はい、山本掌の句です。
今日は他の2句も俎上にあがって、
私にとってとても刺激的な句会になりました♪
『あかあかや明恵』2023年刊 新潮社
梓澤 要(あずさわ かなめ)の新刊。
明恵上人(1173-1232年)を
その従者イサの目で語られている。
このタイトルは明恵の和歌
あかあかやあかあかあかやあかあかや
あかあかあかやあかあかや月
から(私の好きなお和歌)。
明恵は武家に生まれ、八歳であいついで父母を亡くし、
十六歳で出家。
学才に秀で、なおひたすら釈迦に迫ろうと
みずから右耳を切り落とす。
明恵の見た夢を『夢記』として、書き続ける。
この小説にもたびたびその不思議な夢が語られて。
明恵は承久の乱で朝廷軍をかくまい、
その教えに打たれた幕府軍の総大将・北条泰時が
後に帰依したことでも知られる。
栄誉をもとめず、
自身の身命をすべて捧げつくし、
仏の教えにただただ迫ろうとする僧・明恵、
苦悩や葛藤を肉迫して描く、
その筆致はするどく、あたたかい。
◆目次
序
第一章 耳無し法師
第二章 夢の記
第三章 神の言葉
第四章 日出て先ず高山を照らす
第五章 栂尾の上人
第六章 承久の乱
終章 今日に明日を継ぐ
◆梓澤 要(あずさわ かなめ)
1953(昭和28)年静岡県生れ。明治大学文学部卒業。
1993(平成5)年、『喜娘』で第十八回歴史文学賞を受賞しデビュー。
執筆の傍ら、東洋大学大学院で仏教史を学ぶ。
2017年、『荒仏師 運慶』で第二十三回中山義秀文学賞を受賞。
著書に、『捨ててこそ空也』『万葉恋づくし』『光の王国 秀衡と西行』
『越前宰相秀康』『阿修羅』『百枚の定家』『夏草ヶ原』『遊部』
『橘三千代』『唐衣』『井伊直虎 女にこそあれ次郎法師』などがある。