たまふの書物語まりふ -5ページ目

781 魔法使いルーフィ

そう、ほんの少し欲望を抑止できれば
世界は平和なのだ。


その欲望は、生命にとって必然なものではなく
むしろ、無駄なものなのに

人間とは、そういう変なものを好むのである。



貨幣もそうで、ありもしない価値を

紙切れに見出だしたりする。


紙幣を沢山貯めても、物理的にはただの
紙切れである。


周囲の人々より威張ったとしても、尊敬されなければ
ただ愚かしいだけである(笑)。



そういう、低俗な感覚と言うのは


精神分析学的なカテゴリーでは、やはり
正常ではない、と言う分類になる(笑)







ともあれ、この世界の日本は

貨幣価値も安定し、穏やかに経済成長を
続けていたから


日本人の多くは、堅実な生活を続けた。


内需型の経済だったし、外国人にとって
魅力的な国でもなくなったので



労務者が外国から押し寄せて風紀を乱す、
なんて事も無くなった。




代わりに、コンピュータ・ソフトウェアのような
工夫を必要とする産業が隆盛した。






文化的な嗜好を強める傾向にあり
同時に、科学研究などに国費を割く国になった。



ディーゼルエンジンの熱効率は、電動アシストターボの実用化のせいで50%を超えるようになり


資源の少ない国の物流コストを下げた。


8000cc必要だったトラックのエンジンが
4000ccターボで済むようになった。
(笑これは物語ではなく、5年後にはそうなる)。

780 魔法使いルーフィ

そう、こんなふうにして
別次元の宇宙がまたひとつ、出来ていく。


アメリカンの神様の意識の中から派生した
世界、それは


それまでの世界の歴史とは似て非なる
6次元の並立宇宙である。



元々、都市社会と言うのは
誰かの脳に描かれた3次元空間を
時間軸で展開していったものであるが


こんなふうに、普段意識しないけれど
違う時空間が隣接して、出来てしまう事もある。





それぞれの宇宙を往来できるのは、魔法使いくらいである。


神様ですら、自分達の時空間を超えれば
ただの存在になってしまうのだから。







超紐状のトポロジック空間の中の、見かけ上
3次元の空間に、僕らは生きているのだ。









サンライズエクスプレスが、夜を駆け抜けている
間に、アメリカンの神様が楽しんで


そのおかげで、めぐの国は侵略から救われた。


日本人は、結局本質は何も変わらず
戦争や経済危機があっても、じっと魂を
磨き続けてる、そんな民族であって

景気に右往左往し、醜い争いをするのは
実は、日本に住み着いた渡来人なのだ、と
言う事がよく分かる一夜であった。




しかし、経過途中のこの世界は
まだ、これから変わっていく事だろう。

779 魔法使いルーフィ

本当に共産主義なら、特権階級だけ
贅沢をするなんて事はないし


そういう事を好む人々が、特権、なんて
階級には居られないのが共産、である。




残る、原始的封建国家は
もう、残っていなかった。

北朝鮮も、朝鮮戦争が起こらなかったせいで
なし崩しに王国は崩壊していった。
中国や韓国へ、人々は流れていった。


その中国も、自由主義経済を取り入れて行ったから


とても共産主義、などと言える国ではなくなっていった。



世界で再び戦争が起こると言う可能性は
低くなった。


戦争を起こさなくても、やはりアメリカの
軍備は世界の脅威であり

攻撃ではなく、愛国者、アメリカンの誇りで
世界平和を、アメリカ合衆国は担う事になった。

778 魔法使いルーフィ

日本国内はもとより、アメリカも
ドルの安定した通貨価値の恩恵で

経済は安定した。


日本円は、固定相場のために
外国人投資家の標的にもならず
従って、日本の銀行法は
国内の産業振興のために存在できた。


日本企業は、国民のために存在できた。
それも、国家が銀行の経営保障を
続けた為である。





日本人は、就職すると
定年まで安泰な生活が送れる。



協調的共産主義と、ホントに共産主義者が
羨み、中国やロシアから亡命してくるような(笑)


