映画「ジョン・クランコ バレエの革命児」
なによりも「バレエ」を創ってゆくクランコの
いままでにない<新しいバレエ>の創造にかける
あくなき執念とでもいうほかのないエネルギーにみちた
緊迫感あふれる映画!
シュトットガルトバレエ団のダンサー総出演でしょうか。
いうまでもなくダンスシーンが美しく
振り付け、本番の公演がきめ細かく描かれ、
さらにはクランコの心象風景・内面世界をもバレエで表現されて。
ドイツの地方都市シュトゥットガルトの州立歌劇場。
この美しい周辺風景が映画でもふんだんに描かれる。
クランコは、<言葉>ないバレエで、
複雑な感情のやりとりを、<演劇的なダンスで表現する>
その演出は画期的、まさに革命児。
『ロミオとジュリエット』『オネーギン』がその作品。
『オネーギン』は、ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場で上演され、
「シュツットガルト・バレエ団の奇跡」と大成功となる。
映画では、シュツットガルト・バレエ団の
フリーデマン・フォーゲルがハインツ・クラウス(オネーギン)を、
エリサ・バデネスがマルシア・ハイデ(タチアーナ)を、踊る。
このクライマックスの素晴らしさ!
映画は、クランコの複雑で支離滅裂な性格や、
観ている客席までたばこの煙が流れてくるようなチェーン・スモーカーぶり、
さらには同性愛者としての姿も、描写して。
クランコは、1973年、2度目のアメリカ公演の帰りの機中で、
急死する(睡眠薬を呑んで嘔吐、窒息死)。45歳。
クランコの墓に映画出演者たちが献花するシーンがラスト。
老いた本人と演じる役者が花をささげて。
静寂にみちて、染み入ってくる・・・
「ジョン・クランコ バレエの革命児」
監督・脚本:ヨアヒム・A・ラング
出演:サム・ライリー
マックス・シンメルフェニッヒ
ハンス・ツィッシュラー
ルーカス・グレゴロヴィチ
シュツットガルト・バレエ団キャスト:フリーデマン・フォーゲル
エリサ・バデネス
ジェイソン・レイリー
ロシオ・アレマン
ヘンリック・エリクソン
ドイツ/2024年/138分/シネマスコープ/ドルビーSRD/カラー/ドイツ語/G
原題:John Cranko














