枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。

 2022年12月15日に行いました令和4年12月定例月議会の一般質問の項目4をまとめました。

思わず歩きたくなる、駆け出したくなる、暮らすだけで健康になる、笑顔の枚方をみんなでつくっていきませんか?

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4.スポーツ政策と市民の健康について

スポーツを市の政策の中心におくことで、身も心も健康で暮らせる、笑顔のまちが実現できる!

 

①ばんしょうの質問

「スポーツ」を市の政策の中心におき、笑顔のまちを実現へ!

 これまでも本市のスポーツ政策について確認してきた。私が「みるスポーツ」に注力して聞いてきたかもしれないが、市におけるスポーツのあり方が「集客という観点からの賑わいづくり」に偏重しているように思う。スポーツで人を呼び込むことで市の新しい産業として育成していく。観光にぎわい部という名前の部署が考えることとしては理解できる。しかし、市の内側、市民一人ひとりの「生活の質」を高める。その基礎として、身も心も健康で暮らせるまち「スポーツ」を市の政策の中心におくことでそのような笑顔のまちが実現できると私は思っています。

健康づくりとしての「スポーツ」、ノルディックウォーキングの取り組み、目的と成果は?

 そういう視点で、まず、市民の健康づくりとして、ウォーキングやノルディックウォーキングを促す取り組みを行っていると聞いている。最近、昼間に外出すると、ノルディックウォーキングに取り組む高齢者を見かける機会が増えてきた。私としては、健康づくりとしての日々のウォーキング、ノルディックウォーキングは、「スポーツ」だと定義をしている。

 そこで、このノルディックウォーキングの具体的な取り組み、目的と成果、課題をお聞きします。

①市の答弁

「くらわんかウォーカーズ」には、143グループ1,066人の市民が登録し、楽しみながら健康づくりに取り組まれている

 ノルディック・ウォーキングを活用した取り組みついては、くらわんかウォーカーズ」として市に登録したグループに対して、ノルディックポールやオリジナルマフラータオル等を貸与し、健康づくり活動を支援している。実績としましては、令和4年11月末現在、143グループ1,066人の市民が登録されており、多くの方が楽しみながら健康づくりに取り組まれている。また、ウォーキング途中に、児童の道路横断の見守りを行う「地域の見守り隊」を兼ねるグループなどもあり、独自の発展した取り組みにもつながっている。

 しかし、まだまだ、コロナ禍において人が集まって活動することへの抵抗感があるとの声もお聞きしており、ウィズコロナの生活様式の浸透を踏まえながら、高齢者の健康づくりを更に推進してまいります。

 

 

②ばんしょうの質問

1,000人を越える市民が、健康づくりのため、コミュニティを形成し、まちに繰り出しているのは驚き

 ノルディックウォーキングでの健康づくりの現状を聞いたところ、1,000人を越える市民が登録されていて、まちに繰り出しているというのはある意味驚きだ。それだけ多くの市民が、健康づくりに興味関心を持たれているだけでなく、実際にコミュニティを形成し、取り組まれているということが分った。引き続き、毎日のスポーツ・健康づくりを、元気な高齢者に限らない仕掛けづくり含め、支援して頂きたい

 

道路施策としての歩行者の安全対策は?

 ところで、これらの活動のみならず、日常生活においても道路の安全は非常に重要だと考える。そこで、これまでにも安全対策など様々な対応をされていると認識しているが、改めて、歩行者を対象とした対策として具体的にどのような取り組みがなされているのか?

②市の答弁

歩道整備、道路のバリアフリー化、自転車通行空間整備、転落防止柵など多岐にわたる

 歩行者を対象とした道路における安全対策としましては、歩行者と車を分離するための歩道整備をはじめ、バリアフリー基本構想に基づいた道路のバリアフリー化、自転車を歩道から車道へ誘導するために自転車の通行空間を表示する自転車通行空間整備、歩道からの転落などを防止する転落防止柵等の設置経年劣化で損傷した歩道部分の舗装打換えなど多岐にわたり安全対策を進めている。

③ばんしょうの質問

道路の安全対策は、結果的に、市民の健康にも大変有益だ。

 道路では、歩道の整備をはじめ、様々な安全対策が実施されており、こういった対策は、目的ではないにせよ、結果的に、市民の健康にも大変有益なことだと考えている。

 

市のあらゆる施策を考える上で、スポーツの視点が絶対に必要ではないか?

