白ヤギさんのアナログめぇ~る。 -3ページ目

ビリ子版 『郵便配達は二度ベルを鳴らす』

  


    

うちの郵便受けは何の芸もない平凡なやつ。




  

  ちょっと絵心があるお宅のもの。




    さらに手が込んでくると、


    

      自分で作っちゃう。





個性的な郵便受けの中でも、存在感NO.1なのが、





    

       マナティ!?ジュゴン!?


こんな愛らしい体型の郵便受け、配達する側も毎日楽しんじゃなかろうか。







夫は20代の頃、5年間契約局員として、郵便配達をしていた。

その時の小話をいくつか思い出したので紹介します。




あるお宅のお嬢さん(中学生ぐらい)は、夫が郵便物を入れてる時に

ものすごーい勢いで走って取りに来るのが日課だったそうだ。
お年頃だから胸も少し膨らみ始めて...どころかノーブラボインちゃん。
ある日、いつものごとく猪突猛進してきたボインちゃん。

あまりの勢いにヨレヨレTシャツの襟ぐりから片乳ポロリ!!

その日を境に、お嬢さんは出てこなくなったそうです。




夫の配達エリアに四方を高い塀で囲まれたコミュニティーがあった。

外からは中の様子が一切分からない。刑務所のような建物。

厳重なセキュリティを通り抜けて中に入ると、なんとそこはパラダイス!!

ハダカ祭りだったという。つまり、 ヌーディストのコミュニティー

お年を召した方々が一糸まとわぬ姿でウロウロ。

夫も彼らに敬意を払い、服を脱ぎ捨てて...なんて事はなく、

ここへの配達が一番憂鬱だったそうだ。




とある配達先の女性に、

「血が出てるわ!手当てしてあげるから脱いで!」と言われた夫。

前日乳ピアスを開けたばかりで、Tシャツに血がにじんでいたのだ。

素直に、バカ正直にTシャツをまくし上げてバンドエイドを貼って貰ってる最中、

「何やってんだあ!」と後ろで怒鳴り声が...。

振り返るとそこには、スーパーバイザーが立っていた。

新人の夫を心配して、気づかれないように追跡していたらしい。

ありゃりゃ...。







総括すると、夫はただのエロ配達員だったということですね。




「ザ・わが家のピンチ」打ち切り。



♪ケンカをやめてぇ~ 二人を止めてぇ~♪


誰かこんな歌歌ってましたね。

女の子が「私の為にぃ~ケンカしないでぇ~」と訴え嘆くような歌。



昨夜わが家に、ケンカの仲裁役になろうとしたのかどうか、

体長20cmはあるケンカ番長みたいなヤモリが現れました。

動く音が聞こえたんですよ!カサコソッて。

そいつの子分みたいなのも居たので、そっちをヤッてやろうと

殺虫剤で追いかけてたら、夫が寝ているベッドの方へ。


「あ、ヤモリだね!僕がヤッてやるよ。貸してごらん。」


「キャー!ステキッ、あなた!ありがとう!」


てな甘い展開はなく、ウザイという表情で一瞥されただけでした。

ケンカ番長も子分もまだどこかに潜伏中。



*******************************

実はここから先、ケンカの原因と、今朝、夫が鼻歌交じりに尻をフリフリしながら

パンケーキを焼いて食べてた事を書こうとしたら、突然玄関のドアが開いた。

ビックリして振り返ると、夫だった。いつもより1時間早い昼休み。


「どうしたんだ?その顔!」

何だよ、今さらワシの顔にケチつけるのか?

「昨日どこに行ってたの?」

外だよ外!見れば分かるだろ?

「スゴイことになってるよ!ほら、特に目の横!」

何?マジで?


日焼けにより、付け鼻と切り替えTシャツになっているのは

既に知っていたが、サングラスのつる焼けまでは気づかなかった。


      

    腕はドロンジョ(左)、鼻はボヤッキー(右)



