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「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

映画「ジョン・クランコ バレエの革命児」

 

              映画『ジョン・クランコ バレエの革命児』日本版予告編

 

 

なによりも「バレエ」を創ってゆくクランコの

 

いままでにない<新しいバレエ>の創造にかける

 

あくなき執念とでもいうほかのないエネルギーにみちた

 

緊迫感あふれる映画!

 

 

シュトットガルトバレエ団のダンサー総出演でしょうか。

 

いうまでもなくダンスシーンが美しく

 

振り付け、本番の公演がきめ細かく描かれ、

 

さらにはクランコの心象風景・内面世界をもバレエで表現されて。

 

 

 

syututtogaruto.jpg

 


ドイツの地方都市シュトゥットガルトの州立歌劇場。

 

この美しい周辺風景が映画でもふんだんに描かれる。

 

 

クランコは、<言葉>ないバレエで、

 

複雑な感情のやりとりを、<演劇的なダンスで表現する>

 

その演出は画期的、まさに革命児。

『ロミオとジュリエット』『オネーギン』がその作品。


『オネーギン』は、ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場で上演され、

 

「シュツットガルト・バレエ団の奇跡」と大成功となる。

映画では、シュツットガルト・バレエ団の

 

フリーデマン・フォーゲルがハインツ・クラウス(オネーギン)を、

 

エリサ・バデネスがマルシア・ハイデ(タチアーナ)を、踊る。

 

このクライマックスの素晴らしさ!



映画は、クランコの複雑で支離滅裂な性格や、

 

観ている客席までたばこの煙が流れてくるようなチェーン・スモーカーぶり、

 

さらには同性愛者としての姿も、描写して。

クランコは、1973年、2度目のアメリカ公演の帰りの機中で、

 

急死する(睡眠薬を呑んで嘔吐、窒息死)。45歳。



クランコの墓に映画出演者たちが献花するシーンがラスト。


老いた本人と演じる役者が花をささげて。

 

静寂にみちて、染み入ってくる・・・




 

 

 

「ジョン・クランコ バレエの革命児」


監督・脚本:ヨアヒム・A・ラング


出演:サム・ライリー

マックス・シンメルフェニッヒ

ハンス・ツィッシュラー

ルーカス・グレゴロヴィチ


シュツットガルト・バレエ団キャスト:フリーデマン・フォーゲル

エリサ・バデネス

ジェイソン・レイリー

ロシオ・アレマン

ヘンリック・エリクソン

 


ドイツ/2024年/138分/シネマスコープ/ドルビーSRD/カラー/ドイツ語/G
原題:John Cranko

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天平の甲羅がおもいと亀が鳴く        掌







  

   ◆亀鳴く


藤原為家の和歌に

「川越のをちの田中の夕闇に
    
    何ぞときけば亀ぞなくなる」

とあるようにカメは春に鳴くという。


春の季語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

藤むらさき午後のすうぷは白孔雀        掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんて豪奢なこと!

 

藤の花、咲き誇っています。

 

近くなので、毎日のように愛でています♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Fragment兎影館|白座さん、✕(元Twitter)でのご紹介です♪

 

 

「現代俳句」2026年4月号

 

山本掌の寄稿〈俳句と音のニ物衝撃 ラジオドラマ「日本人 一九七〇」〉は

 

立岩利夫氏の俳句と松下眞一氏の音楽について。

 

web版公開中→ https://gendaihaiku.gr.jp/page-20556/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

塚本邦雄創刊歌誌「玲瓏」115

 

柳川貴代さんからご恵与いただきました。

 

発行人は塚本靑史(小説家・ご子息)氏。

 

 

短歌はもとより、

 

塚本邦雄へのあらた視座をひらかれる歌誌。

 

 

万象はたがいちがいにひた周る黒のしろたへ白のひたくろ      雨夜白座

 

海原を漂ふ琥珀(たま)のささめきに              〃

  応へてあをむ薄琥珀(タフタ)ささらぐ    

 

