今日は「塚本やすし絵本原画展『焼けあとのちかい』」二日目。

 

 

朝一番のお客様はサプライズ。スロバキア在住の絵本作家の降矢奈々さんだった。いやもちろんスロバキアから直接来たわけではなく、約一か月の日本滞在を終えての最終日。

 

 

一枚一枚、熱心にご覧いただいた。特に「赤い絵」の一群の前で足が止まっていた。

 

 

 

 

今回の帰国では講談社絵本賞授賞式を皮切りに日本国内でのいろいろな仕事を精力的に実施され最後は先の週末、国立市の中央図書館50周年記念事業の講演会講師を務めた。

 

 

 

あっという間に予約満数になったそうで、6/13~25の「国立うちわ市」で降矢さんのうちわ作品を見ながら「講演、予約取れなかったんですぅ」と嘆くお客様も多くいらした。

 

 

見事、予約をとって参加した知人も多く、感動の声はSNSでたくさん見かけた。

 

 

大好評だったようですね、というと。

 

 

「もうドキドキで、夢中で話しました」

 

 

"ちきゅうパスポート原画展"の告知もしてくださったそうでありがとうございます。
 

「それはもちろん(笑)」

 

『ちきゅうパスポート(BL出版)』原画展

↑↑ 詳細は画像をクリック ↑↑

 

 

原画をご覧いただいた後、せっかくなので記念撮影。

 

 

 

 

 

帰り際、今日は暑いですからね、と、うちわをお渡しした。


ぼくの心のように真っ白なうちわ。

 

 

もちろん一本じゃなく。

 

 

 

日本滞在お疲れさまでした。お気をつけてお帰り下さい。

 

 

 

 

 

 

そしておさらい。

 

 

今までも何度も何度も何度も書いているけど自慢なのでまた書いちゃう。奈々さんと僕は中学時代からの付き合い。新聞部の先輩後輩。

 


僕が編集長時代の一学年下の後輩が奈々さん。実現したら素晴らしいけど実行するのはとてつもなく面倒くさく困難なアイディアを次から次へと出してくる異才だった。しかもニコニコと楽しそうに。今も昔も「事なかれ」主義で、なにごともで「楽」に「無難」にがモットーの僕としてはなかなか大変な後輩だった。

 


僕にとってはそんな忘れられない後輩だったんだけど、10数年前、20数年ぶりに再会した時(僕は編集者、奈々さんはスロバキアから一時帰国中の人気絵本作家)、あきらかに奈々さんは地味な先輩である僕のことを覚えていなかった。たぶんいまだに思い出していない。

 


そして2011年。奈々さんは東日本震災直後からアートで子どもたちの力になろうと「手から手へ展」というプロジェクトを立ち上げた。内外の100人超の絵本作家・画家に描き下ろしの絵画作品を描いてもらい、それらを巡回展示し最後に販売しその売上げは被災地に寄付する、というもの。

 

 


 作家の集まりから始まったそのプロジェクトに僕は事務方で関わった(関わりはじめた当初はまだ会社員だった)。

 

 

巡回展の運営は「ちゃんとした」キュレーターが司り、僕は作品の販売を担当した。巡回展は美術館が会場なので作品を売ることができない。美術館では購入申込書を配り購入希望者はビブリオにファクシミリで申し込む。それを最後に集約し抽選して購入者を決める。日々入り続けるファックスの管理が大変だった。インクリボンがあっという間になくなった。抽選で当選者が決まって電話をしたら通じないこともあった。本音をいうと申込用紙を握りつぶして自分で買いたい作品も多かった。

 


この「手から手へ展」で知り合った作家の皆さんにはその後、大変お世話になっている。恒例の「国立うちわ市」出展者の中にも5人いらっしゃる。来月の「ちきゅうパスポート」原画展の中にも10人以上。うちのような後発の名もなき画廊が次々と一流の絵本作家の個展を手がけられるのも元を正せば奈々さんに「手から手へ展」事務方に誘っていただいたからと感謝している。