 今回は、ソフトとハードという観点でお聞きしましたが、市役所の各部署では、様々なスポーツ・健康に関わる取り組みをバラバラに行っているが、これらを1つのビジョンで束ねることで、より大きな社会変革を起こしていくべきではないかと私は考えている。

 今この枚方で、より成熟した豊かな社会を描く中では、スポーツを通じた健康づくりを醸成し、暮らしの質を高めていくべきだ。同じ歩くのでも、ウォーキング。歩幅を少し広げて歩く。自転車通勤もサイクリング。ルールを守るのがスポーツです。やることは同じでも、明るいまちになると思いませんか。

 昨年、スポーツを市の政策の中心に置くよう提案しましたが、市長は「活性化を図っていきたい」と答弁された。

 私としては、スポーツの真の価値、市全体に及ぼす影響は計り知れないことを踏まえ、本市のあらゆる施策を考える上で、スポーツの視点が絶対に必要だと考えていますが、担当副市長に見解を聞きたい。

③副市長の答弁

スポーツに求められる役割は年々増えている

 私自身、市民のニーズが多様化し、スポーツに求められる役割は年々増えていると感じている

 本市のスポーツ推進計画では「だれもが生涯にわたってスポーツに親しみ、スポーツを通じて健康を増進し、人と人との交流を深めることを支える」ことを基本理念としており、その実現には、行政の各分野で進められているスポーツに関連する施策を着実に実行する必要がある。また、スポーツとの関連性を検証し、必要に応じて、新たな施策も加えていく必要があるとも考えている。

スポーツを重要な施策の一つとしてとらえ、まちの魅力の向上や地域活性化を実現していきたい

 スポーツ振興が観光にぎわい部の所管事務となっていることの意味や役割も踏まえながら、スポーツを重要な施策の一つとしてとらえて、健康づくりや青少年の育成、観光施策などの取り組みを進めることで、まちの魅力の向上や地域活性化を実現していきたいと考えている。

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ばんしょうの視点

 「スポーツは重要な施策の一つ」と遠慮なさらず、ぜひ最重要な考え方として進めていただきたいと思います。

 任期中最後の一般質問ですので、最後に、スポーツを政策の中心に掲げる意義を私なりの願望も含めて整理しておきたいと思います。

 残念ながら、「スポーツ」は負の側面も伴います。体育の授業や、しごかれた部活動をイメージされる方が多いかもしれません。また、スポーツが浮き彫りにする社会課題には真摯に向き合わねばならないことも忘れてはなりません

私の考える「スポーツ」は、文化そのものだ!

 私の言う「スポーツ」は、目的もルールも変幻自在であり、健康のための手軽なスポーツから、楽しさを求めるレクリエーションもあり、身体の極限に挑む競技もあれば、観戦席で観戦するという「見るスポーツ」もあります。何かしらのルールがあり、勝ち負けがあってもなくても、老いも若きも、ジェンダー、障害のあるなしに関わらず、すべての身体活動が「スポーツ」です。その「スポーツ」で体を健康にし、個人を成長させ、そして人と出会う生きていると実感できる。私が目指しているのは、そのような文化としての「スポーツ」です。

「スポーツ」で汗を流す大人の姿は、子どもに夢と勇気を与えるに違いない!

 そして、そのスポーツにおいては、「する」「みる」「支える」の「みる」に特に注目しています。プロスポーツイベントを「みる」もいいですが、私としては、なんとなく目に入るという「みるスポーツ」、言い換えるなら「見えるスポーツ」が重要だと考えています。まちをジョギングで駆け抜ける。公園ではフットサルやバスケット、健康体操をしている姿が見える。
言わばストリートピアノもそれに含まれます。そして、そこでプレーしているのは「大人」です。「大人」が懸命にプレーする姿を見れば、子どももプレーしたくなるでしょう。それは、夢が持てるまちにきっと繋がります

思わず歩きたくなる、駆け出したくなる、暮らすだけで健康になる、笑顔の枚方をみんなでつくっていきませんか?

 大人、中年、高齢者が、思わず歩きたくなる、駆け出したくなる、暮らすだけで健康になる笑顔の枚方をつくっていきませんか?もちろんそれには、安全な歩道、トレイル、自転車道、また同時にベンチなどの休憩できる場も必要です。これらはいわゆる低炭素社会に向けた移動手段にも繋がっています。

 このようなまちづくりこそが、市民が心の底から求めている「まち」ではないかと私は確信しています

 そのような笑顔のまちを目指して、スポーツを市の政策の中心へ置いて、組織を充実させ、市の施策を束にして、人づくり、まちづくりを実現していく。ぜひ一歩進めていただきたい!と再度要望しました。

 

 

 
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一人ひとりが笑顔、ひらかた万笑!

 

 一人ひとりが笑顔の枚方に!と4年間、どうしたらいいのか考えてきましたが、1つの考え方がまとまったような気がしています。「思わず歩きたくなる、駆け出したくなる、暮らすだけで健康になる、笑顔の枚方をみんなでつくっていきませんか?」言葉の磨きはこれからかけていきますが、1つのビジョンとして掲げてみたいと思います。