変な、国のまま有りつづけられたのである。






ほんのちょっとした、抑制で

平和は得られるのだった。







と。アメリカの神様のいたずらで
世の中は、平和を得た。



でも、ロシアや中国などの共産主義国家の
人々の欲望はそのままだった(笑)から


拮抗は、当然起こり得るだろう。



中東も。


とりあえず、めぐの国を侵略する
アメリカンは居なくなった、が.....

778 魔法使いルーフィ

つまり、共産主義者から見ると

日本やアメリカンの持っているものは
共有して、分け合うべきだ。



こういうふうに見えるので(笑)


日本近海の地下資源は、自分達のモノだ(笑)と


そういう理屈なのだけど。



でも、中国のレアメタルは中国のものだ(笑)と
訳のわからない身勝手さは

つまり、イジメやパワハラをやる連中の
身勝手さと同じ感覚である。


それは、日本に、少なくとも1970年代までは
無かった感覚だった。




その頃、日本でそんな事をすると
皆に糾弾されたし、男なら袋だたきにあった。

777 魔法使いルーフィ

そんな訳で、日本人の神様、出雲神は

何もしないで寝ていた(笑)。


アメリカンの神様が、アメリカ合衆国で
力を使っていたずらしている間。





でも。共産主義者は

本当に、地上の物は共有財産と
思っている(笑ふりをしているので、
日本のそばで海中ガス油田を掘ったり。
ホントは、分かっているのだ)。



面倒な、裏表のあるのが当然と思っているのが
中国とか、韓国の環境で育つ人々である。



強要されるので、裏表を作るのは自然である。


誰にでも、自負はあるのだ。

やはり、努力しても報酬がないのは
不自然である。




強要される苛立ちが、どこかに暴発する。



異常に彼らが攻撃的なのは、それが理由である。





サンライズエクスプレスは、米原駅に着く。



丁度2時間で、運転士は交代になるのは
今も昔も変わらない。



車掌は、終着駅まで変わらないのに、である。

776 魔法使いルーフィ

ただ、戦時下の渡来人全てが
日本軍部に強制連行された訳ではなく

殆どは、金銭欲の赴くままに
日本へ渡来したのである。

それは、慰安婦問題と同じである。

その証拠に、終戦後、祖国へ帰る事を
奨めても日本に残った。


日本は、もともと他民族を排除しない国だったので


住み易かったのだろう。



渡来人だけで暮らしている自治区もあり

それを、部落などと呼んだりもしたが
国家民族として、差別化した事はないから


今でも、関東や東北では、集落の事を
部落と呼ぶ。



元々、差別そのものが意識されないのが
日本人である。






アメリカンが、太平洋戦争の後
日本にやってきても


すんなりと受け入れたし

西洋ふうは、あらゆるところで
日本文化に取り入れられていったりもした。




そういう屈託のなさを嫌う人々も
日本国籍を持つひとのなかには居たが

それらは、血統的に見ると
大陸からの渡来人の末裔である。



つまり、日本人ではないのだ。








ドイツの神様は、アメリカンの神様のいたずらを
見て、楽しく思った。




けれども「それなら、共産主義者や渡来人たちの攻撃性も抑えてしまえばいいのに」と


昔ナチスみたいに(笑)共産主義者抑制を

考えたりした。



元々、八尾萬の神様がいる世界である。



ロシアはロシア、、中国は中国の
神様がそれぞれを統治するルールである。

775 魔法使いルーフィ

そもそも、渡来人の
日本人イジメは

それまでの日本人社会が、渡来人を
差別していたからで

それを、いきなり解放したから

反発、恨みはらさでおくべきか(笑)と


始まったわけである。



その根源は、太平洋戦争の時に

日本軍部が、外国から
日本に強制連行して、労働力にしてしまった
人々を、終戦後差別して


