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「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真青なる記憶喪失春の潮          掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆春の潮・春潮(しゅんちょう)



春の海水をいう。


冬の暗いあい色から、


春の日差しによって明るいあい色に変わってゆく。


また、春は干潮の差が大きい。



春の季語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オーボエ協奏曲 :磯部いのこ&ブラソフ フィルハーモーニー

 

 

 

 

磯部いのこさん、

2018年4月12日に

ルーマニアのオーケストラ

Filarmonica Brasov Sala Patriaの公演で

モーツアルト作曲オーボエ協奏曲のソリストデビュー。



その演奏がyoutubeにアップされています。
 https://www.youtube.com/watch?v=a9qMYq5YvME&feature=youtu.be

どうぞ、お聴きください♪




いのこさん、早稲田大学で哲学、音楽を学び、

英国へ留学。

モルドヴァ フィルハーモニー、

 

ブラソフフィルハーモニーの

第一オーボエ奏者として共演。



 ◆モーツアルトのオーボエ協奏曲 作品構成 

全3楽章構成となっており、演奏時間は約23分。

全体を通して音域が高く、

またかなりの技巧を要求されるため、難曲の一つとして知られる。

第1楽章 アレグロ・アペルト ハ長調、4分の4拍子、

      協奏風ソナタ形式。短い展開部をひとつの特色とした楽章である。

第2楽章 アダージョ・ノン・トロッポ ヘ長調、4分の3拍子、ソナタ形式。
  
     展開部は欠いており、再現部では第2主題のみが再現される

     変則的なソナタ形式の楽章である。

第3楽章 ロンド:アレグレット ハ長調、4分の2拍子、ロンド風ソナタ形式。

     変則的なフィナーレであるが、音楽の本質は明確にロンドを想起される。

全楽章の終わりにカデンツァがある。
 

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文学フリマ前橋、先日初出店しました。

そのお隣の方が「星蜘蛛」さん、歌人のかたで、

歌集『黒妙』を刊行されています。

 

 

 

 

 

 

星蜘蛛 歌集『黒妙』

 

 

 

 

ブログ「星蜘蛛ドクショ帖」、

片仮名の「ドクショ」、読書でしょうか、

それとも毒書?


◆星蜘蛛ドクショ帖 
   https://ameblo.jp/starspider2/entry-12364992988.html




    <月球儀


先日、文学フリマに参加してきました。

お隣で出会った山本掌様の俳句集をみて

感性の方向が似ている感じがして

 

嬉しくなりて本書を購入いたしました。

俳句はあまり読みませんが、言葉の選び方がとても好きです。



造本、表紙も素晴らしい。

なんでも『ヴァンパイアのトリプティク』という三連画らしく、

作品の香りが伝わってきます。

冒頭、萩原朔太郎の撮影写真に俳句を詠まれており、

凄いなあ、と感心いたしました。



言葉遣いの勉強にもなります。

右手を「めて」と読み、左手を「ゆんで」と読むとは知りませんでした。

「きなきな」「ほけほけ」など様々な擬音も楽しい。

作者は私と同じく月の住人なのだなあ、と欣喜雀躍。



  「月球儀少女幽閉聖五月



聖五月なんて季語があるなんて知らず調べました。

聖母マリアの月なのですね。

イメージの広がる言葉が並んでいます。




 「かなかなかな離人傾向ややすすみ

 「虚言癖無花果食べてもなおりません



朔太郎も病理的な言葉を巧みに使っていたと記憶しておりますが、

これも素晴らしい。ユーモアも感じられます。

「かなかなかな」のリフレインが効いています。うまい。



 「月に触れわがみのうちのもの激つ

 「鎖骨美し月光のはりさけん


激つと書いて「たぎつ」とは!むむむ、勉強になります。

骨の文字の中に月がある不思議。

いや、月のリズムで人は昔生きていたのだと思います。

源郷のノスタルジアの月。


月耿耿

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

司修さん、画家、作家、装幀家。

古井由吉『杳子・妻隠』、島尾敏雄『死の棘』、中上健次『岬』、

大江健三郎、小川国夫など、

<戦後を代表する数々の文学作品の装画・装幀を手がけ、

作家と密につながり、深い読みを表現してきた芸術家が照射する、

文学と人間の深淵>と

 

 

 

 

 

 

 

司修『本の魔法』

 

 

 

 


自身の装幀にかんする著『本の魔法』のデータブックに紹介が。

 

 




司さんに私の第四句集『月球儀』を

飾っていただけたのは望外のことでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




表紙(カバーをとった状態)、

黒の地に司さんデザインの月、

この月、背の文字は銀。

 

