2024年8月9日 金曜日
会社の帰りに国立新美術館で開催中の「田名網敬一 記憶の冒険」展へ行きました。
それにしても世の中にはすごい人がいるものですね、と言うのが率直な感想です。
なにしろ展覧会の入り口がこの有様です(^^;
ここまでド派手な展覧会の入場口は今まであったかな(^^;
入り口を入ると
何だかすごい所に来てしまった(^^;というのが率直な感想。
この展覧会を見る事にしたのはこの展覧会を主催している朝日新聞の記事を見たからです。
田名網敬一さんの名前は存じ上げませんでしたが、紙面にちらりと載っていた作品の写真に「ん?」と興味を惹かれ、行くことにしました。
…しかし、ここまで凄いとは知らなかったです。
岡本太郎さんもすごいと思いましたが、それ以上ですね。
もっとも田名網さんの場合は「チープ」「キッチュ」と言う言葉も当てはまると思います。
今回の展覧会は公式サイトによると
現代の越境者 田名網敬一
近年、急速に再評価が進む日本人アーティスト、田名網敬一。武蔵野美術大学在学中にデザイナーとしてキャリアをスタートさせ、1975年には日本版月刊『PLAYBOY』の初代アートディレクターを務めるなど、雑誌や広告を主な舞台に日本のアンダーグラウンドなアートシーンを牽引してきました。その一方で、1960年代よりデザイナーとして培った方法論、技術を駆使し、現在に至るまで絵画、コラージュ、立体作品、アニメーション、実験映像、インスタレーションなど、ジャンルや既存のルールに捉われることなく精力的に制作を続け、美術史の文脈にとって重要な爪痕を残してきました。 本展は、現代的アーティスト像のロールモデルとも呼べる田名網の60年以上にわたる創作活動に、初公開の最新作を含む膨大な作品数で迫る、初の大規模回顧展です。
との事です。
展覧会の構成
プロローグ 俗と聖の境界にある橋
第1章 NO MORE WAR
第2章 虚像未来図鑑
第3章 アニメーション
第4章 人工の楽園
第5章 「記憶をたどる旅」
第6章 エクスペリエンタル・フィルム
第7章 アルチンボルドの迷宮
第8章 記憶の修築
第9章 ピカソの悦楽
第10章 獏の礼
第11章 田名網敬一×赤塚不二夫
エピローグ 田名網キャビネット
今回の展覧会は全て撮影可能!でした。
と言う事で以下写真を掲載します。
見てくらくらしないでくださいね。
いえ、私は実物を見て頭がくらくらしましたので(^^;
一応この作品は第1章 NO MORE WAR の展示なのです。
しかしテーマなんざどうでもよくなりました(^^;
と言う事で皆様あまりむつかしい事は考えないでください。
勢いで見てください。
この辺りの作品を見て、田名網さんはもしかしてこの世界がずっと続いている人なのだろうか、と思ったのでした。
「2023年度第47回 東京五美術大学 連合卒業・修了制作展」②
武蔵野美術大学で学んでいる感覚がそのまま残っているのではないだろうか…と思えてきました。
とどまるところを知らない(^^;
田名網さんは88歳との事ですが、この人は「老い」というものを感じないのでしょうか。
・・・感じないのでしょうねえ。
この辺りを巡っていると頭にこの曲が思い浮かびました。
いや、本当に「わがままを通す男」ですからね。
田名網さん。
いや、本当にすごいです。
田名網敬一展。
観客は少なく、ゆっくり鑑賞できました。
もっとも同時開催のCLAMP展に客が流れていた可能性は否定できないです。
鑑賞時間40分程度でした。
※8月20日
朝日新聞朝刊に田名網さんが亡くなられたとの記事が載せられました。
88歳でした。
最近描かれた作品でも老いを感じさせないものでした。
アーティストの田名網敬一さん死去、88歳 極彩色のポップな画風 朝日新聞デジタル
ご冥福をお祈りします。