消失のさきをすこし歩きませう透視図法の線をたどりつ     〃          

 

 

 

◆目次

 

塚本邦雄作品研究座談会『獻身』PARTⅡ / 阪森郁代、小黒世茂、塚本靑史、尾崎まゆみ、林和清(司会)

・塚本邦雄ワンテーマ【空海】 / 小林幹也

・塚本邦雄一首評 / 川島もと子、魚村晋太郎

・ミルフィーユ集文 / 松田一美、百瀬みなゑ、山城一成、山科真白、小黒世茂

・假託百話 / 塚本靑史

・玲瓏賞受賞第二作 / 上篠 翔

・オペラグラス 刃渡九十九・望月祥代・田井久惠・吉田広行

・編集後記 / 塚本靑史

他、年間行事予定、歌会報告、前号作品評、小書評等

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雨夜白座 歌集『魔術師の圓套』 兎影館 2026

 

なんと瀟洒な歌集でしょう♪

 

雨夜白座短歌、

 

塚本邦雄創刊歌誌「玲瓏」に出詠され

 

その50首を

 

旧仮名・旧字体に変えて組んだ

 

小冊子第二集「魔術師の圓套 Cosmic Shroud」

 

今回の表紙はチョコレート色。

 

そこに金の箔押しで表題、名が置かれ、

 

まさに彫琢したよう。

 

冊子は金糸で綴じられて。

 

 

 

 

 

印字は緑、

 

ルビはベージュでしょうか。

 

 

一ページに二首、あるいは三首。

 

右ページは右に、

 

左ページには左に置かれ、

 

その絶妙なバランスと空間のひろがり。

 

 

縦書き、旧字、旧仮名の表記でないとニュアンスが違ってしまいますが・・・

 

魅かれる短歌を。

 

 

ひとたびに四大元素を列(なら)ぶれば<魔術師>の圓套(マント)ひるがえりぬ

 

文目なき繭の淡綠うるわしき生るゝ生絹(すゝし)の衣(きぬ)いつくしき

 

たえまなき痛みは浮力 銀の匙もてすくふことのは銀砂子

 

狼の遠吠えきこゆ はつそらに蛇の目をゑがく月暈の虹

 

萬象はたがひちがひにひた周る黒のしろたへ白のひたくろ

 

 

ご恵与、ありがとうございました。

 

 

雨夜白座歌集『魔術師の圓套』

 装丁・挿画=柳川貴代 

判型=A5変型判・本文24ページ

 印刷=羽車 発行=兔影館 2026年5月21日発行 

カラー挿画1点収録 限定50部、

番号・検印入

  https://fragment-e.stores.jp/items/69e18585941bd6191488348b

 

 

 

 

 

(画像は✕からお借りしました)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うちの紅椿、満開です♪

 

今年は花もひとまわり大きく、

 

咲き誇っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『超楽器』鷲田清一・高野裕子編 世界思想社 2025

 

ふるえる空間=コンサートホールへ

 

 

コンサートホールは超楽器!?

 

音楽は奏者の演奏からの音が振動し、

 

ホール全体がふるへそれをお客様も享受する。

 

その同時性は、共感覚は

 

コンサートホールにいる醍醐味。

 

ステージで演奏したり、

 

多くの舞台を客席で体感してきました。

 

この著作のようにコンサートホールに焦点をあてた

 

アンソロジーはとても貴重では。

 

この<超楽器>という語は建築家・磯崎新氏によるもの。

 

 

 

◆本の紹介

 

豪華執筆陣16名による音楽エッセイを集めたアンソロジー!
コンサートホールを起点に鳴り響く16篇の物語
ジャングルの音、開演前のざわめき、神への祈り……
音楽の初源と極限がここにある
建築家・磯崎新氏のとなえた「ホール=超楽器」をひもとき、
音楽を愛するすべての人に贈る、珠玉のエッセイ集


