2024年8月13日 火曜日。
暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今朝この本を読み終えました。
アメリカの優れた経済学者 ジョセフ・E・スティグリッツ教授が書かれた経済学の優れたテキスト 「スティグリッツ ミクロ経済学」です。
読書メーターの感想です。
「9年ぶりの再読。やはり経済学の教科書は再読してようやく分かるものなのですね。ミクロ経済学のトピックについて幅広く、そして深く掘り下げている。この教科書を読んで理解出来れば世の中の事が少しはより良く見えるようになるはず。最後のところでジョン・メイナード・ケインズの有名な「美人投票」が出てくるのはさすが。
10年前に書かれただけあって経済面を騒がせた諸問題についても例として取り上げられています。例えば北米自由貿易協定。今は落ち着いてますが、締結当初は大統領選挙でも争点になりました。世界貿易機構(WTO)の発足当時、シアトルで反グローバリズムを唱えた過激な活動家たちが大騒ぎした事も取り上げられています。現在G7の首脳会議が大都市でなく、観光地などで行われるようになったのはこのシアトルでの反WTOデモが原因でした。トランプ前大統領も公正貿易とか何とか言って中国に色々言ってましたね。 でも国際貿易は出来る限り自由であるべきです。
他にも米国の反トラスト法に見られる独占・寡占市場についての記述も面白かったです。今米国司法省がグーグルを反トラスト法違反で訴えています。この本が書かれた少し前に司法省がマイクロソフトを反トラスト法違反で訴えたのと同じです。経済学の教科書を読むことで経済面に出てくる様々な事が良く分かるようになりますので、難しいですが、一度読んでみてくださいね。
経済学は難しい、とっつきにくい、と良く言われます。
確かにその通りです。
でもね、面白いのです。
きちんと学ぶと世の中が経済学を知らなかった時よりも分かるようになります。
ただし、経済学を学ぶからには浅くではだめで、広く、深く学ばないといけません。
Xで政治的な言動をつぶやいている人が経済がどうこう、なんていろいろつぶやいてますが、あれはほとんど出鱈目です。
自らの思い込みに当てはめてつまみ食いしているだけです。
経済学を深く学べば、ああいう言動は恥ずかしくてできなくなるはずです。
経済学については私も学ばないといけない事がまだ沢山あると思っています。
明日からこちらを引き続き読もうと思っています。
スティグリッツ教授の「スティグリッツ マクロ経済学」
こちらは国、あるいは世界単位での大きなスケールから見た経済学を学ぶテキスト。
私はこちらの方が好きです。
ミクロ、マクロのどちらが好きか、好みが分かれます。
まあ、どちらが好きになるにせよ、優劣はありません。
皆さんも一度このようなテキストで経済学をしっかり学んでみる事をお勧めします。