うっかり日焼けはレディとして恥ずべき行為だが、ケンカの仲裁にはなった。

これをきっかけに夫が機嫌取りをしてくる。私はまだムスーッとしている。

このまま許したら、前と同じだ。


「どうして私が怒ってるか分かってる?」


「分からない」


いつもこう言う。本当は分かってるくせにさ。


「何で、『アリガトウ』と言ってくれなかったの?」


私は夫に、ただ一言日本語で『アリガトウ』と言って欲しかった。

私にじゃない。日本の知り合いに、私達の為に言って欲しかったのだ。


「僕が日本語できないの知ってるでしょ?」


「知ってるよ。でも『アリガトウ』は言えるでしょ?」


夫はアリガトウの意味も知っているし、ちゃんと発音できる。

なのに言わない。正確には言いたくないのだ。

完璧じゃない言葉を話して笑われたくないという変なプライドと

知り合いの好意が夫にとってそれほど有り難いものではなかったからだ。




夫が二度目の来日時、日本語であるフレーズを教え込んだ。


「テリヤキチキンバーガーヲ、クダサイ。マヨネーズハ、イリマセン。」


初来日時、モスバーガーの大ファンになった夫が自分で注文してみたいと

言い出したからだ。何度も練習したのでちゃんと言えるようになった。

モスバーガーへ行く途中も最終リハしたし、注文する気満々だった。

なのに、いざレジの前に立つと、


「やっぱり恥ずかしいからちゃまーが言って!」


「大丈夫だよ。ちゃんと伝わるから」


何度も説得したけど、結局言わなかった。




日本の家族から電話がかかってきた時もそうだ。

夫は「オゲンキデスカ?」 「ハイッ、ゲンキデス!」と言える。

それだけでもいいのだ。後は私を介して英語で話してもいいじゃないか。

なのに、私が受話器を渡そうとすると「ダメダメ」と首を振る。



それがとても悲しくて、日本の家族に申し訳ないといつも思う。



結婚というのは、家族同士の結婚でもある。

それは日本人同士でも違う国同士でも同じ事だ。

私は夫の両親の娘にもなったし、夫は私の両親の息子にもなったのだ。

遠くにいるし私の両親とは一回しか会ったことがないから、

中々実感できないかもしれない。


でも、忘れないで欲しい。

彼らが夫をとても温かい気持ちで受け入れている事、

娘を幸せにしてくれてとても感謝してる事、彼らがもう一人息子ができたと

とても喜んでいる事を忘れないで欲しいと思う。



夫は来月やって来る日本の家族のために、レンタカーやホテルの予約をした。

アコへもココへも連れて行きたいと計画を練っている。

とても嬉しく思う。夫と日本の家族がもっと親しく近くなって欲しいし、

きっとそうなってくれるだろう。

『アリガトウ』が言えなかった知り合いには、Thank youカードを二人で書いて

送る事にした。







何ですか?皆様。血みどろの泥沼ケンカを展開しろ?

『ロード・オブ・ザ・リング』みたいに超長編じゃないのかって?



ねぇ。スミマセン、企画倒れの期待はずれで。

そして、昨日の皆様からの温かいコメント、大変感謝しています。

皆様の言葉がとても胸に染み込み、子供みたいに拗ねてばかりいる自分を

少し反省しました。





ホンの気持ちですが、お礼の、いや失礼のワンショット。

         

        切り替え袖。足じゃないよ。









冷戦2日目、で終結――。





「ザ・わが家のピンチ」上映中。


ダ・ヴィンチ・コード、実は観れませんでした。

昨夜21:45上映分を狙って行ってみると、すでに長蛇の列。

チケットも売り切れていたため、あえなく退散。



今週フラッと観てきます。感想書けるほど理解できないと思いますが、

観た報告はしたいと思います。あしからず...。






さて。

昨夜からわが家は冷戦が続いています。

ダ・ヴィンチ・コードには斬られちゃったけど、夫にはキレた私。

一切口も聞かず、目も合わせず、自分以外に人なんて存在してないわよ状態。

つまり、互いが完全無視。



それでも謝罪のきっかけを与えてやろうと思い、今朝、


「ビリ子!ビリ子ォー!!!」


と半笑いで呼んであげたのにさ、


「は?」


これだけ。



相手はまだ和解したくないようだ。

そうかいそうかい。なら、いいわ。




相手は10時頃、速達の配達に行った。もちろん何も言わず。

いつもは2、3時間で帰って来る。

帰ってくる前に私も出かけることにした。

つまり、腹いせ家出。半日コース。



皆様、付き合ってくださる?





昨日逃したダ・ヴィンチ・コードを観ようではありませんか!

と言う事で、自転車で5分のところにある映画館へ。

チケット売り場が閉まってる。

日曜日はチケット販売してないだってー!

もっと貪欲に稼ぎにこいよなー。


映画だと時間潰せるのに...。



そうだ!ビーチに行ってみよう!


選択肢が、もうそれしかないんだけどね。

いつもは指をくわえて見てるだけの寿司パック8ドルを勢いで購入。

飲み物は、水でいいんです、68セントの。



自転車をノンベンダラリと漕ぎながら、行きつけのビーチを目指す。

30分ぐらいで到着。周りは家族連れだのカップルだのお友達だの、

団体さんばかり。またには一人もいいもんですよと、言えるわけもなく、

こそこそとベンチを探す。ほとんどのベンチが使用中。

ようやく一箇所見つけたぞ。



    

     カリフォルニアロールと握り4つ。


写真を撮り、さて食べようかとした時、前に座っていたおじさんと

おばさんが気になった。おばさんの方がどうやら聾唖者のようだ。

手話で話していた。私には分らない話し方だが、おじさんには伝わっている。



口があるのに話さないウチら夫婦。聞こえる耳はあるのに聞こうとしない。

見える目があるのに見えないフリをする。



真剣に伝えると言う事を、私達は怠っている気がした。

私達のケンカは原因は何であれ、まず私が怒る。


「怒らせるような事を言ったのなら、ゴメン。」


夫がいつもこうやって折れる。


それが、「謝って欲しけりゃ謝ってやるぜ」に聞こえる。妄想族だから。

険悪なムードを長引かせたくないから、反省してるフリ。

ずーっと怒っているのはシンドイから、許したフリ。

どうして怒ったのか、どこが悪かったのか、お互いに伝えないままに終わる。


今回のケンカは、前にも同じ原因で何度か言い合ったことがある。

お互いが納得しないまま終わらせたから、またこうやって衝突しているのだ。

決してつまんない事で怒っているのではない。

だからこそ、正面きってぶつからなきゃいけないのだ。



結構イケる寿司を頬張り、波の音を聞きながら、そんな風に思った。

とりあえず、思っただけ。


しばらくヤシの木の木陰でうたた寝をしてたら、暑くなってきたので帰ろうとした。


何?まだ2時?



