立山黒部アルペンルートの旅 最終回は宿編です。


富山地方鉄道と立山ケーブルのある立山駅舎

本当は室堂の宿で宿泊したかったのですが、何処も満室でこの近辺で唯一空いていた「松井山荘」さんに泊まる事に。

ネットでは歩いて30分強と書かれていましたが、駅前に観光案内所があったので、そこで尋ねると、送迎してもらった方が良いと言われたので松井山荘さんに電話すると女将さんが来てくれました。




松井山荘です



あわすのスキー場内にあり、スキーシーズンには路線バスが走るのですが。
立山駅から歩くのはちょっと大変かな!



この宿のマスコット・テン君 オス7才
到着するや否や凄い勢いで突進して来て歓待してくれました音譜

私は犬好きですが、犬嫌いな方にはお勧め出来ない宿ですね。

猫もいましたが、こちらは人見知りするようで、直ぐ居なくなってしまいました。




テン君は非常に賢く、食事時にカメラを向けるとこういうポーズを取ってくれます音譜

それに到着時には突進されましたが、食事の邪魔は絶対にしませんでした。




部屋は和室6畳で、タオルセットと歯磨きセットは付いてました。
しかし浴衣はありません。

旅館と言うよりも、スキー合宿所的な所なので、ここは注意しなければいけません。

ウエルカムとして自家製ケーキを持って来てくれましたケーキ01

夜はかなり寒くなり備え付けの石油ファンヒーターを使いました。



お風呂の様子



非常にコンパクトでした。



夕食割り箸

お刺身三種盛りに魚のフライ、豚肉の陶板焼き

これに、採ったばかりのキノコのお吸い物が付きました。

ご飯は栗ご飯で美味しかったです。

写真で見るよりもボリュームがありましたよ。




豚肉の陶板焼きの様子
タレを付けて食べました。



翌朝は立山ケーブルの始発に乗る為に5時30分に朝食を作ってくれました。


朝食割り箸

この後女将さんが立山駅まで送ってくれました。

料金は一泊二食で7000円(税込み)でした。

著名な観光地への基地とすれば、まあまあな料金だと思うのですが、実は私だけが泊り客でした。

駅から離れているのが敬遠されている理由かもしれませんが、無料送迎サービスすると記載すればお客さんも来ると思うのですが。



今回はアルペンルートを満喫したいので、もう一拍することに。

今宵の宿、木崎湖温泉の最寄り駅・信濃木崎駅に着いた18時には辺りは真っ暗で殆ど見えませんでした星空
困った私は、通りがかった軽トラックの運転手に道を尋ねると親切にも旅館前まで乗せて行ってくれました。


「ビレッジ・イン・にし」さん 

宿泊施設の別館と


お風呂と食堂のある本館があります。
なので、お風呂や食事は一旦外に出ないといけません。



部屋は和室7畳半



リフォームしたばかりで非常に綺麗な部屋でした。

浴衣はありましたが、タオルや歯磨きセットはありませんでした。



昭和テイストなお風呂

温泉は無色透明でした。



夕食割り箸

アマゴの塩焼きにワカサギと牡蠣のフライ、鮪の山掛けに信州蕎麦そして昨夜と同じ豚肉の陶板焼きでした。



豚肉の陶板焼きの様子
こちらの陶板焼きは味が付いていました。

ただ残念なのは、ウェブサイトに記載されていた自家栽培のブリーベリーの果実酒の食前酒が無かった事と、自慢の料理と言うほどの味ではありませんでした。

期待して行って、そうでは無かったら本当にガッカリしますね。
今度からあまり期待しないで行くことにします(笑)



