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今日の岸さんのストライク率は約70.7%、
2/3を優に超えてくる非常に素晴らしい成績でした。
32度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ14度、
3ボールまでいったのがのべ2度、そして四球0で
こちらは1ボール以内での勝負が約56.3%に留まるものの
2ストライク以降の勝負が22度(全体の約68.8%)と数多く創り出され
また余計なストライク(extra strikes)を奪われた打席もその半数にも上るかという10度と
非常に忍耐強く闘い続けるホークス攻撃陣を相手にして
多少2ボールでの勝負が増えるものの、その緊迫の勝負の中でも
3ボール目を記録したのがわずかに2度のみ、また四球0にまとめあげたことは非常に素晴らしく
今日の岸さんは1ゲームを通じてストライク・ゾーンの中で大胆に勝負し続けることに成功したと高く評価できます。
その投球の詳細を観ていきますと、いつも通り
速球、カーヴ、チェンジアップという岸さん自慢の素晴らしい精度を誇る3つの勝負球を
右打者・左打者問わず数多く自在に駆使していきながら
加えて時折スライダーを今日は右打者にも左打者にも織り交ぜてくる投球を展開、
9イニングを投げて投球数140球(1イニング平均約15.6球)と多少球数はかさむものの
奪われた出塁は単打5・二塁打1の6個のみに抑え何より四死球による余計な出塁を奪われずと素晴らしく
今日奪った全27個のアウトのうち盗塁刺1個を除いた計26個の内訳を観ていくと
外野手の処理したフライアウトをわずかに2個のみにまとめ、ラインアウト2個、ポップアウト6個、
グラウンドアウト6個、そして三振10個と数多く三振を奪いながらイニングを順調に消化していく
非常に素晴らしい本格派エースの投球を魅せ続けてくれ
もちろんナカジさんを中心とした野手陣の素晴らしいフィールディングの数々に感謝しながらも
失点・自責点共にわずかに1のみに抑え、QSを優にクリアしてくる素晴らしい成績を残すことに成功します。
今日は制球がややばらつき、高めに抜ける投球も散見されましたが
それでも3つの勝負球の精度は継続して素晴らしく、それらを自在に駆使できながら
前回登板の反省を生かし、どんな時でも目の前の1点を恐れずに大胆にゾーンを攻め続けることができたため
相手のホークス攻撃陣を圧倒し、支配する投球が可能になったと言え
今後もどんな登板の時でも変わらずに、制球を過度に気にすることなく
今日のような攻める投球を継続していってほしいと思います。
★ Offense ★
今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計11度、
その内訳は 3-9(うち二塁打1、三振1)、四球1・敬遠四球1で得点圏に残塁3、得点2(プラス暴投により得点1)。
今日は7安打、2四球・1敬遠四球・1死球で出塁は11、その全11人のランナーの行方は
残塁8で得点3という結果でした。
今日はホークス先発大隣投手に対し7 1/3イニングで110球(1イニング平均15球)を費やさせ
またホークス投手陣全体に対しても9イニングで148球(1イニング平均16.4球)を費やさせることに成功、
奪った出塁も四死球4個を含め計11個とまずまず合格点の成績、
全体として今日はなんとかうまくその“しごと”をこなすことができたと評価できるライオンズ攻撃陣でした。
今日はゲーム前から選手たちに笑顔が戻り、悩み過ぎて引きずることなく
うまく切り替えができ、リラックスしている様子がうかがえまずは一安心でした。
久しぶりに出た“あと一本”もナカジさんが結果を恐れることなく打ち返した
“例年と同じような”必ずしも鋭い打球とは言えないフライシングルでしたが
その後8回に出たナカジさんの素晴らしい打球での1打点つき二塁打を観ても
ようやくライオンズ攻撃陣から力み、焦りといった憑き物が落ちていきつつありますね。
まだまだ自分の思ったような打球を打ち返せていない選手も散見されますが
すべての選手が一度に素晴らしい打球を打ち返していけるようになる必要はなく
今好成績を残している選手がそうでない選手の部分をカヴァーしていきつつ
そうでない選手はまずは打席で数多く忍耐強く闘い続け、出塁を奪い続け
好成績を残している選手に数多く得点圏に走者を置いての打席を創り出すことに徹していけばいい。
そして時期が過ぎていけばその役割をうまく交代していきながら
安定して1点1点、数多くの得点を積み重ねていければいい。
今後また思うように勝利を積み重ねていけないもどかしい時期が続いても、また
思うように得点を積み重ねていけない苦しい時期が続いても、
焦らず、力まず、悩まずにいつもどおり変わらずにリラックスし、笑顔で
野球を、そして自分に与えられた貴重な勝負の場を存分に楽しみ続けていってほしいと思います。
得点は、そして勝利はすべて“後からついてくる”ものでしかないのですから。