まともな仕事を与えなかったりしたため、であり


彼らは仕事が得られないので、芸能人になったり

悪い道で稼ぐしかなかった訳、である。




なので、それが解放されて

日本経済に進出すれば


ブラック企業となって、日本人イジメをする(笑)。


当然の図式である。




それが、人材派遣制度や
ブラック企業の起こりであったから






そもそも、日本市場に
経済的な魅力がなく
朝鮮戦争が起こらなければ



彼ら渡来人は、祖国に戻って行けたのだし


会社法、出資法が変わらなければ

渡来人が日本で出資者にはなれないから



日本人イジメもできない訳、である。



従って、子供たちのイジメも起こらないし

パワハラも起きない訳である。


それらの原因は、元々
法令遵守の気風がない人々、即ち
日本人ではない渡来人たちの始めた事だから、である。

774 魔法使いルーフィ

人々の気持ちが、優しくなる事で
アメリカ合衆国経済も困窮する事も無くなった。


贅沢よりも、のんびりと家族と過ごすと言う
心の豊かさを求めるようになったアメリカンは


お金より時間。



人間性のある生き方を望んだから


ドルは、金本位制を続ける事が出来たし

その為に、ドルの信用も落ちなかった。




そもそも、ニクソンは大統領になれなかったので
(笑)


ニクソンショックも起きなかった。




日本の通貨、円とドルの為替レートも

固定相場のまま据え置かれたので


日本国内は、安定であった。


1970年代までの、安穏とした日本は
そのまま続く。


なので、渡来人が日本経済を支配しよう、と
思っても


そもそも支配するほどの市場でもなかった。


銀行法も戦前のままで、外国人参入は禁じられたままだったので
支配下におくことは無理、である(笑)


労働環境は、法律の下に守られたから
パワハラも起こらない。



つまり、渡来人が始めた

日本人イジメは、もともと、できなくなった。(笑)。

773 魔法使いルーフィ

車窓を眺めていた、ドイツの神様の
視線の先を、ブルートレイン
が、横切った。


牽引機関車は、EF66型である。

電化路線専用の直流電気機関車であり
5200ps。



モーターを唸らせながら、東京に向かって通過。


原発誘致が起こらなかったので、日本は
国内産業が未だ活発であり

寝台列車を必要とする国内環境だったのだ。


電化は、石炭産業の隆盛が続いていた為に

一部幹線に留まっていて


その為、未だ電気機関車EF66が
延命していたのだった。





ドイツの神様は、それを眺めて

ちょっと複雑。



「機械文明のパラダイムも変わってしまうのか」



と、進化的機械のほうを好ましく思う
ドイツ人的な感覚で、その情景を眺めた。







アメリカ合衆国でも、民衆の行動力が
少し減ったせいで



借金をしてまで、贅沢をしようと思わなくなった民衆を目当てに



貸金を行うような業者は衰退した。



即ち、リーマン・ショックは起こり得ないから
日本の金融市場を、投資家たちが
標的にする事もなかった。



ケネディは暗殺されず

長く、調和的政治家として
天寿を全うした。


その間、戦争も起こらなかったし
共産主義国家からの、よく言われるような
侵略も無かった。



西側の経済が魅力的でないなら、侵略も
起きるはずもない。



元々、頑ななケネディの姿勢が
東側を闘争的にしていた一面もあったが


朝鮮戦争も無かったので

韓国は一体だったし、中国とソビエトと
共和的に並立するようになり



それぞれを独立して共栄しよう、と

彼らは考えたようだった。





従って、アメリカ合衆国の一方的支配下での

ヨーロッパ経済支配は、そもそも発生する

事も無くなった。


人々が、誰かの利益を取り上げて
贅沢をしたい、と


そもそも思わなくなったのだ。