朝食割り箸
ヤクルトの様な地元の乳酸飲料が付いていました。

料金は一泊二食で6000円(税込み)でした。


私の様に妙に期待して行かなければリーズナブルな価格と思います。
素泊りでも3000円台で綺麗な部屋で泊まれますし。


列車到着時間よりも少し早く宿を出てまず近くの木崎湖へ


木崎湖



風光明媚なのはもう少し北側なんです。



信濃木崎駅舎



無人駅で列車到着まで誰も乗客は来ませんでした。



久々に秘境駅のムードを味わったと言いたいですが、近くに国道があり、そうはいきませんでした(笑)
オワリ



立山黒部アルペンルートの旅 第2回鉄道編です。
列車だけではなく、ケーブルカー ロープウェイ トロリーバスも紹介します。



今回の旅行で使ったJR西日本の「立山黒部アルペンきっぷ」
北陸線往復タイプを買いました
これはゆき券 富山駅まで使います



かえり券
「立山黒部アルペンきっぷ北陸線往復タイプ」は北陸線内の特急指定席を利用出来て、
富山ー信濃大町間のアルペンルートは一週間乗り放題の切符です。



富山へは特急「サンダーバード11号」に乗りました
8号車が私の席でしたが、流線型の顔が撮りたくてグリーン車のある1号車まで行くと


貫通型のつまらない顔がえ゛!
調べると、これは683系4000番台
両端が貫通型になってしまい近年のJR西日本の特徴である低予算設計です。
もう出来て5年も経っていたのですね… 知らなかった

ただ貫通型と言っても扉は塞がれていて、実際には貫通出来ませんね。




しかし座席の方はゆったりしていてシートピッチも広く



大型のテーブルと小型のテーブルがあり、普通車の座席では最高ランクでしょう。

しかし9月に車内販売が廃止された上に乗客の過半数がリーマンだったので、車内は非常にドライな雰囲気で全く旅情感は感じませんでした。

乗り心地は抜群なので、鉄道ファンの様な拘りがなければ快適な列車でしょう。



富山駅に着くと向かい側のホームには名古屋行の683系特急「しらさぎ10号」が停車中でした。
やっぱりこの顔でないとね音譜




JR富山駅に隣接している富山地方鉄道・富山駅舎



立山駅へは10030系普通電車で
元京阪特急3000系です



10030系の車内
相当使い古された転換クロスシートでした。

約1時間乗車するこの電車にはトイレが付いていませんのでご注意を。


この日は立山駅付近の宿で宿泊しました。



これは立山ケーブルのチケット売り場でもらった「乗車整理票」

立山ケーブルを含めてアルペンルートの交通機関に乗車するには、これが必要になります。
それに、立山ケーブルに乗車するには必ずチケット売り場に行って予約しなければいけません。

立山黒部アルペンルートに行かれる予定のある方は覚えておいた方がいいです。



立山ケーブルカー
手前に見えるのが貨車で、日本のケーブルカーでは此処だけです。




立山トンネルトロリーバス
立山トンネル内を走ります

初めてトロリーバスに乗りましたが、乗り心地は新交通システムに近かったですね。



立山ロープウェイ
途中に支柱がないのは日本では此処だけです。

車窓から見える黒部の紅葉が綺麗でしたが、待ち時間にロープウェイの社員がアルペンルート写真集の宣伝をするのがちょっとね。



黒部ケーブルカー
日本でも屈指の急坂を走ります。



関電トンネルトロリーバス
立山トンネルトロリーバスが出来るまでは、暫くの間日本唯一のトロリーバスでした。



路線バスでJR信濃大町駅に出て
信濃大町から宿泊先の最寄り駅信濃木崎駅まではJR東日本のE127系に乗車。
今宵は木崎湖温泉で宿泊しました。

翌日も南小谷駅まではE127系でした。



南小谷駅に入線してきたE257系特急「あずさ3号」
大糸線を走る特急は以前は何本もありましたが、現在では唯一の列車です。

E257系には夜行快速「ムーンライト信州」に使用された時に乗った事がありますが、中々乗り心地良かったです。

糸魚川駅では列車接続時間が10分余りしかないので南小谷駅で帰りの北陸線特急の指定席を発券してもらいましたが、駅員が必死になって立山黒部アルペンきっぷのマニュアルを調べていました。
あまりこの切符は利用されていないのでしょうか。



ここからはJR西日本の管轄
糸魚川駅まではJR西日本のキハ120系に乗車
僅か1両のミニ列車です。
しかし、車内は超満員
普段はどうなのか知りませんが、増結して欲しかったです。



南小谷駅で発券してもらった特急「はくたか8号」の指定席券

北越急行の特急「はくたか」は来年3月で廃止されますので、これが最初で最後の乗車になるでしょう。



北越急行の特急「はくたか8号」
座る席は最後尾の9号車でしたが、やっぱり流線型の顔にこだわり1号車停車位置で待つと、
やって来たのはJR西日本仕様の681系でした。



