WBC優勝の余韻に浸り早一週間が経過。


戦士たちは休む間もなく、オープン戦で日本の実践感覚に馴染む。


そして、明日からプロ野球が開幕する。




スタメンで出場していた選手達は感覚を掴んでいるが

控えであった選手達は、実践にどう対応出来るのか。


例年、キャンプからオープン戦に入る時は

投手の仕上がりが早い。

打者は目を慣らすところから始まると言われる。


例えプロであっても、シーズンオフで休養をした後に、150km/hの剛速球と言うのは

すぐに実戦で戦うというわけにはいかない。


そして怪我をしないように入念に身体を慣らし、感覚を掴んでいく。

前半は、慣れる打者より、投手の方が仕上がりが早いと言うわけである。


練習の球と、試合の生きた球ではまた違う。

緊張感や、試合勘など、付帯するものは沢山ある。


明日から2009年度のプロ野球がスタートする。

アジアの力を世界に示した。

そして、日本と韓国が5度目の戦いが終わった。


日本中が歓喜に沸いた。

平日の午後であると言うのに、仕事そっちのけであった。

野球に興味のない人もクギ付けになり、結果を求めた。

国別対抗戦の魅力はここにあると思う。


さて、総括として

決勝戦は追い付き追い越しの手に汗握るゲームとなった。


5度目の戦いなので

流石に相手を知り、研究し尽くされている。

だが、そこが他の国との違いだろう。


あのキューバ、アメリカはそこを怠った。

どんなに打線が爆発しようとも、大会新記録の本塁打が出ようとも

得意なコースや甘い球が来なければ、キューバの二の舞になる。


特に日本は、前回の北京オリンピックでの失敗を生かした。


何より思ったのは

最後は3投手で凌いだ。

他にも沢山投手はいたが、最後を締めたのはダルビッシュであった。

本来なら、渡辺俊介、藤川球児が出てもおかしくはない。


打者も、このシリーズ絶好調だった川崎宗則、阿部慎之介。

キューバの敗因は、相手のデータを怠った事と

投手起用の失敗とあった。

良い投手を使いすぎてしまったがために、肝心の試合で

投げさせる事が出来なかった。


投球制限もあり、連投の場合の間隔を空けるルールもあり

延長を想定した戦いもあり、投手起用の難しさを感じた。


WBCという国際試合は終わったが

日本ではオープン戦が開催されていて

まもなくプロ野球も開幕を迎える。


代表選手も各チームへ戻り

新たな戦いや試合を見せてくれるだろう。

日本vs米国はご存知のとおり

9-4で日本が勝利した。


これによって、第二回WBCの決勝は日本と韓国の

今大会5度目の決戦となった。


なぜ、こんなにも試合をするのか?

日本と韓国にとっては「?」だらけである。

これも主催者であるアメリカによるものだが。

前回大会でも、日本と韓国が3度ぶつかり

3度目にして、日本が勝利し、そのまま決勝も制した。


グループ分けをバラバラにする案もあると思うが

野球に金をかけている国にとっては容易い事だが

参加している全ての国が、旅費などの問題をクリア出来るとも限らない。

現に、IFADランキングにある全ての国は参加はしていない。


何よりこの2チームに共通しているのは

この大会に選手や関係者の団結力が、他の国に勝ったところだろう。


今大会の賞金においては、優勝すると約3億円が入る。

日本にとっては、分配すると良いボーナスであるが

日本の年俸の約10分の1である韓国にとっては

年俸分に相当する。


さらに、韓国チームは成績によって

徴兵制が免除されるという、名誉以上に人生をかけて戦いを挑んでいる。


何を持って戦うのか…


決戦は明日、日本時間10時38分に始まる。

決勝トーナメント最初の試合

韓国vsベネズエラは10-2で、韓国が圧勝した。


初回に5点を先取したところで

ほぼ試合が決まったと言っても過言ではない。

内容はやはりベネズエラの守備にあった。


一つのミスから崩れ、大量失点に繋がる。

緊張感が切れてしまったのかもしれない。


ただ、その後も効果的に追加点を入れ

常に試合を優勢に保った韓国。

驚くべきは、パワーと投手力である。

この試合も2本の本塁打を放った。


塁に出れば、狙いは次の塁。

常に攻め続けるその戦い方は、今までの韓国野球を大きく変えている。


もう一つの試合は、日本vs米国。

前回大会は、世紀の誤審と言われ、敗北を喫した。

それを跳ね返すのもまた野球である。

アウェーの洗礼もあるが、今回のアメリカは

故障者が続出もあり、代表辞退もあり、ベストメンバーには程遠い。

それはどこの国でも同じではあるが、

力の限り戦う姿が見れるのは、WBCありきである。


シーズンオフに行われる日米野球とは違い

本気勝負のこの大会。

リップサービスも言い訳も通じない。

持てる力を存分に出し、素晴らしいドラマを演じる事に期待したい。

WBC1組2次リーグ、日本は1位で勝ち進んだ。

決勝トーナメントは日本と韓国が駒を進めた。

結果的に、1次リーグと入れ替わったような形である。


再び韓国に敗れ、崖っぷちの状況から

国際ランキング1位のキューバに対し

またもシャットアウトする完封勝ちを収めた。


キューバは今大会で、チーム打率・本塁打と各国を引き離していた。

もちろん、1次リーグで格下と戦っていたというのもあるが

過去の国際大会の戦歴を見ても分かるとおり、どの国も当たりたくはないものであった。


そのキューバに対し2度戦い、2度勝利し、2度完封に封じた日本。

キューバ打線を上回ったのが、日本の投手力だった。

岩隈に関しては全く危なげないピッチングで

常に球を低めに投げて、ゴロに打ち取る。

昨年の沢村賞投手、被本塁打に至っては年間でわずか3本だった実力は

国際大会でも如何なく発揮された。


4度目の韓国戦。2次リーグ順位決定トーナメント。

日本は6-2のスコアで勝利した。


これはどう見ても、消化試合にしか見えなかった。

今大会になかなか出場出来なかった選手の実践の場のようなもの。

ただ、ここがあったからこそ、選手の調子を確認する事ができ、勝利を収めた事で

決勝トーナメントでは最大限のモチベーションで戦う事が出来るだろう。

イチローも発言していた通り、韓国を相手に3連敗はプライドが許さないところ。


もう一つ思う事ではあるが、やはり主催はアメリカ

この組は、前回覇者の日本、前回準優勝のキューバ

北京五輪金メダルの韓国と、主要チームがぶつかり

結果的にキューバが陥落した。

組み合わせについてももう少し改めた方がいいと思う。


それにしても、このWBCの世界各国の新聞がおもしろい。

試合の様子や、各国の状況をどのような目線から見ているのかがよくわかる。


イチローの調子も上向き、打線が繋がり始め、アメリカでの環境にも慣れ

22日から始まるLos Angelesでの戦いにまた注目が集まる。


もしキューバに敗退していたら、毎回恒例となる「A級戦犯」は

イチローになっていたのだろうか…?