胎蔵曼荼羅おでむかえは鬼やんま 掌
◆蜻蛉・あきつ・鬼やんま・銀やんま・塩辛とんぼ
麦藁とんぼ・精霊蜻蛉・黄蜻蛉・夕蜻蛉・蜻蛉釣
蜻蛉生まる・糸蜻蛉・川蜻蛉
蜻蛉目の昆虫の総称。
肉食で、カなどを食べる益虫。
秋の季語。
うちの庭に蜻蛉が群れて♪
中 恵菜(ヴィオラ) 原嶋 唯(ピアノ) 2025/09/12[金] 開演 13:30(開場13:00) 小ホール |
田中泯×松岡正剛『意身伝心』春秋社 2013
松岡正剛(まつおか せいごう)によると
田中泯(たなか みん)とは飴と餡、
あるいはカナブンとバッタのようにどこか似ている、と。
その二人が
「調(しらべ)で重なり、際(きわ)を交わし、端(はし)で考え」
境界をまたぎあい、秘密を差し出し」た対談。
もうワクワク&ドキドキの連続、
付箋だらけの本となりました。
◆本の紹介(Amazonより)
圧倒的な身体を持つダンサーと知の巨人たるエディターは
その才能をどのように育んできたか。
方法論から実践的な稽古の仕方まで、
二人の超感覚者が秘密を伝える現代の花伝書。
田中泯(Min Tanaka)
1945年、東京中野区生まれ。
クラシック・バレエとモダンダンスを学び、66年からソロダンス活動開始。
「ハイパーダンス」と称して新たな踊りのスタイルを発展させる。
78年パリ秋芸術際「日本の間」展で海外デビュー。
85年山梨県の農村に移住、農業生活を開始。
97年伝統芸能・民俗芸能に焦点をあて「舞踊資源研究所」を設立。
その後も意欲的に踊り続け「場踊り(Locus Focus)」を展開。
2008年より、ダンサーとしての経験を生かし、
国内外を問わず多数の映像作品に出演。
現在も土方巽に私淑。著書『僕はずっと裸だった』『ミニシミテ』。
松岡正剛(Seigow Matsuoka)
1944年、京都市生まれ。
71年工作舎設立、総合雑誌『遊』を創刊、87年編集工学研究所を設立。
多様なメディア企画・制作に携わるとともに、
情報文化と日本文化を重ねる研究開発プロジェクトを展開。
2000年インターネット上に「イシス編集学校」を開校、
ブックナビゲーション「千夜千冊」の連載を開始、
現在(2013年)1500夜を突破しなおも更新中。
おもな著書は、『知の編集工学』『17歳のための世界と日本の見方』
『日本数寄』『ルナティックス』『フラジャイル』
『松岡正剛千夜千冊』(全7巻)『連塾―方法日本』(全3巻)
『法然の編集力』『千夜千冊 番外録 3・11を読む』『松丸本舗主義』ほか多数。
9月9日、重陽です♪
旧暦でない、
この暑さで菊を愛でる気にならない・・・ですが
ちょっと調べてみました♪
◆九月九日は重陽。
重陽(ちょうよう)とは五節句の一つ。
旧暦では菊が咲く季節であることから菊の節句とも呼ばれる。
陰陽思想では奇数は陽の数であり、
陽数の極である九が重なる日であることから
「重陽」と呼ばれる。
奇数の重なる月日は陽の気が強すぎるため不吉とされ、
それを払う行事として節句が行なわれていたが、
九は一桁の数のうち最大の「陽」であり、
特に負担の大きい節句と考えられていた。
後、陽の重なりを吉祥とする考えに転じ、
祝い事となったものである。
邪気を払い長寿を願って、菊の花を飾ったり、
菊の花びらを浮かべた酒(菊酒)を
酌み交わして祝ったりしていた。
また前夜、菊に綿をおいて、露を染ませ、
身体をぬぐうなどの習慣があった。
野村育世『蜘蛛』講談社選書メチエ
<虫愛ずる姫>ならぬ
<蜘蛛愛ずる中世史家>野村育世の蜘蛛論。
蜘蛛は「アリアドネの糸」「ナスカの絵」などなど
世界の神話に多く登場する。
人は<蜘蛛>を恐れたり、嫌ったり、
あるいは崇めたり、慈しんだり。
この書『蜘蛛』では
日本の古代・中世・近世の伝統や思考のなかで、
蜘蛛を見る目の変遷をたどる。
◆本の紹介
蜘蛛が網を作ると、「恋しい人がやってくる」と喜んだ平安貴族。
弥生人はその姿を銅鐸に刻み、
ペルーの古代人はナスカ台地の砂漠に描き、
ギリシアから北米まで、蜘蛛は世界の神話に数多く登場する。
時に恐れ、嫌い、崇め、慈しむなど、評価は極端。
なのに、なぜか惹かれずにはいられない……。
人と蜘蛛のそんな不思議な関係を、日本中世史研究家が
貴重な図版・史料とともに丁寧に考察。
蜘蛛愛好家の筆者だからこそ見えてくる、新しい歴史研究!
