枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
2022年6月20日に行いました令和4年6月定例月議会の一般質問の項目3をまとめました。
「中学校部活の地域移行」は生徒を中心に!
しかし、それは枚方の未来、日本の未来につながる大変革だ!
市民を巻き込んだ市のビジョンが必要だ!
休日の運動部活動の地域移行を2023(令和5)年度から3年間で行っていく!?
先日、6月6日に、スポーツ庁の「運動部活動の地域移行に関する検討会議」において取りまとめられた「運動部活動の地域移行に関する検討会議提言」がスポーツ庁長官に手渡されました。その内容では、まず休日の運動部活動から段階的な地域移行を令和5年度から3年後の令和7年度末で行っていくとされている。
この件は、中学校の運動部活動の地域移行に向けた課題と、今後のスケジュール、どのような体制で行っていくのか?加えて、運動部活動だけでなく、吹奏楽部などの文化部については?。
現在、関係機関と試行実施できる種目やスポーツ指導者の確保について検討を進めている
本市における「運動部活動の地域移行」に向けた取組につきましては、現在、関係機関と試行実施できる種目やスポーツ指導者の確保について検討を進めている。
また、課題については、「運動部活動の地域移行に関する検討会議提言」で示されております通り、「スポーツ指導者の質・量の確保」や「会費の在り方」、「中学校等の生徒向けの活動に限らず、地域で気軽にスポーツをできる場・プログラム・指導者の整備が不十分であること」、「実施できる種目の拡充」などがあげられる。
今年度中で方針などを策定を目指している
今後のスケジュールについては、これまで学校教育が担っていた役割にかわる受け皿として、地域でどのように担うことができるのかを試行的に検証すべく、関係各課、学校関係者、関係機関との協議・検討を進め、活動の実施主体も含め今年度中に、本市における運動部活動の地域移行への方針などの策定を目指していきたいと考えている。
また、文化部については、文化庁において今後の検討とされているが、同様に取組めるよう、協議・検討を進めていく。
部活動の地域移行は、生徒、保護者、教員に地域社会全体を巻き込んだ大きな動きとなる
部活動の地域移行にあたり、多くの課題があることを認識されていることに、まずは安心した。今後は、吹奏楽部も含めた文化部については、文化庁で取りまとめられているとのことで、こちらについても取り組みを進めて頂きたい。
さて、この部活動の地域移行は、今後間違いなく、生徒、保護者、教員に地域社会全体を巻き込んだ大きな動きとなっていく。
全国では、中学生の65%程が運動部に所属してきましたが、令和3年度はコロナ禍もあってか約58%と急激に減っているというデータがありますが、これまでの成果として、運動部活動は、その後のスポーツ習慣や健康につながっているのではないかと思いますし、また、学年を超えて目的に向かって創意工夫を凝らすという部活動の経験はその後の人生にも大きな影響をもたらしていることは、ここにいる多くの方も共有できるものだと思います。しかしながら、私がご意見を聞いた保護者や教員、スポーツクラブそれぞれの認識は本当に様々です。
生徒が中心であり、それは枚方の未来、日本の未来につながる大変革だ!
部活動の地域移行を進めるにあたっては、そういう意味において、その中心にあるのは生徒であり、それは、枚方の未来、日本の未来につながってくる大変革だという認識を共有しておきたいと思います。
また、「運動部活動の地域移行に関する検討会議提言」では、部活動は「学校教育活動の一環」というものから、「社会教育活動の一環」でありスポーツ基本法に基づく「スポーツ」の一環として位置づくものと考えを変えていくことが示されています
市には体制強化も含めて、みんなでスポーツや文化を絶やさない、むしろ枚方においては幅広い年代においてスポーツや文化を発展させるんだという思いで、中学校の部活動の再構築の推進を要望する。
市民全員で「スポーツ」でまちづくりを行っていく中で、運動部活動の地域移行を考えてはどうか?
ところで、私は、12月議会の一般質問で、「枚方市には近隣他市にはない、全国でも有数の貴重なスポーツ資源があり、今こそスポーツを枚方市の政策の中心に据えるべき。」と提案した。私は現在もその思いは変わっていない。
例えば、「生涯スポーツ健康都市」を宣言し、来年度から大きく体制変更して、市民全員でスポーツの「する」「みる」「支える」という観点を通じて、まちづくりを行っていく。運動部活動の地域移行もその中で考えていってはいかがか?まさにピンチをチャンスに変える時が来たのではないでしょうか?これについては、市長の見解を聞きたい。
スポーツ施策としては、基本理念をもとに様々な取り組みを進めていく
市民の健やかで豊かな暮らしの実現は、まちづくりを進める上で欠かせない視点だと考えている。このため、スポーツ施策の推進にあたっては、 「だれもが生涯にわたってスポーツに親しみ、スポーツを通じて健康を増進し、人と人との交流を深めることを支える」という基本理念のもと、引き続き、様々な取り組みを進めていく考えだ。
中学校における運動部活動の地域移行につきましては、先ほど学校教育部長が答弁したとおり、今後、国の動向も踏まえ、活動の実施主体やスケジュールなどの具体化に向け取り組んでいく。
部活動の地域移行には、市民を巻き込んだ市のビジョンが必要だ!
今回の部活動の地域移行は小手先ではできません。市民を巻き込んだビジョンが大切だと考えます。
そして、市長は「豊かな」とは、選択肢のたくさんあることだと日頃からおっしゃっています。子どもたちの選択肢を絶やさず、スポーツや文化を継承、そして発展させなければなりません。これまでも申してきましたように、スポーツにはいろいろなものをつなげる力があります。個々にどれだけ重要なことをしたとしても、全体がつながっていなければ、本来の意味をなしません。大きな力にはなりません。
「スポーツの価値を再定義」していくべき!
私は、本市の考える「スポーツの価値を再定義」していくべきだと考えています。スポーツの力により持続的な枚方の発展を目指す。スポーツは、市民の健康そして笑顔を最大限に増やすことができます。例えば、令和4年版高齢社会白書にはこんなデータがありました。65歳以上の方に現在の健康状態別に生きがいを感じる程度を聞くと、健康状態が良い人の方が良くない人よりも、生きがいを感じていると回答した割合は明らかに高いです。スポーツは「する」「みる」「支える」の視点の取り組みで、市民の健康、元気、それは生きがいにも貢献していきます。
枚方のまちの大きな転換点が来ています。中学校の生徒を中心に、全市民をとともに、どの市町村よりも、「スポーツの価値」を信じ、認め、発展させていきませんか、市長!
市民の健康、元気、笑顔のため、「スポーツ」を市政の中心軸へ!
市民みんなで健康、元気、笑顔になるスポーツを市政の中心軸として行くべきだと改めて訴えました。
- [2021年12月17日]【枚方市】令和3年12月議会 一般質問4.スポーツ振興のあり方について|ばんしょう映仁公式ブログ
突如議論が巻き起こったように思える「中学校部活動の地域移行」。あと3年半程で、休日は学校での活動はやめていくことになるとのこと。これまで、「学校教育」の枠の中で先生がほぼ無償で行ってきたことを、「社会教育」の範疇に変わりましたから、「近所の誰かが教えて下さいね。」というような驚くべき内容。大混乱は必至です。まだまだ、枚方における課題もはっきりとしない状況。走りながらやっていくことになりそう。ここ最近かもしれませんが、私が述べてきた「スポーツによるまちづくり」を宣言し、一人でも多くの市民の賛同を得ながら、大きな枠で進めていくべきと考えます。
一人ひとり子どもたちの今も未来も笑顔に!との思いでいっぱいです。