明るいうちは帰りたくない気がする。

もうちょっとネバろう。



せっかくだから、セブンマイルブリッジまで行ってみることにした。

分速80メートルぐらいの遅さで自転車を転がす。

何となく、腕がヒリヒリしてきた。

映画を観るつもりで出てきたから、日焼け止めを塗らなかったな。

さらに、固いサドルのせいかオシリも痛い。



あれー、こんなに遠かったかしら。


チンタラ走行とオシリを気遣って歩いたせいもあり、1時間ぐらいかかった。

先週Mom達と釣りをした場所では、男の子二人と父親が釣りをしていた。

お兄ちゃんの方が岩に釣り糸を引っ掛けている。ウフフフ。

弟が「小さい魚が釣れたよ」と教えてくれた。




親子たちと離れたところで、ただただ水平線をボーっと眺める。


   


もつれた心の糸が、だんだん解けて一直線に伸びていく気がする。

とりあえず、気がするだけ。



携帯を見ると4時になろうとしていた。

相手はもう帰っているはず。携帯に着信履歴がないところを見ると、

アイツもかなりネバっているな。ワシもがんばる。



潮風にあたってさらに日焼け度とべたつき度が増してきた。


涼んでいこーっと!



ホームセンターに寄り道。

ドアが開いた瞬間、エアコンの涼やかな風が!

30分ほど居座る。外はまだまだ明るいし、まーだ電話がない!


長期戦に持ち込もうってんだな。


ホームセンターも飽きてきたので、マクドで新聞を読む事にした。

新聞は時間が潰せるよ。コーラを注文し、席に座る。

新聞を広げ、読んでるように見せかけるつもりが、眠くなってきた。

文字化けして見えるぞ。ここにも長くは居れないな。



それでも一時間は頑張ったんじゃなかろうか。


コーラを飲み果たしたので出ることにした。

時刻は6時を少し回っている。


帰ってみるかな。


気持ちの整理はまだついてないが、帰ることにした。

アイツ、どう出てくるかな。ドコ行ってたか聞かれたら何て答えようか。

「別に」って言おうか無視しようか...。



いつの間にか家に着いていた。

車がない。探しに行ったのかな。


1度帰ってきたとしたらシャワーを浴びていくはず。そんな男だ。

シャワーを使用した気配もないし、出てきた時となんら変化のない部屋。



なにぃ?アイツ、ずーーーっと外出中?



これじゃー、せっかくの腹いせ家出が水の泡ではないか。


ちぇーーーーーっ。


一気に脱力感。

とりあえず、ベトベトしてるからシャワーを浴びようと、

浴室に入った。



な、なんじゃこりやああ!!!





ラッツ&スターになっている!!

黒い部分が赤いラッツ&スター。


中学生の部活焼けのようでもある。

顔焼け、首焼け、袖焼け、サンダル焼け。滑稽な日焼け。



そうだよな、7時間も日焼け止めなしで出ずっぱりだとこうなるよな。


かなり反省しながらシャワーを浴びてる間、アイツが帰ってきた。


笑うのか?私のラッツ&スターを笑うのか?



笑いも驚きもしない。

アイツはまだ完全無視を決め込んでいる。



よーし!ここまで来たらトコトン行くゾ!!




こうやってパソコンに向かってる間に、アイツはベッドに寝転がってTVを見てる。

やられた。


アイツが先に陣取ってるベッドに後から入るの、抵抗あるな。

今夜はMomからもらったエアベッドで寝ようかしら。

空気入れ見当たらないんだけど。






冷戦1日目、終了――。







アノ話題作を斬る!


日本でも上映されたようですが、皆さんもうご覧になりましたか?

不買運動やキリスト教団体からの批判など、

公開前から物議を醸し出してたあの映画。



今夜観にいくんです、コレ。このアパートの一室へ。


  

      ダ ヴィンッ


表記が違うじゃないかって?ごもっとも。

英語で聞いた音をそのまま書くとこんな感じなんです。

そりゃもう、私の心をハッとグッと揺るがしたさ。

映画の内容云々でなくて、タイトルの響きがね。


今週、夫とお義父さんの会話の中で、


「mu$rh%g  ヴィンッ yijj*kf6^  ヴィンッ


と、夫が連発するもんだから、妙に耳についたんです。

何か前つんのめりになるような言い方。

例えば、普通に歩いてて小石にけっつまずく感じ。

エッチラオッチラ~」や♪ ズンドコッ しぃドキドキ

に、近いリズム感。伝わったかしら...。

アクセント記号を書けば分りやすい!?余計ややこしい?

