前回の続きです。
「秘境駅」塔ノ沢駅から箱根登山鉄道に乗り、小涌谷駅まで向かいます。
小涌谷駅着。
ここから岡田美術館へ向かいます。
普通はバスかタクシーを使うようですが、私は行きは歩きました。グーグルマップに近道が掲載されていますのでそれに沿って歩き、20分ぐらいで美術館に到着。
岡田美術館は2013年唐突に(私にはそんな感じだった)美術館の宝庫箱根に開館した私立美術館。
日本・東洋美術の有数のコレクションを有することで知られています。
私は今まで行ったことがありませんでした。
何で行ってなかったかは・・・美術ファンにはよ~くお分かりのはずです。
入館料が高いからです。
2800円はいくら何でも高いと皆さん思うはずです。
そのためこの美術館には私はあまりいい印象を持っていませんでした。
しかし、いざ入ってみると・・・、
私の先入観は木端微塵に吹き飛ばされました。
中国の唐三彩や、青磁、白磁など一級の芸術品ばかり。
一階の作品だけで早くもお腹一杯でした。
2階も素晴らしい作品ぞろいで3階へのエスカレーター上で「もう勘弁してくれ~」と言う有様。
・・・素晴らしすぎます、岡田美術館。
2800円の価値は間違いなくある。
何度も行く価値はある。
いや、何度も行かないとこれらの素晴らしい微絨品の価値は分からない。
と言うことで気になった作品について述べたい・・・のですが、困ったことに作品がありすぎてどれがどれだか覚えてない。
おまけにこの美術館は写真撮影不可。
公式サイトからの作品の画像の転載も不可。
いくら何でもそりゃないでしょう。
美術館は5階までありますが、4、5階に行くのはさすがにくたびれました。
何でこんな素晴らしい美術館が箱根の山奥の温泉街にあるのか?どうして東京や大阪のビジネス街の近くにないのか?
このような美術館は出来るだけ都会に作って市民、あるいはビジネスマンの教養を高めるために作品を見せるべきだと思います。
箱根は観光地ですが、美術館集中地帯でもあります。
日本の観光地に美術館が立地する、と言う例はよくあります。
恐らく日本で美術館が観光施設的な扱いを今も受けているからでしょう。
もう一つ都市では土地取得にお金がかかるから、と言うのもあるでしょう。
そのような事情は理解できます。
しかしそろそろ都市ではなく観光地に美術館が乱立する状況は考え直した方が良いのではないでしょうか。
と不満を述べましたが、今回行ったことで岡田美術館の素晴らしさはよく分かったし、意外と行きやすいところにあるのも分かったのでポーラ美術館のように日帰りで時々行くのも悪くないかな、と思っています。
この岡田美術館は一度は行ってみる価値はあります。
そして何度も行く価値もあります。
入館料と相談にはなりますが。
岡田美術館の外観です。
鑑賞時間は1時間半ぐらいだったと思います。
絵葉書を4枚買いました。
帰りはさすがに歩くのは止めて美術館近くの小涌園バス停から小涌谷駅までバス。
小涌谷駅です。
ここは周囲に人家が少なく、少しばかり秘境駅めいてます。
再び箱根登山鉄道に乗り、強羅駅へ。
続く。