「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ -2ページ目

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

小川洋子『サイレントシンガー』文藝春秋 2025

 

なんという静謐をたたえた小説なのだろう。

 

風のような、

 

水のような、

 

ひめやかな、ひそやかな物語。

 

読んでいるひとすべてが浄化されていくような・・・

 

 

写真:吉田周平

 

装丁:中川真吾

 

 

 

◆本の紹介

 

内気な人々が集まって暮らすその土地は、

“アカシアの野辺”と名付けられていた。

野辺の人々は沈黙を愛し、

十本の指を駆使した指言葉でつつましく会話した。

リリカもまた、言葉を話す前に指言葉を覚えた。

たった一つの舌よりも、

二つの目と十本の指の方がずっと多くのことを語れるのだ。
やがてリリカは歌うことを覚える。

彼女の歌は、どこまでも素直で、これみよがしでなく、

いつ始まったかもわからないくらいにもかかわらず、

なぜか、鼓膜に深く染み込む生気をたたえていた。

この不思議な歌声が、リリカの人生を動かし始める。

歌声の力が、さまざまな人と引き合わせ、

野辺の外へ連れ出し、そして恋にも巡り合わせる。

果たして、リリカの歌はどこへと向かっていくのか?


名手の卓越した筆は、沈黙と歌声を互いに抱き留め合わせる。

叙情あふるる静かな傑作。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      トマトほど存在理由ありません      掌

 

(レゾン・デートル)  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ミュージック・ラボ」

 

無事に終了いたしました♪

 

 

                  コンサートでは、プログラムが充実。

 

バッハからラヴェル、プーランク、

 

武満徹、新実徳英、竹内邦光の現代曲が

 

目をみはり、耳をかたむけ、でした。

 

 

この「ミュージック・ラボ」のコンサートシリーズは、

 

高崎演奏家協会会員による勉強会で、

 

現在ただいま勉強している作品の発表、

 

ステージにかける前のリハーサルのように発表したり…と多種多様。

 

 

次回は9月29日。

 

どうぞお気軽におでかけください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<萩原朔太郎を朗読する>

 

明日です!

 

 

バリトン:日本歌曲、

ソプラノ:日本歌曲・フランス歌曲、

ヴァイオリン:竹内邦光の無伴奏・サン=サーンス

チェロ:バッハの無伴奏

 

 

暑い日には、

 

高崎演奏家協会のメンバーの

 

<あつい>演奏を聴きにいらしてください♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<萩原朔太郎を朗読する>

 

  序       『月に吠える』

蛙よ      『 〃 』

およぐひと   『 〃 』

 風船乗りの夢  『定本青猫』

 

 

 

 

7月21日(火) 14時~

 

高崎シティギャラリーコアホール

 

入場無料

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

萩原朔太郎を朗読します♪

 

 

「ミュージックラボ 音の実験室」

 

7月21日(火) 14時

 

高崎シティギャラリーコアホール

 

入場無料

 

 

ふらっと「のぞき見」にいらっしゃいませんか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朔太郎をうたう

 

 

 

リサイタル<萩原朔太郎をうたう>

 

10年前の今日でした♪

 

 


◆『月に吠える』初版本(復刻)による詩の朗読
 

朗読




休憩の展示コーナー(ちょっと反射しています)

『月に吠える』『青猫』『定本 青猫』、

短冊と原稿を展示し、復刻版ですので

手にとって見ていただきました。

 

展示




Ⅱでは「萩原朔太郎をめぐって」

三好達治、山村暮鳥をとりあげて。

 

 木兎





    < プログラム >

       Ⅰ

萩原朔太郎『月に吠える』より
 猫             牧野由多可 曲
 旅上            團伊玖磨  曲
 雲雀料理           〃
  
萩原朔太郎『定本 青猫』より
 仏陀 あるいは世界の謎 石渡日出夫 曲
 風船乗りの夢           〃


      Ⅱ 朔太郎をめぐって

ピアノ独奏 ソナチネ     ラヴェル

またある時は   三好達治 詩 中田喜直 曲
たあんき ぽーんき 山村暮鳥 詩   〃
木兎         三好達治 詩   〃

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

桜木紫乃『青い絵本』実業之日本社 2024

 

