毎日放送「戦え!スポーツ内閣」第63回で落合博満氏が語った「打撃の極意」 

 

3.バットを引き出すには手を使え、下半身主導はダメ。 

 

バッティングにおいて“下半身主導”というのは、スイングの最初に下半身が動くということ。

 

つまり、下半身の動きでスイングの初速を作り出すわけだ。

 

2016.10.21「打撃のエッセンス(1) なぜステップするのか」参照

 

それで、これは落合氏の現役時代の連続写真↓

 

『連続写真で見る プロ野球20世紀のベストプレーヤー100人の群像』(2000年、ベースボール・マガジン社)

 

①から⑤にかけて手首をコックしながらバットを傾けていくが、肩は止まったままだ。

 

しかし、下半身を見てみると、でホーム側を向いていた左足がでは投手側を向き、右膝は投手方向に送られて、腰が開き始めている。

 

に移ると、さらに開いていく腰に先導されて肩が開き始め、バットも動き出す。

 

このとき、両腕の状態はと変わらずグリップが体から離れていないので、バットに初速を与えたのは下半身の動きであることがわかる。

 

そして、さらに腰が回ったでも右腕が畳まれているを見れば、手ではなく、腰に先導された肩の動きでバットを引き出していることは明らかだ。

 

この動作は2016.11.25「打撃のエッセンス(8) 投球線とスイング面」で書いたとおりの理想的なものだから、なぜ落合氏が“下半身主導”を否定するのか不思議に思われるかもしれない。

 

だが、一流選手が自分のやっていたこととは違うことを口にするのはよくあることだ。

 

そしてそれは、実際の動作と自分の感覚を混同して語っている場合が多い。

 

学生の頃読んだ『なんと言われようとオレ流さ』(1986年、講談社)で落合氏は、右肘が背中側に入るのが自分の悪い癖だと書いていた。

 

右肘が背中側に入ってしまうと、思い通りにバットが出てこないから速球に差し込まれる。

 

落合氏はこれを嫌って「手でバットを出す」感覚でスイングしていたのだろう。

 

しかし、2016.10.24「打撃のエッセンス(2) 腰を強く回すには」のような下半身の使い方ができない選手が実際に手でバットを出そうとすると、ただの手打ちになってしまう。

 

まず理にかなった下半身の使い方を教えたうえで、「これは感覚の話だが」と前置きしてからアドバイスするのが親切というものだろう。

 

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