座席は以前の681系のままでしたが、車内の雰囲気は往年の特急そのままでしたし、何よりも車内販売があったのが嬉しかったです。

富山まで46分の乗車でしたが「サンダーバード」よりよっぽど有意義に過ごせました。




富山駅で下車し後ろを見ると、最後尾の9号車も流線型の顔でした音譜



ラストは大阪行の特急「サンダーバード30号」
しかしやって来たのは、あの683系4000番台だったので写真を撮りませんでした。
オワリ


来シーズンは北陸新幹線が開通してしまうので、何とか今年の内に北陸線往復タイプで旅行したかったので実行出来て良かったです。

でもアルペンルートを旅行するには夜行列車が便利だと思います。
夜行列車があるうちに旅行したかったな。




立山黒部アルペンルートの旅、最終回は宿編です






先週念願の立山黒部アルペンルートへ旅行に行きました。
そこで旅行の模様をジャンル別に別けて3回に渡って紹介していきます。

第1回はアルペンルート内の観光編です。

前日に立山入りして宿泊、翌朝立山駅7時始発の立山ケーブルに乗車
美女平7時40分発の高原バスを乗り継いで8時10分に最初の観光地・弥陀ヶ原に到着。


弥陀ヶ原
標高1900mにある高原です

早くもこのあたりの紅葉は終わっていました。
此処の紅葉を見るには9月中に行くのがいいですね。


ただ弥陀ヶ原は高山植物の花が咲く初夏の方が良いと思いましたあじさい



弥陀ヶ原には遊歩道が整備されていますが一部滑る場所がありました。
私はスニーカーで行きましたが、滑って転びそうになり思わず手を付いた為に掌を怪我してしまいました。
観光を始めたばかりで幸先悪いです。

この辺りはトレッキングシューズや手袋が必須ですね




この時間はまだ晴れていて富山平野・富山湾が一望出来ました




高原バスからの弥陀ヶ原の全景
バスは名所の場所では僅かの時間停車して撮影タイムを取ってくれます。
この時間から少し雲行きが怪しくなって来ました。



高原バスからのソーメン滝
本当にソーメンの様な滝です





10時30分立山・室堂に到着
標高2450mにある室堂の気温は僅か4度、おまけに風も強く真冬並みの体感でした。
しかも曇りがちの上にガスが発生して、見通しが悪い状態が続きました。




一瞬の晴れ間にすかさず撮影
僅かの時間晴れ間がありラッキーでしたキラキラ



ミドリガ池





一瞬数日前に降った新雪が見えました



ミクリガ池




湿地帯の様に見えるのが血の池




地獄谷
火山ガスの臭いが凄まじく、温泉地での硫黄の匂いよりも火薬の臭いの方が強かったです。

室堂は雄大な自然を体感出来る場所でした。



帰りがけに雷鳥のつがいを発見
幸運にも初めて雷鳥を見ることが出来ました音譜



立山から黒部へ


大観峰 標高2316mにあります。
下に見えるのが黒部湖

黒部側は立山側と違って険しい山が多いです。

全く違った自然を体感できるのが立山黒部アルペンルートの魅力です。



iPhoneカメラを最大ズームして撮影
立山ロープウェイが昇って来ました



立山ロープウェイからの紅葉もみじ
黒部側は今が丁度見ごろです



黒部湖



そして有名な黒部ダム



真上から見たダムの放水
迫力満点でした



アルペンルートの終わりになる扇沢
今回は夕暮れ直前の景色で閉めます


昨年のブログにも書きましたが、立山黒部アルペンルートはこれまで何度も旅行計画したのですが、諸事情で断念を繰り返して来ました。

ようやく行くことが出来てホッとしました。


次回は鉄道編です






今回紹介する作品は

1963年(昭和38年)日活
「丘は花ざかり」

堀池清監督


あらすじ
東洋評論社に入社した香月美和子(浅丘ルリ子)は、言い寄る年上の同僚・野崎正也(川地民男)には友達付き合いのみで目もくれず、子持ちの編集長・野呂卓三(二谷英明)に惹かれる。

石坂洋次郎原作ですが、この作品のエピソードの多数が以前特集したドラマ版「雨の中に消えて」に使われ、ドラマ版「雨の中に消えて」は映画版「雨の中に消えて」と「丘は花ざかり」の合作だった事が分かりました。



主人公・香月美和子(浅丘ルリ子)
しっかり者で計算高く、頼りない同年代の男性では満足出来ない、やや高ビーなキャラ
ドラマ版「雨の中に消えて」の河原たか子役の広瀬みさと全く同じキャラです。

個人的にはこういうキャラはあまり好きではありませんが、ルリ子さんが演じると可愛くて嫌味がなく何となく「ゆったり」としていて観やすいんです。
※広瀬さんは観ていてちょっと疲れる。