【はじめにより】
 コンサートホールで聴くというのはしかし、どうもかなり特殊な経験のようです。

そこでは音楽をナマで聴くわけですが、物音一つ立てずに、ごそごそ動きもしないで、

まるで自分がそこにいないかのように、自分の存在を消して、じっと聴く。

いわゆる「集中的聴取」と言われるものです。

外界の騒音やノイズを厳重に遮断して、

沈黙のなかに音楽が純粋に現れ出るところに居合わせるという、

音楽へのこうしたふれかたには、いったいどのような意味があるのでしょうか。

音楽の純化なのか、それとも聴くひとががちがちになって聴く

「音楽のなれの果て」(小泉文夫)なのでしょうか……。

 なんとも捉えがたいこのコンサートホールという装置、あるいは場所が、

現代の音楽にとって、そしてこれからの音楽にとって、どのような意味をもつのか……

そうした問題を、音楽の専門家にかぎらず、音楽を愛好するいろんなひとたちに、

コンサートホールという装置の存在意義や

未だ気づかれていない可能性を幅広く問いかけてみようと考えました。

それを一冊の本に編んだのが本書です。


【目次】
プロローグ

第Ⅰ部 律動
ジャングルとコンサートホール  山極壽一
一度しかない出来事を繰り返すよろこび  堀江敏幸
第九から始まる心と街の復興  佐渡 裕
奏でるよりも聴くことで  三宅香帆
コンサートホールの「ざわめき」を考える  岡田暁生
[間奏曲]磯崎新の建築における音楽空間  五十嵐太郎

第Ⅱ部 旋律
神々に届く音  彬子女王
魔法の音楽  岸田 繁
指揮者としての原点  広上淳一
ゆらいとみらい、旋律の  小沼純一
[間奏曲]磯崎新さんと京都コンサートホール  豊田泰久

第Ⅲ部 交響
果てしない音楽の旅  沖澤のどか
ワーグナーの楽劇から広がる世界  金剛永謹
京都が生み出す、木琴の音色  通崎睦美
[間奏曲]京都コンサートホールのこれまでとこれから  高野裕子

エピローグ――楽器を超える楽器  鷲田清一


著者紹介
         編者紹介   (Amazonより)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千早茜『なみまのわるい食べもの』集英社

 

もうもう偏食、というか、

 

偏屈な食へのこだわり(本人にとってはゆずれない)がすごい。

 

この「わるい食べもの」の第4弾は

 

『しろがねの葉』での直木賞受賞の怒濤の日日がつづられる。

 

北澤平祐の装画・挿画もたっぷり。

 

 

装画・挿画:北澤平祐

 

装丁:川名 潤

 

 

◆本の紹介

 

 

偏屈食貴族、不惑からの「初体験」の日々。
直木賞の舞台裏、再婚、猫との暮らし

……人生の大波小波を、食を通して描く。凛としてお茶目な食エッセイ。


【内容】
――「わるい食べもの」の目指すところは、偏見や雑音に負けず、

身体に悪いとされるものでも、世の中から悪いと糾弾されても、

自分が好きなものを好きに食べる「わるいやつ」でいることだ。

だとすると、個人の食の自由が完全に認められる世の中になったら、

私の食べ方は「わるい」ものではなくなる。

それが「わるい食べもの」が終了、もしくは成仏するときだ。(本文より)

●直木賞選考の日、竹皮で包んだおにぎり…「待ち会、ふたたび」

●恋人の家族と初対面でするBBQの味…「初体験の夏休み」

●脂身が苦手で挽肉は鬼門だったが…「肉のお花畑」

●世界の神秘が膝にある…「愉快などら猫」

●最愛の姪のため、ディズニーランドの猛勉強…「姫と騎士修行」

●絢爛豪華なウィーンで魅惑のカイザーシュマーレン、

 シュトルム、ターフェルシュピッツ…「安息の地」ほか



鋭い視点と繊細な描写で、

世の食いしん坊たちから熱い支持を集める人気Web連載に、

描き下ろし2篇を追加して書籍化。

北澤平祐氏の挿絵も満載!   (Amazonより)