とにかく、これが今週の流行語大賞になったもんだから、さあ大変。


開けても暮れても「 ヴィンッ 」の嵐。


「ビリ子ちゃーん、 ヴィンッ

「お腹すいた。 ヴィンッ


「ちゃまー  ビリー と変化球で楽しんだりと、

それはそれはしつこかった。



私がこの映画を観たいが為に連呼してるんだと勘違いした夫。


「観にいこうよ!」


と昨日誘われた。

観たところで言ってる事も内容もサッパリ分らんのは目に見えてるけど、

おバカコメディのDVDを強制的に観せられるよりずっとマシだ。

それに、他の人が言う「 ヴィンッ 」も聞いてみたい。

というわけで、今夜は「 ヴィンッ 」を鑑賞する予定。




おすぎとは違った目線で観て来まーす。



   

  あ、こっちじゃない。



  

   ん?こっちか?



  

   「あたしよっ!」




   

 「ダレッ!上の人!」





     ドッ?ピィーコォォ。




ターンの練習。


免許を取る前は、あれほど「運転してみろ!」としつこく誘ってた夫が、

仮免を取ったとたん、ピタリと誘ってこなくなった。

どうしてこんなに、あまのじゃくなんだろうな。




今日は夫の定休日。

午前中にランドリーなどの用事をすませた。午後からヒマだ。


「運転練習したいんだけど...。」


「うーん...。考えとく」


何で?考える必要あるか!


「あのね、私もう随分練習してないから、いろんな事忘れかけてるわ。」


一週間前、渋る夫をムリヤリ説得して練習に漕ぎつけた。

あの時はホント何から何までズズズイッと忘れていたから、

危うく夫と無理心中するところだった。

それ以降、保険を高いのに変えるだの車を壊されたら迷惑だの、

イチイチうるさかったのだ。

今日もウダウダ渋っていたので、気持ち怒り気味に抗議したら承諾してくれた。

決して脅したわけではない。


「いつものコース飽きたから、違うところで練習したい」


ワガママな私。でも、ホント飽きたのである。

今日は三点ターンに挑戦したい気分だわ。

適当に走っていると、ガラ~ンとだだっ広い駐車場発見。

本日のコース決定!



ぁ右、ぁ左と華麗にターンを決めて、ぁ次は~右タ~ン右タ~ンと

続けようとしたら前方中央に大き目の枝が落ちているのが見えた。

あれを避けてと。



んん!カラスの死体!


片方の羽を少し上げた状態でバッタリと倒れていた。


踏みたくないな。


大きく避けたので後少しでフェンスに追突寸前だったよ、もう。



何度かターンを繰り返し、本題の三点ターンへ。


アラッ、以外にうまくいくものね。ラインからはみ出してるけど駐車できた。

他の車が停まってなかったからいいのだ、これで。上等上等。褒めろ、夫。

何度か繰り返し練習してたら、ハンドルさばきが様になってきた。な?夫。


「今日はこの辺でいいんじゃない?」


「えー!もう終わり?」


夫はすぐタオルを投げてよこす。私はまだ戦えるのにさ。

不完全燃焼だけど、まあいいや。




今日はすでに、日曜日練習する約束を交わしたから、ルンルン♪

今度は、公道にも飛び出してみたい。





対向車が来ると、動きが一切止まるんだけど...。




あ゛ー、ウマイ!



私は食事中の犬や猫を観察するのが好きだ。

彼らは目を細めながら、非常に美味しそうに食べる。

フガフガと喉を鳴らしながら、舌なめずりまでして残さずきれいに

食べる姿など、実に気持ちよい。




私はまた、食事中の夫を観察するのも好きだ。

眉間にシワを寄せて、非常にツラそうに食べる。



結婚当初、一応それなりに手料理を作っていたので、

愛妻の手前、無理してるんだと気の毒になった。



「マズイの?」




 「ウマイよ。」


言う事と表情がまるっきし違うから、ますます気の毒に思っていた。

しかし、それが例え大好物のベーコンやフライドチキンであっても

縦ジワが寄ることが分かったので、気にならなくなった。

私の料理がマズイわけないのだ。



よくよく観察してみると、他にも妙な発見があった。

猫背で食べる。一口が小さい。スープもフォークで食べる。

音をたてて食べる。たまに舌が迎えに行く。ニオイをかぐ。

必ず休憩が入る(10分~30分)....など、見てると飽きない。





夫はグルメ番組のレポーターには向いてないな。

逆に、私は向いてるかもしれない。

どんな味かを伝える表現力は乏しいが、自慢の演技力で

見事にカバーできる自信がある。



その証拠に「美味しそうに食べるよね」とよく言われる。

天性のものだろうか。美味しそうに食べる顔作りが自然とできるみたい。

一口を大きく、目を丸めて、何度もうなずきながら、よく噛む。

よく噛んで食べることで、コメカミの筋が美味しそうに動くのだ。

オーバー気味がちょうど良い。




それじゃちゃまーさん、『日本横断!ウマイもん食い尽くしの旅』に出演を!