 

靑、碧、蒼、翠・・・

 

ひそやかなグラデーションの<絵本>の短編集。

 

優しいまなざし、

 

やわらかい言葉で綴られて、

 

感情の、内面の深いところまで描き出す・・・

 

 

卒婚旅行

なにもない一日

いつもどおり

青い絵本

 

 

 

◆本の紹介

 

岐路に立ち、惑う人々に贈る 喪失と再生の記憶。
この物語は、あなたの明日をやさしく照らす――

絵本作家として活躍する高城好子はかつて美弥子の継母だった。

漫画家のアシスタントを生業とする美弥子は、

旅の誘いを受けて再会した好子が余命幾ばくもないと悟る。

共同制作したいという好子の望みを叶えるため、

 “母”と“娘”は湖畔のホテルで絵本『あお』の構想を深め合う……(「青い絵本」)。


作家、編集者、セラピスト、書店員

――さまざまな形で絵本に関わる人々が、

絵本を通じて過去と対話し再生する姿を、静謐な筆致で紡ぎ出す。

表題作ほか全5話収録、

短編の名手が、人生の光と影を描いた珠玉作品集。

 

装丁:須田杏菜

装画:カチナツミ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高崎兜太句会 2007年7月

 

顔面麻痺、回復中で言葉もくっきりはっきり♪

 

 

 

顔面の麻痺はとても良くなってきて、

口まわりはほぼもとの状態に。
眼はまだという。
「人体は不思議というかよくできているというか、

眼球は目蓋、睫毛それと涙で守られており、

この麻痺でドライアイになり、
頻繁に薬をささなければならない」とのこと。

それとひとつ不自由ことがおこると、

他の器官が働き始める、とのこと。
兜太師の場合は言語が活発に動き出した(!?)、と。

口調はなめらかを通り越し、過激に。



この句が俎上に。2ヶ月前に提出しているので季節はずれている。


   葉桜や茫漠という黄泉の犬


選んだひとは1人、問題句が3人。

兜太評:「葉桜」という季語はどうしても生死感が付きまとう。
どこかくらさがある語である。

「葉桜や」この「や」の切れ字でしっかり切る。
それと「茫漠という黄泉の犬」との二物配合。

「黄泉の犬」死んだ犬なのか、

黄泉にいる犬なのかがまずわからない。
まあ、「茫漠」というのは黄泉であればそう言えないこともない、言える。


が、
この「という」がまったくだめだ。
これでなにを言おうとしているかわからない、わからなくなる。

責任感のない言い方である。

酷評は続く。

これから二物配合のときの「切れ」をはっきり切って読む、

ということから俳句の読み方へ話しはすすむ。

まずは「感覚で受け取る
書かれている事柄から読む。
自分の知識や観念で読んでしまわない。
その句のいちばんいい読みをする。」
(自分にひきつけて読むのは最後)

などなど、どんどんヒートアップ。

すべての句への講評をして終了。

「しっかり酷評ができて気持ちがよかった」by兜太

はい、ボコボコになったこの句はわたしのです(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

村木嵐『雀ちょっちょ』文藝春秋 2025

 

 

御徒組御家人(おかちぐみごけにん)

 

大田直次郎は詩魔(しま)につかれ

 

狂歌・四方赤人(よものあかひと)となり、

 

文人・太田南畝(おおたなんぽ)となり、

 

晩年は蜀山人(しょくさんじん)と号す。

 

 

 

◆本の紹介

 

守るべきは、文化か、家族か。

平賀源内から高い評価を受けたことを皮切りに、
文人としての名声をほしいままにしていた大田南畝。
蔦屋重三郎とも交流を重ね江戸の狂歌を牽引する存在になるが、
田沼意次の失脚と松平定信の台頭により、出版界に粛清の嵐が吹き荒れる。
一方、長男・定吉には、大田の家に時としてあらわれる「魔」の萌芽が見え――。

狂歌への思いと家族愛。
天才・大田南畝の知られざる葛藤を描き切る傑作長編!

 

 

装画:野村文拳「レンゲ草に雀」

 

装丁:野中深雪