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「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さざなみそしてさざん花座礁せり              掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆山茶花

ツバキ科の常緑小高木。


晩秋から初冬にかけて、白一重の花を咲かせる。


ツバキと異なり、花弁がばらばらに散る。


多くの園芸品種があり、


白、淡紅、紅、絞りなどの花をつけ、


庭木にされる。


八重咲きもある。



冬の季語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

連句誌「みしみし」10号、

 

刊行されました!

 

それぞれの歌仙も刺激的。

 

さらに捌き・三島ゆかりさんの評釈が素晴らしい。

 

どうしてこのような流れになったか、

 

ご一読を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山本掌は七吟歌仙「ごまだれの巻」、

 

俳句「エンタシスより」10句に参加しています。

 

 

今回は現代音楽作曲家・野澤美香さんも連中に♪

 

芭蕉の<うたい語るおくのほそ道>の

 

作品を書き下ろしています。

 

なんとその中の一曲

 

「語られぬ湯殿にぬらす袂かな」の

 

楽譜が掲載されています!?

 

 

 

面白そうと思われた方はこちらへ。

 

みしみし舎へ。

 

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一部千円(送料込)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エルネスト・ショーソン作曲による


「愛と海の詩(うた)。

 

好きな曲です。

 

これを歌ったのは2014年、7年前でしたか(!?)

 

昨日のようです(笑)。

 

高崎演奏家協会第34回の定期演奏会でのこと。

 

 

この「愛と海の詩は

 

25分の長大な連作歌曲。

 

「水の花」そして

 

「愛の死」「リラの花咲く季節(とき)」

 

この2曲は休みなく演奏されます。

 


プログラムに載せるものをこちらに。
(300字ですので、ちょっと書きたらないのですが)


   「愛と海の詩」より「愛の死」

エルネスト・ショーソン(1855-1899)の独唱と管弦楽よる歌曲。


詩はモーリス・ブショール。

「愛と海の詩」は

 

「水の花」、


間奏曲、


「愛の死」からなり、十年をかけ書かれた。



 「愛の死」は三つの部分からなる。


第一部は喜びにあふれる旋律に始まり、


長い間奏のあと

第二部では葬送のような


ゆるやかで重い音の流れから、


たえきれぬ激情となり高潮し、


つかのまの幸せ、忘れられた愛、


そしてその「愛の死」があらわる。


やわらかな旋律は


敬愛したワーグナーの半音階的手法をうかがわせる。



第三部は「リラの花咲く季節(とき)」と題され

独立して歌われることも多い。


そのフィナーレは嫋々とした憂愁をおび、


叙情的な大作である。

 

 

 

 

◆ブショールの詩を(がんばって)訳してみました♪

 

 

「愛と海の詩(うた)」より「愛の死」「リラの花咲く季節」
                           
                            詩 モーリス・ブショール
                            訳詩 山本 掌


すぐに 青い 喜びの島が


岩岩の間からあらわれ


静寂をたたえた水面(みなも)に


睡蓮のようにただよう



紫水晶(アメジスト)の海をわたり


やわらかにすべる小舟


喜びも 哀しみも


さまざまに思い出すことか すぐに!



風に枯葉は舞い舞いて


夜、わたしの思いも枯葉のように舞い舞いて


露のしずくする幾千もの黄金(こんじき)の薔薇を


漆黒の空にこんなにもあまやかに輝やかす



枯葉はかさこそと金属的(メタリック)に


おぞましく舞い舞いて


星のもとで呻く


終わってしまった愛のことを



銀(しろがね)の橅(ぶな)の樹は


月の口づけでまさに亡霊


わたしの血は凍りつく


愛するひとの不可思議なほほえみで



わたしたちの顔は死者のように青ざめ


沈黙のなか 身をよせて読んでしまう


愛するひとのおおきな眸に


運命のことば 「忘却」と



リラの時刻(とき)も


薔薇の時刻も


もう戻りはしない この春


リラの時刻も 薔薇の時刻も


撫子の時刻も 過ぎさり



風は変わり


空は鬱鬱とし


花咲くリラやあの美しい薔薇を


摘みにゆきはしない


春は哀しく 花は咲きはしない



その前の年


あのしあわせな やわらかな春


わたしたちをかがやかせた 春


愛の花はすでに色褪せ


あなたの口づけでさえ蘇らせはしない



そしてあなた


どうしたというの?