いや、うちの『世界食べ歩紀行~フランス編~』でレポーター役を!






そんなウマイ話はございませんよね~。


カラーバトン♪



ペパーミントグリーンのようにサワヤカなイメージの

『Londonerせり→大学院留学→就職』のせりさん (←click)より

』を引き継ぎました。



挑戦しちゃうゾーー!!



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Q. 自分を色に例えると?


何だろな、ピンクの可愛らしい色じゃないのは知ってる。

  グレーかな。面倒なことはよく曖昧にするし、白黒つけるのがニガテ。

  イエスと言いながら首を横に振る人間です。

  何だよ夫、そんなことじゃ人間失格だって?

  知るか!グレーてやる!

  



Q. 自分を動物に例えると?


  ナマケモノかなと思っていたら、彼らは水泳が得意なんですってよ!

  私はカナヅチだから違うなぁ...。よーし、動物占いに聞いてみよう。

  

  何種類か試した結果、『ペガサス』に一番近いと判明しました。


  ①自由が大好き。 (フリーダム万歳!)

  ②面倒くさい事が苦手。 (え!? みんなそうじゃないの?)

  ③ひらめきは天才的。 (悪知恵なら天才的。)

  ④人の話は上の空状態。 (小学校の通知表に似たような事書かれた。)

  ⑤機嫌の差が激しいお天気屋。 (自覚はないけど身内がそう言う。)

  ⑥自分の気持ちに正直な人。 (たまにはね。)

  ⑦つかみどころのない人物。 (あるある。下っ腹の贅肉。)



    馬か鳥か分らん曖昧さも似てる。



  

Q. 自分を好きなキャラに例えると?


  おっちょこちょいで煽てられると調子にのる所が『サザエさん』 

  ご飯を慌てて食べて「ウガンンッ」と詰まらせることもしばしば。

  わが家のカツオによく笑われます。皆様もお気をつけあそばせ。




Q. 自分を植物に例えると?


  『オジギソウ』

  根が謙虚な生き物ですから、頭ばっかり下げてます。首疲れる。 

        





Q. 次に回す人を色で例えると?



  『ノンキとグウタラの間』のhimadamさん (←click)お願いします。

  運転免許をつい先日取得したマダム。おめでとうございます。

  そんなマダムのイメージは、冷静沈着。

  例えば、エレベーターが故障で停止したとします。

  マダムは手当たり次第ボタンを押さず、チャクロ(ネコちゃん)を撫でながら

  静かに助けを待つ人だと思うのです。色で言うと、パープル。
  当たりでしょ?




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今朝、寝ている夫の背中を1センチぐらいの黒い虫が這っていました。

ティッシュで捕まえようとすると、20センチほどジャンプする虫。

ノミじゃなさそうだし、ちょっとカワイイなと思いました。
夫のパニック模様が可笑しかったので、また出てきて欲しいな。





4人で過ごした週末。


この週末、ウチら夫婦といったら子供に戻ったようなはしゃぎ様。

それは、Momとアールも同じでした。



金曜夜10時頃、Mom達が無事到着。

さっそく、興奮気味のMomから結婚一周年のプレゼント、B.Dプレゼント、

息子へもとりあえずプレゼント、日本の家族へプレゼント...と、

プレゼント攻撃を受けました。

母の日のプレゼントと釣り合いが取れないほど貰ってしまったな。




翌日、夫は出勤だったため、Momとアール、私の3人で釣りに行った。

私はこの島に、釣りだけを楽しみに引越して来たと言っても過言ではない。

のにだ。いつでもできる環境にいると、今日じゃなくてもいいか!と

さっきまでの情熱はどこへやら。まだ一度も釣りに出かけていなかった。

釣り道具さえも買っていなかった。


MomからのB.Dプレゼントは、そんなグーダラ事情を見通した釣竿。

アールは大の釣り好きで、前日は興奮して眠れなかったという。


3人で糸を垂らす。5分経過。

オッ!このグイッグイッと引っ張られる感覚、来たぞー!

慎重にリールを巻いていくと、こーんなデッカイ魚が釣れました。


      

平べったい魚。タイの仲間かな?分りません。

刺身で食べるつもりで、ビニール袋に入れようとしたら、


「これは小さいから、海に帰そう。」


とアールの声が...。

小さいって、比べてくださいよ、右のMomと。2倍はありますよね?