同じキャラでも演じる人が変わると、こうも感じが変わるものなのですね。




ルリ子さんは水着姿も披露


そして登場人物の中にはドラマ版「雨の中に消えて」にも同じキャラで出演する方が


同僚の野崎正也(川地民男)
ルリ子さんより年上で先輩だが、あだ名が「坊や」でルリ子さんには頼りない存在。
ドラマ同様結局カップルになりますが。

ドラマ版「雨の中に消えて」の川地さんはもう少し積極的なキャラでした。



野呂編集長(二谷英明)の母親(村瀬幸子)



同僚の先輩・岩本ひさ子(高田敏江)
オールドミスで会社人間だが、そのことを後悔するシーンはドラマ版「雨の中に消えて」にもありました。

ドラマ版「雨の中に消えて」はこの映画の3年後に撮られましたが、3人が同じ役柄を演じたのは単なる偶然なのでしょうか。

ただ、浜川智子が演じた同期入社のキャラは、この作品には居ませんでした。



編集長・野呂卓三(二谷英明)
先妻に死に別れ、母親と二人の子供と生活しているのはドラマと同じなんですが、こちらの方が恋人らしい付き合い方をしています。

ドラマ版「雨の中に消えて」の編集長(菅原謙二)は菅原さんが年長だからか、恋人と言うよりも上司と部下から逸脱せずに、なにかよそよそしいのです。

ただ、編集長が「ヤドカリ」を例に出して別れるシーンは二谷さんよりも菅原さんの演技の方が良かったです。



鉄道シーンは新宿23時30分発松本行の夜行準急列車 
愛称は見えませんでしたが「穂高」と思われます。

ルリ子さんと別れた二谷さんが子供たちと見合い相手に会いに行きます。

男の子は後に「悪魔くん」「ジャイアントロボ」で主演する金子光伸です。




現在と違って23時過ぎの新宿駅は静かですね。



おまけで
ルリ子さん宅のSHARP製白黒テレビと


二谷さん宅の三菱製ラジオ

このラジオのデザイン好きですね音譜


主題歌はルリ子さんが歌いました
一人で歌うのはこれがデビュー曲です



「丘は花ざかり」のルリ子さんは、今まで観た作品の中で一番好きでしてお勧めです音譜








今回は映画ブログをお休みして簡単な行楽ネタです。

先日、話題の「あべのハルカス」へ行って来ました。




高さ300m、日本一の高層ビル「あべのハルカス」





お目当ては「あべのハルカス美術館」
当ブログのプロフィール画像にもしている、大好きなラウル・デュフィの展覧会です。

これまでデュフィ展には3回程観に行きましたが、今回は何故か女性の観覧者が異常に多く、95%程が女性でした。

まぁ美術館は普段から女性客が多いですが、ここまでの女性率は初めてですね。

もっとも、大半は「おばちゃん」でしたが(笑)

展示内容も今までで一番充実していました。

これまで大阪の美術館は京都や神戸に比べて見劣りしていましたが、ここに来て「国立国際美術館」や「あべのハルカス美術館」が開業したので両都市に完全に肩を並べましたね。




あべのハルカスご自慢の展望台からの景色

といっても高さ300mの「ハルカス300」からではなく、あべのハルカス美術館横の無料展望台ですあせる



ここでも高さ80m程ありますから、結構見晴らしは良いです。

左端に小さく見えるのが通天閣



何やらお城らしき建物があるのでiPhoneカメラをズームして撮影



気になるのであべのハルカスを出てお城の近くまで行くと…


実は「ラブホ」のオブジェでした(笑)

本当は読者になっているブログ記事で紹介されていたので気になってました。

写真では分かりずらいですが、実際に見ると張りぼてのお城です。




玄関口に行くと何故か「葵の御紋」と「二宮金次郎」の銅像が。

ここは「茶臼山」と呼ばれる場所で、1615年「大坂冬の陣」では徳川家康の本陣が置かれた場所です。
なので、葵の御紋は分かりますが、二宮金次郎の銅像が置かれている意味は分かりませんな。

銅像の下に説明が書いていた様ですが、場所が場所だけに早々に退散しました。





そこからは新世界を経由して難波に行きました。

写真は通天閣の南側、新世界のメインストリートです。

昨年のブログにも書きましたが、現在のこの界隈は観光客のアミューズメント的な場所になってしまい馴染めませんね。

前回のブログで紹介した「暴力」の新世界の方が好みです。