はれやかな太陽も


涼やかな木陰も


ありはしない



リラの時刻(とき)も


薔薇の時刻も


愛とともに


死に絶えた


永遠(とこしえ)に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冬の薔薇かすかな鬱のまなうらに            掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高崎兜太句会、

 

少人数の和気あいあいとした句会。

 

秩父人と上州人は相性がいい♪

 

5年前、2016年12月15日の句会をどうぞ。

 

 

 

◆兜太句会、今日の兼題は「台風」。

九月の台風続きのときに出された題なので、

ちょっと季節にそぐわない。


三句選&問題句を一句という選句。

めずらしく七点という高得点句があり、その句から合評。

 
  無花果や直情というゆきづまり

評:「直情というゆきづまり」が言い得ている。

兜太:いい句、よくできている。
   中七下五に配する「無花果」が働く。
   無花果の実がつまっているのが感じられる。


   台風北上朝日に甘き山羊の乳

これは六点句。

評:台風が北上して、その朝陽のなかで、
  ことのほか山羊の乳が甘い、と。しっかりと書かれた句。

兜太評:緊密にできた句。うまい。


   台風来ぎりぎりと人体錆びて

評:焦燥感、台風が来たときの感情、体感が
  「ぎりぎりと人体錆びて」で表現されている。

  錆びるときの音が「ぎりぎり」

兜太評:上の評がいいな。強張り。
     実感としていただけないが、これは問題句だな。
     「ぎりぎり」がどうか。
     この句は評を書けといわれたら、二ページは書ける。


これは山本掌の句。


他に選二、問題句四が

   蓑虫の軌道修正すーっと河馬へ

兜太:言葉が踊り、中味がない。河馬はやり過ぎ。


兜太先生、エネルギッシュに全句講評。

すこし早めに終リ、忘年会へ。

忘年会からの参加者が二名。

メンバーによる一言のあと、

 

〆に先生のひさびさの<生歌>。

「特攻隊が、これを歌って、突っ込んでいくんだ」

「イヨッ、TOUTA!」と大向こうもかかる。


「来年もよろしくお願いします」と三本締めで、終了。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 

 

 

 

 

 

 

 

 

萩原朔太郎 第一詩集『月に吠える』

 

刊行は500部。

 

「愛憐(あいれん)」、

 

「恋を恋する人」の2編を

 

削除して出版しています。

 

 

その削除の無い『月に吠える』はごく希少。

 

近代文学の研究者・コレクターの

 

川島幸希氏から前橋文学館へ寄贈されて。

 

 

<『月に吠える』へ故郷へ帰る>記事はこちら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

異端、奇書・希書、黒魔術への誘惑者、

 

澁澤龍彦の展覧会は

 

2017年のこと。

 

膨大な資料、直筆原稿や著作など、

 

見どころ満載の展示でした。

 

そのおりのブログをどうぞ。

 

 

 

「澁澤龍彦 ドラコニアの地平」展、

世田谷文学館で観る。



澁澤龍彦は仏文学者、評論、エッセイはもとより、

その典雅にして流麗な日本語訳で

どれほどの作家を知ったことか。

バタイユ、サド、ユイスマンスなど、

その毒にみちた著作の数々。

マニエリスムやシュルレアリスムの世界を披いたのも

澁澤によって。


原稿、草稿、メモなども

じつに丁重に保管され、展示されている。

小説『高丘親王航海記』の自作の地図も興味深い。

 

 

 

 

 

 



膨大な和洋の蔵書。

メルベールの関節人形や絵画やオブジェ、などなど。

 

 

ジャン・コクトーの手紙もありました。



博物誌的といえば、

南方熊楠の菌類(きのこ)、

南方の写生画と英語の原文の展示も。


12月17日(日)まで。

いらっしゃるようでしたら、

ゆったりと時間をとって、お出かけください。



◆世田谷文学館 ホームページ

フランス文学者であり、翻訳、評論、エッセー、

小説にわたる多くの作品を執筆した澁澤龍彦。

没後30年を迎える本展では、

独自の文学表現活動を「澁澤スタイル」として、

その創作と足跡をあらたな視点から総覧します。

 澁澤はサドをはじめとする異色の文学を出発点としました。

転機となったエッセー集『夢の宇宙誌』、

代表作『高丘親王航海記』など300点を超える

草稿・原稿・創作メモ類の自筆資料、愛蔵の美術品やオブジェ、

和洋の蔵書などから、表現活動の背景と博物誌的魅力に迫ります。

伸縮自在な澁澤龍彦の創作世界、

ドラコニアの領域にようこそ。 

   
◆澁澤龍彦(しぶさわ・たつひこ)
 
仏文学者、作家、批評家。

1928年東京生まれ。本名龍雄。東京大学文学部仏文科卒業。

サドの著作をはじめ、マニエリスムやシュルレアリスムのような

異色の文学や美術、思想を紹介し、

60年代以降の日本の文化・芸術に影響を与えた。

博物学的エッセーから後年の幻想的小説まで広く活躍し、

今も多くの読者を持つ。

81年に『唐草物語』で泉鏡花文学賞、

没後88年に『高丘親王航海記』で読売文学賞を受賞。

著作に『夢の宇宙誌』、『胡桃の中の世界』、『思考の紋章学』、

訳書にサド『マルキ・ド・サド選集』、ユイスマンス『さかしま』、

ジャリ『超男性』など多数。87年没、享年59歳。





 