 

 

 

 

 

 

 



見返しから

 

伊豫田晃一「ヴァンパイアトリプティク」のセンターの画。

 

 

 

 

 

 

 

 


扉は「ヴァンパイアトリプティク」の左の画。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

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月あかり土曜の鞦韆鉄におう                  掌 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鞦韆(しゅうせん)・ぶらんこ・ふらここ



公園などで、子供や女子がこいだりするさまは


春野陽気にふさわしい。



春の季語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                        

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暮れかねる翼の折れし鳥抱き          掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暮かねる・ 遅日・遅き日・暮遅(くれおそ)し



日脚が伸びて、春の日は遅々として暮れかねる。



春の季語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅椿

 

 

 

 

花花が競って咲いているような今日この頃。

 

 

 

 

 

 

木瓜の花

 

 

 



白玉椿、乙女椿、紅椿、木瓜の花、

鈴蘭水仙、パンジーなどなど。

 

 

 

 

 

 

 

乙女椿

 

 



夏みかんも今年はたわわに実って♪

 

 

 

 

 

夏みかん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俳人・大井恒行さんのブログ「日日彼是」に

句集『月球儀』を取り上げていただいた。

大井さんは総合誌「俳句空間」、

「俳句界」の編集顧問をなさった方。

ご許可を得てこちらに。




  ◆山本掌「あきくさやきりぎしに影の痩せゆく」(『月球儀』)




   山本掌第4句集『月球儀』(DIPS.A)、装丁は司修。

巻頭には「朔太郎ノスタルジア」と題した

萩原朔太郎撮影写真6葉に

 

山本掌の句が各一句配されている。



著者「謝辞 あとがきにかえて」には、

 句集『月球儀』は「銀(しろがね)の』一九九二年刊、

 

『朱夏の柩』一九九五年、

『漆黒の翼』二〇〇三年刊に続く第四句集になります。

 表題を通奏低音とした連作と

「俳句から詩へ」という俳句からインスパイアされた詩からなっています。

句集名は二〇〇六年創刊

 

〈俳句を支柱とした〉わたしの個人誌「月球儀」から。

毎号特集を組み、現在までに六号を刊行いたしました。



とある。連作と銘打っているだけあって月の句は多い。

ただブログタイトルに挙げた「あきくさ」の句は二句配されているが、

その間の連なりについては、愚生には不分明だった。



「きりぎし」を詠んだもう一句は、


  きりぎしの水の記憶のかすかなる

 
また、その「謝辞」は、以下のように結ばれている。

 その荒凡夫・金子兜太師、

 

二〇一八年二月二十日に旅立たれました。

「海の程(みちのり)」を歩めたか、

とみずからへ問い続けながら編んだ句集となりました。

師への、豊穣な言葉の〈海〉への、

 

一花〈いちげ)となれと念じつつ。


  霧を裂きゆく言の葉を一花とし


 そして、本句集帯文は、金子兜太の事実上、

存命中の最後の帯文となったのかも知れないもので、

以下に挙げておきたい。

山本掌の作者像をよく言いとめていると思う。


 非常に奇妙な現実執着者(しゅうじゃくしゃ)、

奇妙に意地悪い洞察者というか、

 

どこかひねくれたと思えるほどに

その美意識が常識とは違っている。

渾沌(カオス)をみとどけていこうとする作者である。



 句集名に因んだ句は以下、


    月球儀鮎の動悸のおくれけり          

   月球儀少女幽閉聖五月

   月球儀おそらく分母は蝶である



ともあれ、いくつかの句を挙げておきたい。


  花時雨つばさの折れし鳥抱き 
    
  桜二分まだまだ死体たりぬかな

  月光の贄なるわれの生死かな

  ぎりぎりとからむ蛇さえいとおしや

  月に触れわがみのうちのもの激(たぎ)つ
  
  あかつきのわが瞑想に白蝶落つ

  そのあわい有漏路無漏路(うろじむろじ)に月あかり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐岐 えりぬさん(1932年12月2日 -  2018年2月1日)、

旅立たれました。

 



<著作>


「星形の影」詩集
「果実の重み」二ヶ国語詩集

「れくいえむ/れくいえむ」エッセイ
「軽井沢 発・作家の行列」 〃
「時のいろどり」 〃


詩人、エッセイスト、朗読家で、

 

