2024年8月11日 日曜日
お隣の東京都町田市にある町田市立国際版画美術館で開催中の「幻想のフラヌール―版画家たちの夢・現・幻」展、そして「飯田善國の版画と《彫刻噴水・シーソー》」を見ました。
町田市立国際版画美術館も随分と行ってませんでした。
過去のブログを見たら何と昨年11月以来でした(^^;
町田市立国際版画美術館 楊洲周延 明治を描き尽くした浮世絵師 2023年11月25日
何をやっていたのだろうか(^^;
そう言う事情で町田市立国際版画美術館にもそろそろ行かないとダメだなあ、と思い、三連休中だしちょうど良いと思って今回の展覧会に行くことにしました。
暑い中、町田市立国際版画美術館へ。
暑いので美術館の近くに噴水、そして水流があるため、親子連れがちらほら。
美術館に着いたのは13時半ごろ。
今回の「幻想のフラヌール―版画家たちの夢・現・幻」展について版画美術館の公式サイトから概要を転載します。
「 ときに鏡にたとえられる版画は、作者の夢想と見る者の願望を如実に映し出します。版面/紙面の不可思議なモチーフや奇妙なフォルムは想像力を否応なく刺激し、見慣れた現実をも幻想の世界に変容させる版画家たちの精神と手業は既成の概念を揺り動かし、私たちを別の世界へといざなうかのようです。
独自の世界をさまよう〈フラヌール(遊歩者)〉ともいうべき版画家たちの作品は、過去や私たちの内に眠る原初的な記憶を呼び起こしながら現実世界の可能性、すなわち未来の姿をも浮かび上がらせる力を秘めているといえるのです。
本展では企画協力に美術評論家の相馬俊樹氏をむかえ、幻想の力によって〈アナムネシス(記憶回復)〉を喚起する作品を、当館収蔵品から紹介します。版画/鏡を覗きこみながら作品のあいだを遊歩するうちにおのずと取り込まれる世界は、「夢幻」と「現実」、「作品」と「私たち」、そして「芸術のための芸術」と「生のための芸術」などの境界がとけあう場となるでしょう。」
いざ見てみると版画はここまで表現できるものなのか、という驚きがありました。
結構グロテスクな作品も多いのですが、さすが町田市立国際版画美術館!と唸らせるものがあります。
本当にこの美術館の企画力はすごいですね。
今回の展覧会では無料の15頁の小冊子が配布されています。
町田市立国際版画美術館らしい小冊子です。
展覧会の構成は公式サイトに掲載されています。
今回の展覧会はいくつかの作品が撮影可能となっています。
撮影した作品を掲載します。
拡大して撮影してみました。
ピーテル・ブリューゲルやヒエロムニス・ボスの作品を思い出しました。
拡大して撮影。
グロテスクで申し訳ありません。
拡大して撮影。
展覧会の観客はいつものように少なく、じっくり鑑賞できました。
この美術館らしく、じっくり作品を見ている人が多かったです。
グロテスク、あるいはエロティックな作品も多いのですが、夢、あるいは幻想、想像力の無限大の可能性を考えさせてくれる展覧会でした。
訳の分からない現代アートよりも、想像力を働かせる媒体として版画の方がより優れているのではないか、とも思えました。
部屋を出て常設展へ。
これを見てピンと来た人も多いはず。
そう、このシーソーを作った人です。
町田市立国際版画美術館と言えばこのシーソーを思い浮かべる人が多いようですね。
この後一階のハイビジョンギャラリーでイタリアの版画家ピラネージについてのハイビジョン動画を鑑賞。
ピラネージについて理解が深まりました。
シーソー。
下の池は親子連れで一杯でした。
芹が谷公園を出て町田駅に向かい、帰路に就きました。