澁澤龍彦著作(世田谷美術館Twitterよりお借りしました)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寒くなった今日この頃。

水仙に出会いました♪

いつも散歩に行く公園に、

ひとむら二叢と水仙が咲いています。

この寒空にすっくと立つ、その姿は凛として。

香りたつ。











◆水仙

ヒガンバナ科。
学名はNarcissus(ナルキッサス、ナルシサス)
   ギリシャ神話の美少年の名前にちなむ。
 
・開花時期は、12/15 ~ 翌 4/20頃。
 早咲きは正月前にすでに咲き出している。

・地中海沿岸原産。
 平安末期に中国から渡来。


・漢名の「水仙」を音読みして「すいせん」に。
 漢名は「仙人は、天にあるを天仙、
 地にあるを地仙、水にあるを水仙」

という中国の古典から。
 

雪の中でも春の訪れを告げるので。
「雪中花(せっちゅうか)」という別名も。

 

 

 

 

 

 

 (解説&画像「季節の花」・フリー画像よりお借りして)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自動からくり人形作家

 

ムットーニ(武藤政彦)による

 

<人形と機械装置による光と闇、

 

音楽と語りによる幻想>の世界を

 

観に前橋文学館へ。

 

 

萩原朔太郎の詩

 

「殺人事件」「風船乗の夢」など

 

作品も多く、

 

今回は新作「アンダー・ザ・ウッズ」も展示され、

 

これは朔太郎の「恐ろしく憂鬱なる」から。

 

 

登場人物、美術、照明、音楽

 

ときにはムットーニ氏のよる詩の朗読も。

 

この幻想のからくり劇場、

 

すべてのことを氏、おひとりでやられています。

 

 

その精密な設計図も展示されて。

 

 

各作品の上演時間のタイムテーブルがあって、

 

ひとつの作品をじっくり観ることができます。

 

 

ムットーニからくり劇場をご覧になるときは

 

どうぞ、ゆったりと時間をとってくださいませ。

 

 

 

◆前橋文学館

 

◆2021年10月9日(土)~2022年1月16日(日)

 

 

 

 

 

 

 

 


 
◆ムットーニ(武藤政彦)
1956年神奈川県横浜市に生まれる。

1979年創形美術学校研究科修了。

1980年代半ばより、油彩画と並行し立体作品の制作を始める。

音と光と人形達の織りなす幻想的な作品世界が高い評価を受け、

全国で大規模なイベントを開催。

 

近年の主な展覧会に「蜘蛛の糸」(2016年、豊田市美術館、愛知)、

「ムットーニ・パラダイス」(2017年、世田谷文学館、東京)、

「ムットーニワールド からくりシアターⅣ」(2018年、八王子市夢美術館、東京)、

「ムットーニシアター in HANKYU」(2019年、阪急うめだホール、大阪)、

「ムットーニからくりシアター展~機械仕掛けのパラダイスへようこそ~」

(2020年、藤枝市郷土博物館・文学館、静岡)、

「ムットーニのオルゴールシアター」(2020年、六甲オルゴールミュージアム、兵庫)など。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

藤田嗣治の圧倒的な「戦争画」!

 

初めて観たのは2015年のこと。

 

その折のブログです。

 

 


「藤田嗣治展」を東京国立近代美術館 MOMATで観た。

4階、3階の2フロアを使い、


所蔵する藤田嗣治の全作品25点と特別出品の1点、


計26作品が展示されている。



藤田の乳白色の裸婦や猫などは


観る機会も多々ある。



今回の展覧会では、


なんといってもアメリカから「永久貸与」され、


近代美術館所蔵となった「戦争画」が圧巻。


150点ある戦争画の修復もほぼ終わっているとか。



藤田の戦争画14点を初めて観た。


展示室全体の照明もかなりしぼられている。


室温も下がった感があって、


そのうす闇のなかの大画面に


<茶色の塊>が眼に飛び込んでくる。



それは死と生のはざま、


極限の人間の生々しい姿が

 

ドラマティックに描かれて。


圧倒され、息が苦しい。



あの戦時下でこれらの絵を観て、


人びとはどのように感じたのか。


これが「戦意高揚」に結びつくのだろうか・・・




藤田が監督をつとめた映画がギャラリー内で常時上映。


子供たちの遊びや風俗などが撮られ、


唯一残ったもの、とか。



他に藤田旧蔵の挿絵本や、


藤田の言葉を伝える当時の雑誌など。


2015年12月13日(日)まで。




◆近代美術館 ホームページ
  http://www.momat.go.jp/am/exhibition/permanent20150919/