作家中村真一郎の奥様。



朗読をエリック・サティの曲で、

ピアニスト高橋アキさんと活動をされていた。


初めてお目にかかったのは、

句集『漆黒の翼』をお送りし、

こんな活動もと入れたコンサートのチラシをご覧になって、

会場へ来てくださった。


「マチネポエティックの四つの歌曲」中田喜直作曲の

歌曲を歌ったおり、

マチネ・ポエティックのこと、

福永武彦、加藤周一、中村真一郎のお話し、

そして、詩の朗読。



この時には佐岐 えりぬ詩に照屋正樹作曲による

「レモン」「かみさまのうた」の二曲を歌ったことも

印象深く残っています。


ご冥福をお祈り申しあげます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆高崎「伊藤信吉を偲ぶ会」での佐岐えりぬさん

2006年11月26日

 

 

26日、高崎の県立土屋文明記念館で
「伊藤信吉を偲ぶ会」が催された。

この文学館はちょっと郊外ということもあり、
北に榛名山や赤城山をのぞみ、
ゆったりとした敷地にかるいアップダウンがあり、
とても気持ちがいい。
そこここに紅葉や黄葉がいろづき散策もいい。

建物の内部も吹き抜けになっており、
高い天井、大きい窓からの光がまぶしいほど入ってくる。
講演は二階の研修室で。
入り口に書家でこの館の館長でもある
岡田芳保氏の闊達な書で迎えられる。
受付にいるのは伊藤信吉氏をお世話し、
詩にも登場する武藤貴代さん。

講演に詩人の那珂太郎氏。
詩の朗読に詩人の佐紀えりぬさん(故中村真一郎夫人)。
信吉さんの詩を十篇ほど。

というプログラム。

小寺知事、館長としてではなく、
伊藤信吉の会の世話人ということで岡田氏の挨拶がある。

那珂氏は1922年生まれというが、お元気で、きれいな白髪。
傘を杖にして壇上へ。
30分くらいといっていたがどんどん信吉氏へのおもいが溢れてくるようで、
とつとつと話しながら、
よどみなく、氏の人柄、業績などあますところがない。

熱をこめて言われた業績のひとつは「群馬文学全集」22巻。
これは明治時代からの群馬の詩人、歌人、小説家などを網羅したもの。
4巻に萩原朔太郎、
11巻に伊藤信吉と司修。

作品や評論などのが注目をあびやすいが、
こういったいろいろな原稿、草稿や資料など丹念に集め、
書籍化することが、いかに大切であるか。

「朔太郎全集」の編纂。

朔太郎忌に毎年信吉氏が前橋に<文学館>を
と言い続けたことが前橋市をうごかし、
「萩原朔太郎記念 前橋文学館」へと導いたこと。

70歳をすぎてから、50年のブランクを経て詩作を再開し
6冊の詩集を上梓したこと。

90歳からこの文学館の館長をされたこと。

などなど、お話はつきない。

わたしが一度信吉氏をお見かけしたのは
この文学館で金子兜太の講演のときに。
かわいいおじいちゃま、というやわらかい雰囲気であった。

そうそう、壇上にはそのあたたかい笑顔の写真が飾られて。


佐紀えりぬ氏は足の指を骨折されたとかでこちらは杖で登場。
黒いベルベットの上着に黒の細身のパンツ。
半白のボブの髪型。
金の手をモティーフにしたネックレスがアクセントになっている。

信吉氏のエピソードを軽く話され、朗読にうつる。
詩人によって、読み方を変えるといっていらしたが、
氏の軽妙でいて、現代の様相を切っている「老世紀界隈で」を
明瞭な日本語で朗読される。

  「います。すこしツンボ」

の詩のなかで、

  自称現代老人の私はちょっとしゃれて。
  それを、
  <私のイアリング>といって愛称している。

と詩人はいう。


わたしの知っている信吉氏のエピソード。

仕事柄、いろいろな方からの本の寄贈あり、
あまりにたまりすぎると氏はどうするか?

どうすると思います?

焚書は本にすまない。古本屋には本人にすまない。
で、庭におおきな穴を掘って、そこに本を埋める!?

オドロイタ。

あとはなごやかに講師の方々もまじえ、
ティー・パーティー。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
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近くの道路が二車線になり、

街路樹の銀杏から花水木に。

いま白とうすいピンクの花びらがゆれる。

その下に馬酔木(あせび)が植えられ、

こちらもかれんな白い花の花盛り。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


◆アセビ(馬酔木、学名: Pieris japonica subsp. japonica)は、

ツツジ科アセビ属の常緑低木。

日本に自生し、観賞用に植栽もされる。

別名あしび、あせぼ。

馬酔木の名は、「馬」が葉を食べれば毒に当たり、

「酔」うが如くにふらつくようになる「木」

であるとされる。(ウキペディアより)