清少納言は、現代人よりもはるかに虫好きだったのだ。
いささか厄介な虫たち、蠅、蟻、蚊、蚤について、「憎し」と言いながら、
面白がってその生態を見つめ、魅力的に描写した女性がいた。
清少納言である。(中略)
蜘蛛についても、網にかかった白露を、
「をかし」「あはれ」の両方を使って絶賛している。
こうした眼差しは、どこへ行ってしまったのだろうか。
いま、人間が虫に対して抱いてきた感情、心性、文化を見直し、
つき合い方を考えることは、急務であると思われる。
―――本書 はじめに より
◆目次
はじめに
第一章 遺跡の蜘蛛・神話の蜘蛛
1 蜘蛛はどんな生きものか
2 蜘蛛の考古学
3 世界の神話の蜘蛛たち
第二章 敵の名は土蜘蛛
1 征服神話の中の土蜘蛛たち
2 土蜘蛛は蔑称か
第三章 蜘蛛に寄せる恋の歌
1 蜘蛛に寄せる恋の歌
2 東アジアのめでたいしるし
3 蜘蛛と七夕
第四章 空を飛ぶ蜘蛛
1 雪迎え――空飛ぶ蜘蛛の発見
2 漢詩と和歌に詠まれた遊糸
3 「かげろふ」をめぐる混乱
4 『かげろふ日記』の「かげろふ」とは何か
5 十二単を飾る糸ゆふ
第五章 蜘蛛は神仏のお使い
1 蜘蛛は知る者、賢い者
2 あの人も蜘蛛に助けられた
第六章 妖怪土蜘蛛登場
1 蜘蛛嫌いの萌芽
2 寺蜘蛛の登場
3 よみがえった土蜘蛛
第七章 民俗と遠い記憶
1 相撲を取る蜘蛛
2 蜘蛛の昔話
3 夜の蜘蛛・朝の蜘蛛
おわりに ――蜘蛛はともに生きる仲間
カバー図版:西川佑信「衣通姫図(そとおりひめず)」江戸時代中期
ドミンゴ・パヴァロッティ・カレーラス
ルチアーノ・パヴァロッティ(1935年~2007年9月6日)
プラシド・ドミンゴが大親友のパヴァロッティを偲んで動画をアップ。
オペラ「トスカ」のアリア
「星は光りぬ」カヴァラドッシのアリアは2:45から。
歌い終わったパヴァロッティの感無量の顔が胸に迫ります。
その姿を見つめる指揮者はドミンゴ!
(ここをクリック 動画へ飛びます)
草間彌生『水玉の履歴書』集英社新書 2013
前衛芸術の担い手とし、
世界中の美術館で大規模な個展が開催される草間彌生。
1929年生まれ(!?)、
いまなお絵画を描き続けるこの強靭な草間彌生の
発言した言葉
「私は人の影響をうけたことがありません」
「私はこの水玉ひとつで立ち向かってやる」などなど、
ページから溢れてくる。
「自らの戦いの軌跡と哲学」を語った書。
◆草間 彌生(くさま やよい)
一九二九年長野県生まれ。前衛芸術家、小説家。
五七年渡米。画面全体に網目を描いたモノクローム絵画や
ソフト・スカルプチュアで高い評価を得る。
六〇年代後半には多数のハプニングを行う。
七三年帰国。美術作品の制作を続けながら、小説、詩集も発表。
二〇一一年から一二年には大規模な回顧展がテート・モダン、
ホイットニー美術館などで開かれた。
国内では、最新作を出品した「永遠の永遠の永遠」展が
静岡、大分、高知などを巡回。