釣り始めだし、食い意地の張ったヤツだと思われないように、逃がしてあげた。

その後、↑より小さいのを2匹釣り上げたのみ。

ああ、小さくても食べたかったなぁ。


Momは、巨大な海草の塊を3回釣り上げた。

後は、私もだけど、数え切れないほど岩に釣り針を引っ掛けて、

アールの世話になった。彼は稚魚を一匹釣ったのみ。

圧倒的に、私たちのトラブル処理に時間を割いてました。スミマセン。


途中、魚が釣れない事に嫌気がさしたMomが、


「もう疲れたわ。とりあえず釣りをしてるフリをするけど、早く帰りたいから、

 エサ(小エビ)をアールに気づかれないように、海へ投げ入れてくれない?」


と、小声で私に提案した。

割と本気みたいだったけど、とても可笑しかった。




母の日の朝は教会へ行くと、夫は決めていた。6時起きだと言う。

Momがこっそり耳元でささやく。


「私、起きられないかもしれない。どうしましょう。ビリ子にそれとなく、

 NOと言ってくれない?どうしてもって言うなら喜んで行くわ!」

「私も起きられそうにないから、何とか言ってみます。」


引越してから、たった一度行っただけの教会。
夫はMomが教会に通っているのを知ってるので、気遣って言ったのだろう。

朝食をとった後、キーウエストで一日過ごす予定なので、

行くとしたら、朝一8時のミサになる。



ここは、嫁としての器量が試させる時。まあ、見てて下さい。


「ビリ子ちゃん、Mom達疲れているから、明日はゆっくり寝させてあげよう」


やんわりと、だーれも傷つかない方法でNOと言った嫁。さすがです。

さあ、どう出る?ビリ子。


「大丈夫、大丈夫。行こう。」


何がどう大丈夫なのか説明がないまま、このやりとりを3回は繰り返した。

結果、行く事に...。


「説得できないかもしれない」と一応予防線を張ってたけど、

早朝6時、夫のハイテンションアラームで叩き起こされたMom達。

ホント、スミマセン...。

でも、息子の提案だからと、Momは喜んで教会へ行きました。


朝食後、Momもアールも初めてというキーウエストへ。

夫は「KINO」サンダルをMomにプレゼントする予定だったけど、

店が閉まっていたので断念。後日買って送る事にした。


Momは「ちょっと待って!」と言いながら、一軒一軒店を見て回る。

私はMomのお供、男性陣は店の外で待つ。


「ちゃまー、この黄色いワンピース、あなたにピッタリ!買ってあげようか?」


という有り難いお言葉を丁重に断る嫁。


「あなた達にペアのTシャツをプレゼントしたいわ!どれがいい?」


という有り難いお言葉をツッケンドンに断る息子。

妻の爪の垢を煎じて飲ましてあげる。



この週末、夫は何度となく息子の顔になった。


「ママー、疲れてない?」 「ママー、良い物見つけた?」


夫が息子に戻る時、ママー、パパーと優しく呼びかける。

私はこの呼び方がすごく好きだ。心も顔もほっこりとなる。






Mom達は月曜の朝、帰っていった。

別れ際、Momはいつも泣くもんだから、私も涙が出てくる。

夫はすでに出勤してたので、一人での見送りとなった。

助手席からMomが、両手でほっぺたを上げて笑顔を作った。

その仕草は、「いつでも笑っていなさい」と渡米直後、Momから

言われた事を思い出させた。笑うどころか、ますます泣いてしまった。




静まり返った家に入り、脱力感を引きずりながら

ベッドに横たわろうとしたら、枕元にカードが置いてあった。

直接渡すと、余計に泣かせてしまうというMomの配慮だろう。


「素敵な母の日を、ありがとう。オムレツもとても美味しかったわ。」


こうやっていつも泣かされるのだ。歳をとった証拠でもある。


去年の分も幸せな母の日をプレゼントできて良かった。


私がデタラメに、一時間もかけて大量に作ったオムレツを

Mom達は「美味しい」と食べてくれた。

底を焦がしたバナナパウンドケーキも「美味しいわよ。レシピ教えてね」と

言って食べてくれた。

一度も使用した事がなかった蒸し器を、さも毎日使ってると言わんばかりに

見せびらかした。「ジャガイモはどのくらいで蒸せる?」の質問にはシドロモドロ。

普段どれだけ料理をしていないか、知らしめてしまったな。要反省。



アールと夫は、一緒に車をいじったりビールを飲んで冗談を言い合ったり、

より仲良しになったみたい。これもMomへのプレゼントになったと思う。





   

             Mom&アール、また遊びに来てね!




3人の母 ~日本の母達のこと~


母の日に限らず、プレゼント選びってのは非常に楽しい。

今回、日本の母たちへ美味しい時間をプレゼントする事にした。




実の母、きんちゃんはツマミ食いの女王。

見るといつも口を動かしている。ダイエット中と言いながら、

アンコがたっぷり詰まった饅頭を、悪びれた様子もなく食べているのだ。


「どーしてそんなに食べるの?」


小さい頃から幾度となくぶつけてきた質問。


「アンタたちが残したものを、もったいないから食べてるのー。」


食べきれないほど作っといてこの調子だ。



ダイエット中なら、就寝前に食べるという行為がどれだけの重罪か

分かっているはずである。普通の人なら。


「妙にお腹が空いた。甘いもの食べたくない?」


まずは、人の同意を伺うきんちゃん。

寝る前に甘いものなんて、胃がもたれる。

「食べたくない」


誰も相手にしない。


「お祖父さんとこから饅頭2つ貰ってきて!」


お祖父さんとこ...仏壇を指している。

お供え物の饅頭を取ってこい!という命令だ。

人使いも荒いから始末に終えない。


以前はお祖父さんが好きだった黒糖のお菓子を良く供えていた。

最近は、きんちゃんの好きな栗饅頭やようかんを買ってきて供えている。


建前はお祖父さん用だが、最終的に自分の胃袋におさまるのを

見通しての事だ。

供えたその夜に食べるときだってある。



そんなきんちゃんのために、栗づくしのプレゼントをチョイス。


      


