チームプレー
【チームプレー】というと何を思い浮かべるだろうか?攻撃でいえば犠打や進塁打、守備でいえばカットオフやカバーリングといったところか。辞書で調べると「団体競技などで、個人の名誉・成績を超えて、各人がチーム全体の勝利のため協力し合うプレー」という定義である。そんな【チームプレー】として地味ながら重要なのが、いわゆる「併殺崩し」のスライディングだ。打者が併殺コースの内野ゴロを打ってしまった時、一塁走者は二塁ベース付近で一塁に送球しようとする内野手の足元にスライディングする。打者走者がアウトになるのを防ぐためだ。これは、打者のミス(併殺打)を何とかカバーしようという体を張った【チームプレー】であり、併殺打は打者の責任だからとか、怪我が怖いからできませんといった態度は許されない。もちろん、大差のついた試合や一塁走者が投手の場合はその限りではないが・・・。でもって、方法は2つほど。膝を折って自分のスネを向けてスライディングする方法と、体を横に回転させながら野手の足元に入っていく方法(ローリング)がある。100年前はスパイクの刃を向けてスライディングする者もいて、それではけが人が絶えないから、こうした技術が生まれたのだろう。「併殺崩し」のスライディングをラフプレーだとかルール違反だとか言うお嬢様のような方がいらっしゃるようだが、これは長年に亘り攻守のバランスの中で認められてきた“お約束”のプレーなのだ。だから、時々基本のできていない未熟な選手が怪我をするのは気の毒だけど仕方のないこととして黙認される。→YouTube「西岡 骨折!」 (1:00あたり)ちなみに、“基本”とは「併殺プレーでベースカバーに入る二塁手は必ず左膝を一塁方向に向けていなさい」(往年の名二塁手・辻発彦氏談)ということ。クラブチームの試合ではちょっと足を払われたくらいでムッとする内野手がいるが、恥じるべきはスライディングを避ける技術を持ち合わせていない自分の方だということがわかっていないから救いようがない。しかし、少しでも向上心がある選手なら、次の画像が技術習得のきっかけになるかもしれない。もちろん走者のスライディングにも注目だ。2011 American League Gold Glove Winner Dustin Pedroia, Boston (2B) 2011 American League Gold Glove Winner Erik Aybar, Anaheim (SS) 2011 National League Gold Glove Winner Brandon Phillips, Cincinnati (2B) 2011 National League Gold Glove Winner Troy Tulowitzki, Colorado (SS) では最後にヤクルト・宮本選手の見事な【チームプレー】をご覧あれ(2:40~)↓CSヤクルトvs巨人第3戦ハイライト(2:40~)7回裏一死一塁からバレンティンが遊ゴロを打つも宮本のスライディングが二塁手の暴投を誘い二死二塁に。その後タイムリーが出てヤクルトに待望の追加点。