781 魔法使いルーフィ | たまふの書物語まりふ

781 魔法使いルーフィ

そう、ほんの少し欲望を抑止できれば
世界は平和なのだ。


その欲望は、生命にとって必然なものではなく
むしろ、無駄なものなのに

人間とは、そういう変なものを好むのである。



貨幣もそうで、ありもしない価値を

紙切れに見出だしたりする。


紙幣を沢山貯めても、物理的にはただの
紙切れである。


周囲の人々より威張ったとしても、尊敬されなければ
ただ愚かしいだけである(笑)。



そういう、低俗な感覚と言うのは


精神分析学的なカテゴリーでは、やはり
正常ではない、と言う分類になる(笑)







ともあれ、この世界の日本は

貨幣価値も安定し、穏やかに経済成長を
続けていたから


日本人の多くは、堅実な生活を続けた。


内需型の経済だったし、外国人にとって
魅力的な国でもなくなったので



労務者が外国から押し寄せて風紀を乱す、
なんて事も無くなった。




代わりに、コンピュータ・ソフトウェアのような
工夫を必要とする産業が隆盛した。






文化的な嗜好を強める傾向にあり
同時に、科学研究などに国費を割く国になった。



ディーゼルエンジンの熱効率は、電動アシストターボの実用化のせいで50%を超えるようになり


資源の少ない国の物流コストを下げた。


8000cc必要だったトラックのエンジンが
4000ccターボで済むようになった。
(笑これは物語ではなく、5年後にはそうなる)。