April 24, 2012 Lions at Hawks | Peanuts & Crackerjack

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Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!




使用している用語についての詳細はこちら → 【 用語集 ( Acronyms, Abbreviations & Jargons ) 】


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★ Defense - Starting pitcher ★

  

  今日の牧田さんのストライク率は約68.5%
  2/3を超えてくる素晴らしい成績でした。

  27度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ8度、
  3ボールまでいったのがのべ2度、そして四球0で
  1ボール以内での勝負が約70.4%とこちらも2/3以上を記録

  今日も牧田さんは1ゲームを通じてストライク・ゾーンの中で大胆に勝負し続けることに成功したと高く評価できます。

  その投球の詳細を観ていくと
  前回の登板と同じように素晴らしい精度と制球とを誇る速球を全体の50%以上、
  2シーム速球(シュート)を含めればおよそ2/3近くと数多く自在に駆使しつつ

  加えて今日はスライダーを少なめに、逆にシンカーを右打者に利用するなど多めに駆使し投球の軸とし
  その上でチェンジアップ、カーヴをうまく織り交ぜて緩急を駆使していく投球を展開、

  6 2/3イニングを投げて投球数111(1イニング平均約16.7球)と多少球数はかさみ
  奪われた出塁も単打8本による8個とこちらも多少かさむものの
  四死球などの余計な出塁や長打による出塁を奪われることなく

  今日奪った全アウト20個のうち併殺打によるもの1個を除いた計19個の内訳を観ていくと
  外野手の処理したフライアウトを2個のみにまとめ、またグラウンドアウト4個、

  加えて何より今日特徴的だったのはポップアウトが7個と非常に多く、そして三振6個
  数多く三振を奪いながら打者のバットの芯に満足に当てさせない投球で順調にアウトを重ねていく
  素晴らしい本格派エースの投球をじゅうぶんに魅せ続けてくれ

  もちろん米野さんを中心とした守備陣の素晴らしいフィールディングの数々や
  また後を受け継いだ松永さんを中心とした救援陣の素晴らしい投球の数々に感謝しつつも

  失点・自責点ともに1のみに抑え、QSを優にクリアしてくる素晴らしい成績を残すことに成功しました。

  前回登板後のレヴュー右打者に対する速球の打撃成績が物足りないことを指摘しましたが
  今日はその課題に対して右打者に対してもシンカーを勝負球として利用したり、またチェンジアップをうまく交えたり

  もちろん速球を軸としながらも、速球とスライダーだけに絞られ過ぎないよう
  様々な球種を効果的にちりばめてくる投球を魅せてくれました。

  ただ右打者へのシンカーはいずれもゾーンの真ん中付近に到達、
  松田選手を凡打に打ち取るものの小久保選手には単打を浴びるなど
  勝負球として数多く駆使していくためには制球・精度はまだまだ向上の余地があると言ってよく

  今日わずかに対戦成績を向上させた速球の対右打者成績を継続して向上させていくためにも
  今後も牧田さんが継続してどんな工夫を凝らし、ゾーンをそして相手打者を攻めていくか
  楽しみに追い続けていきたいと思います。

★ Offense ★

  今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計5度、
  その内訳は 0-5(うち併殺打1・三振1)で得点圏に残塁4、得点0。

  今日は4安打、4四球で出塁は8、その全8人のランナーの行方は
  残塁6、併殺打による二塁封殺1、牽制による盗塁死1で得点0という結果でした。

  今日はホークス先山田投手に対し7イニングで131球(1イニング平均約18.7球)を費やさせ
  またホークス投手陣全体に対しても9イニングで153球(1イニング平均17球)を費やさせることに成功するものの

  奪った出塁は四球4個を含め計8個と思ったように出塁を積み重ねていけず

  全体として残念ながら今日はいまひとつその“しごと”をこなすことができなかったたライオンズ攻撃陣でした。

  去年も、またさかのぼって一昨年も、そしてその前の年もそうでしたが
  “あと一本”が出ずに極端に得点を挙げることに苦しむ時期が必ずと言っていいほど訪れるライオンズ攻撃陣ですが

  去年も、そして一昨年も考察した通り“あと一本”が出ないことに悩んでも仕方がなく
  むしろ悩んで力んでしまうからこそそういったあと一本はますます出にくくなるもの、

  その“あと一本”が連続して出ない記録を破ったのが
  一昨年の上本さんのグラウンドボールシングルにしても昨年の銀仁朗さんのフライボールシングルにしても

  理想的に誰の目から見ても文句のない鋭い打球を打ち返したものではなく
  決していい当たりではないものが結果に結びついたものだったこと、

  そしてさらに言えばそういった時期を決まって毎年のように迎えながらも
  シーズンを終えてみれば非常に数多くの得点を奪っていくことに成功しているライオンズ攻撃陣であること、

  この2点からも“あと一本”は出ないときはどんなに苦しんで悩んで力んでみても出ないもの、
  また逆に出るときは非常にあっけなく、あまり想像もしないようなかたちで出るものなのですから

  出ない、出ないと焦って悩んで力んで課題にしていくよりも

  まずは数多く打席で忍耐強く闘い続け、数多く出塁を奪い続け、走者を得点圏に進め続け
  とにかく“あと一本”が出れば得点を挙げられるという“場”・“機会”を数多く作り続けることだけに集中して

  その勝負の場に立った打者は気負わずに、リラックスして
  積極的に自分の打てると思った投球を打ち返していってほしいと思います。


$Peanuts & Crackerjack-FightItOut


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