 

 

実はフェイスブックを始めたのもこれがきっかけ。「手から手へ展」の事務連絡用に登録することを求められたのだ。

 


お誘いを受けた2011年夏の奈々さんからの久しぶりメール「十松さんは事務は得意ですか」に、「事務は得意中の得意。“事務の鬼”といわれた男だよ」と大見得を切った記憶がある。本当はそんなに得意じゃないのだけど「事なかれ主義」なので問題は起こさない。気が小さいので締め切りを破れない。

 

 

ほぼ月に一回、渋谷の会議室で会合を持った。奈々さんはスロバキアなので今となっては懐かしいスカイプで参加。僕は病後、まだ1年未満で杖にすがってよろよろと行く感じだった。まだ頭にも軽く霞がかかっていて、ほとんど発言もしなかった。あとで聞いたが「毎月来るこのヨレヨレのおじいさんは誰なのだろう。仕事させて死んじゃったりしないんだろうか」と心配していた作家さんもあったという。

 


そしてこの「手から手展」は終了して8年にもなろうとしているがいまだに語り草になるプロジェクトだ。スポンサーもなく作家の手弁当でイタリアのボローニャを皮切りに、ブラティスラヴァ(スロバキア)、ワルシャワ(ポーランド)、アムステルダム(オランダ)、コペンハーゲン(デンマーク)、日本では長野、東京、島根、横浜、福岡、京都、福島、北海道と巡った。

 

 

まさに「実現したら素晴らしいけど実行するのはとてつもなく困難」なアイディアだった。中学生のころとかわっていない。三つ子の魂百まで。中坊の魂、五十歳まで(当時)。

 

 

余談だがオフィシャルグッズで参加作家が描いた「手」をモチーフにした「ててんてぬぐい」というのがあった。

 

 

 

 

これは各展示会場や関連イベント会場で販売し活動資金の足しにしたのだけど、売上本数「日本一」がわがギャラリービブリオだったのはさらに自慢していいかな。

 

 

 

・・・・・・開催中・・・・・・・

 

8月1日(木)~12日(月・祝)

塚本やすし絵本原画展「焼けあとのちかい」

↑↑ 詳細は画像をクリック ↑↑

 

・・・もうすぐ開催・・・・・・・

 

8月11日(日) 塚本やすしトークライブ+サイン会

「半藤さんからの伝言」

↑↑ 詳細は画像をクリック ↑↑

 

・・・もうすぐ開催・・・・・・・

 

8月17日(土)、18日(日)

「YO-EN唄会 黄昏に恋して 2デイズ」vol.20

↑↑ 詳細は画像をクリック ↑↑

 

 

8月22日(木)~8月27日(火)
中村裕子ジュエリークラフト展 「ひろこの庭」

↑↑ 詳細は画像をクリック ↑↑

 

 

9月12日(木)~24日(火) 

24人のえほん作家から地球の子どもたちへ

『ちきゅうパスポート(BL出版)』原画展

↑↑ 詳細は画像をクリック ↑↑

 

・・・・・・・・・・・・公開中・・・・・・・・・・・・・・

 

当ビブリオが「美術協力」したミュージックビデオ「私の孤独」「わたしはわるい人間だもの」、YOUTUBEで無料公開中です。

 

↑↑ 詳細は画像をクリック! ↑↑

 

↑↑ 詳細は画像をクリック! ↑↑

 

 

・・・・・会場限定発売CDを通販受付(ギャラリービブリオBASE店)・・・・

 

↑↑ 詳細は画像をクリック! ↑↑

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ギャラリービブリオ公式サイト

  ↑クリック!!

国立駅前。展示、ワークショップ会議にご活用ください。レンタルスペース、貸会議室も。 

御用の節は上記公式サイトの申し込みフォーム、または・・・、こちらをクリックしてメールください