母の日ぐらい、寝る前だろうが寝ながらだろうが、思う存分食べてくださいな。





教育の母、お好みオバちゃん。

もう80歳過ぎてるから、おばあちゃんと呼んだほうが相応しいかもしれない。

料理を作る事も食べる事も大好きで、オバちゃんが作るお好み焼が

とても美味しかったから、私たち兄妹は「お好みオバちゃん」と呼んでいる。


お好みオバちゃんは独身なので、私たちの事を実子のように可愛がってくれた。

小学校の先生をしていたオバちゃんは、私が学校に入る前、

読み書きを教えてくれた。それはとても楽しかったし、休憩時間に食べる

干し大根の煮物とラッキョウが何よりのご褒美だった。


今でもお好みオバちゃんは、その頃のことを懐かしんで話してくれる。

あんな事があった、こんな事を言ってた、キャンプへ連れて行ったと、

いつも思い出話を聞かせてくれる。

オバちゃんと話していると、私はあの当時の、ほんの子供だった頃に戻る。



最近は歳のせいもあり、あまり料理を作らなくなったという。

絶品のお好み焼きと干し大根の煮物、私は今でも覚えている。

味を再現するのはムリだけど、どんな状況で食べてどんなに美味しかったかは

いつでも再現できる。



     


お好みオバちゃんには、ダルマの最中を送ることにした。


「このダルマの顔、おもしろい!


と冗談を言って笑い転げながら、食べてくれるだろう。

それを隣で一緒に笑ってやれないのがとても辛いけど、

あの樹木きりん顔の幼い私は、いつもお好みオバちゃんのそばにいるからね。




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2、3日更新をサボります。帰ってきた時は、またご贔屓に。

皆さん、良い週末をお過ごしくださいませ♪



3人の母 ~Momのこと~


 

私には三人の母がいる。

義理の母(Mom)、実の母(きんちゃん)、教育の母(お好みオバちゃん)。

今日はMomについて語りたいと思います。



MOM...私はMomに泣かされてばかりいる。イビられているのではない。

Momはとても涙もろいから、私もつられ泣きしてしまうのだ。



去年の母の日、私たち夫婦はMomを泣かせてしまった。

私たちの思いやりが足りなかった事とMomのちょっとした誤解が原因。

夫がMomに何度電話をかけるも留守電。「もう縁を切る!」と言い出した。

こうなるとお手上げ。なんせ頑固者だから、怒りが静まるのを待つしかない。

夫が留守中、私はMomに電話してみた。

元気のない小さな声。



「ビリ子に怒られると思って出なかったの。怒ってた?」


恋する少女のようだ。


「怒ってないよ。Momが電話に出ないから心配してたよ」


ウソをつかなきゃいけない時だって、確実にある。


「アールのこと、なんか言ってた?嫌ってるんじゃないかしら」


アール(仮名)とはMomの彼で、事情があって結婚はできないらしいが、

もの静かでMomのことをとても大切にしてくれてるいい人。


「別に何も言ってなかったよ。気にしないで」

何も言ってなかったのは本当のこと。

しかし、夫がアールを受け入れてないのは知っていた。



MomとDadが離婚して、もう10年経つ。

それは夫にとって突然の出来事だった。

それまでは家族5人楽しく平和に暮らしていた、少なくとも夫はそう思っていた。

両親の離婚後、夫はアラスカに旅だった。現実逃避と親離れの旅。

どういうわけか、6年間も極寒の地に居座るなんて本人もビックリしてたけど。

結婚を期にフロリダへ戻った夫。Momはとても喜んだ。

是非アールに会わせたいと、夫に何度も遊びに来るよう誘った。

夫は「忙しいし遠いから」と何度も断った。


きっと、アールに会うのが怖かったんだと思う。

アールを受け入れる事が両親の離婚を受け入れる事になると

思ってたんじゃないかな。まだそんな覚悟できていなかった。そうだろ?夫。



Momも薄々気づいていた。

だから、初めて私たちを訪ねて来た時、アールをこっそり連れて来たのだろう。

私たちはMomが一人で来るものだと思っていた。

6年ぶりに再会する息子にキッスとハグと涙が止まらないMom。

夫は困惑気味だった。Momの強烈な愛情表現のせいだけじゃない。

アールとどう接してよいのか...。

二人とも笑顔で握手を交わし会話してたけど、私は見ていられなかった。



正直、Momの事、ズルイと思った。

ちょうどこの日は、Dadの誕生日だったから、私はバースデーケーキを作り、

夕方Dadを訪ねる事にもしていた。
Mom達が帰った後、押し黙って疲れ切ってる夫。

誕生日なのに、普段と変わらず缶詰のスープを温めて食べていたDad。

夫とDadのことを思うと、悲しくて涙が出そうだった。




そんな矢先の母の日の出来事。

夫がMomと縁切り宣言したのは、Momに無理矢理アールに会わされたと

いう怒りからもきてると思った。

避けては通れない問題と質問。



「アールのことどう思ってる?Momがアール連れて来たこと、怒ってる?」


「うん。僕はMomに裏切られたんだ。彼にも、もう会いたくない。」


カワイソウな夫。アールとMomが仲良くしてる姿を見るのは、

さぞ辛かっただろうよ。


夫はマザコンだけど、私はそれはそれで良いと思う。

冬彦さんみたいなマザコンじゃなかったら。

親子なんだもの、仲良くていいじゃないかと。



6月も、Momの誕生月の7月も、夫は電話をしなかったし、

Momから電話がかかってきても出ようとしなかった。


私はMomと夫の間に挟まれて、非常に悩んでいた。

八方美人だから、どちらにも良い顔をしたい。自分で自分の首を絞めていたな。



8月。

Momがアールと離れて、しばらくの間、娘と一緒に暮らす事になった。

私たちと同じ町だ。夫にその旨を説明した。

ある時Momと電話で話した後、夫に「出る?」と聞いた。


「うん。」


私はさりげなく夫に受話器を渡し、隣の部屋へ行った。

夫のぶっきら棒な声が聞こえる。涙が止まらなかった。


「うちに来ればいいじゃないか、部屋も空いてるしベッドも用意するよ」


きっとMomも泣いてるんだろうなと思うと、ますます涙が出てくる。

Momはアールもたまに遊びに来るからと断った。

夫とMomは仲直りしたんだけど、夫はまだアールのことを受け入れてなかった。



1度、義妹のアパートへMomを訪ねたとき、アールが来ていた。

食事前だったから、一緒に食べる事にした。

夫は「お腹空いてない」とやせ我慢し、最後までテーブルにつかなかった。

一人ソファに座り、リー(携帯)をいじっていた。子供である。

それをMomは気にして、「アールと同じ席につきたくないのね」と悲しんでいた。



12月に入り、クリスマスプレゼントの用意を始めた頃。

私は夫に黙って、アールへのプレゼントを買った。こそっと渡そうと考えていた。


クリスマスイブ。


「買いたくないけど、アールにもプレゼントいるよな?」


夫の意外な一言だった。

こんな際の際になって言い出すなんて、きっとずーっと考えていたんだろうな。

私は、もう用意したよと言ったけど、今思うと言わなきゃ良かったかもしれない。

夫に選ばせて買わせた方が良かったかもな。



サンクスギビングはDadと、クリスマスはMomと過ごす事にしてたから、

料理大好きなMomはとても張り切って、クリスマスケーキなんか

一人一個の割合でたくさん作った。

他人の子も我が子のように可愛がる面倒見の良いMom。

義妹の友達がMomを慕ってたくさん集まったから、室内が押しくら饅頭状態。


私はMomの手伝いで忙しかった。

ふと夫を見ると、テーブルに座ってアールと話している。



あんれまあ!



いろんな事を一方的にではあるが、笑顔を交えて話し込んでいた。

Momもその様子に気づいていたけど、あえて知らないフリをしている。


私たち夫婦は最後まで残ってMomやアールと話をした。

帰り際、Momは泣いていた。

ハグをした時、そっと耳元で「ありがとう」と言ってくれた。




Momは、今年の1月2日、アールの元へ帰ることになっていた。

私たちは引越しを手伝った。荷物が多いの何のって。

私とMomは軽いものを運び、夫とアールはテレビやタンスなどを二人掛かりで

運び出した。二人で声を掛け合いながら、協力して運んでいく。


昼前に何とか片付いた。

Momたちがランチをご馳走してくれる事になっていたが、夫が急に


「僕がジョージ・フォアマングリルでハンバーガーを作るから、うちに来て」


と言い出した。Momはレストランで食べようと何度も言ったけど、

頑固だから、夫。


夫は、自分の意志でアールを招待したかったのだと思う。

自らミンチを捏ね、焼き加減を尋ねながら、いつも愛用しているカップに

お気に入りのルートビール(ジュース)を注ぎ、アールに差し出す夫。



彼らしいやり方で、アールを受け入れた瞬間。



4人でテーブルを囲み、夫自慢のハンバーガーを食べた。美味しかった。

みんなよく喋り、笑い、いつまでも席を立とうとしなかったよね、夫。





明日、車で片道8時間かけて、Momとアールがやって来る。


夫はMomのために、女性用のボディソープを用意した。

私は夫と共同で男用のスースーするやつを使っている。女じゃないって?
アールはナッツが好きだからと、一つ一つナッツ缶を見て回る夫。




去年の母の日の分まで、Momとアールをハッピーにしなくっちゃ!






そろそろお掃除しないとな...。