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★ Defense - Starting pitcher ★
今日の西口さんのストライク率は約67.1%、2/3を超えてくる素晴らしい成績でした。
23度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ7度、
3ボールまでいったのがのべ3度、そして四球1で
1ボール以内での勝負が約69.6%という成績、
3球以内の勝負が11度と比較的多かったものの、その一方で2ストライク以降の勝負も12度と比較的多く
ホークス攻撃陣全体としてそこまで極端に勝負が早かった、とまではいえず
全般的に常にストライク・ゾーンの中できっちり勝負し続けていたと評価できます。
今日は速球の球速が最速139km/h、常に130km/h台後半に留まるなど
昨年の後半のような精度をみることは残念ながらできず
三振を数多く奪いながらイニングをどんどんと消化していく
本格派エースの投球ではありませんでしたが
それでも速球、スライダー、スプリッターの3つの勝負球を自在に操りながら
それに遅いスライダーやチェンジアップ、そしてカーヴを効果的に織り交ぜていき緩急を駆使、
結果奪ったアウト18個の内訳をみると三振2個、グラウンドアウト4個、ポップアウト5個、
そしてフライアウト7個と数多くのフライアウトを奪っていったことからもわかるように
打者のタイミングを、バットの芯を微妙に外す大ヴェテランらしい技巧派フライアウト・ピッチャーの投球を魅せてくれ
結果6イニングを投げ投球数85(1イニング平均約14.2球)、
奪われた出塁を単打4本、四球1個の計5個のみに抑え
失点・自責点ともに0という、QSをじゅうぶんにクリアしてくる
素晴らしい成績を残すことに成功しました。
今後、気温が上昇してくる中で速球の精度が上がってくると共に
数多くの三振を奪いながらイニングをどんどんと消化していく
本格派エースの投球を魅せてくれるゲームが数多く観れることを楽しみに
同時に大ヴェテランらしい多彩な球種や投球術をも
どんどんと魅せていってほしいと思います。
★ Offense ★
今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計7度、
その内訳は 1-6、犠打1 で得点圏に残塁3、得点2。
今日は5安打、3四球・1四球で出塁は9、その全9人のランナーの行方は
残塁5、併殺打によるニ塁封殺1、併殺による一塁封殺1で得点2という結果でした。
ホークス先発摂津投手の素晴らしい投球の前に
8イニングで118球(1イニング平均約14.8球)を費やさせるにとどまり
奪った出塁は8個とここまでの4試合と比較すれば若干改善したと言えるものの
残念ながら今日も満足に仕事をこなすことのできなかったライオンズ攻撃陣でした。
ただ、嶋さんが5回にフルカウントまで持ち込み、9球を費やさせるなど
ラインアップの上位陣を中心にようやく結果として
忍耐強く闘う打席を作り出す頻度が増え始めたことは評価したいところで
今後、ライオンズ攻撃陣がどれだけ結果を残していくようになっていくか
楽しみに観続けていきたいと思います。
★ Defense - closer ★
今日のセーヴ失敗で1セーヴ、2セーヴ失敗となったGonzalezさんについて、
もちろん制球が安定せずに先頭打者に四球で出塁を奪われたことは最優先での改善課題ですが
その後、その四球で出塁させたことを引きずるがあまりに
焦って冷静さを欠き、視野が狭くなって
とにかく捕手のサインを観て、ほとんど自分で状況を観、判断して考えることなく
焦って急いでその通りにゾーンに投げ続けるだけとなったことは非常に残念で
これではクローザーというポジションだけでなく、投手として
その素晴らしい力を発揮することなく活躍の場をどんどん狭めていくだけになります。
特に1点取られて1点差に迫られた後の長谷川選手との勝負において
投じた2球の速球の速度がいずれも139km/hに留まったことは非常に懸念される部分で
(通常は140km/h台後半を安定して計測します)
ここからも(故障でなければ)Gonzalez投手が大きく冷静さを欠き、
ただただ何も考えられない状態で“死んだ”速球を投げていたことが観て取れます。
本来のGonzalez投手の投じる速球、スライダー、チェンジアップ、どれをとっても
それ自身は非常に素晴らしい精度と制球を誇るものだと自信を持ってほしいと思うものです。
ただ、スグに冷静さを欠いて視野が狭くなり、自分で判断せずに
ただ捕手に言われたとおりに投げ続けるだけでは
残念ながら今後も惨憺たる結果が待っていることが大いに予測されます。
このメンタル的な部分についてはなかなか改善が難しいもので
ここをなかなか克服できずに数多くの才能あふれる投手たちが
その力を発揮できないまま活躍の場を追われていったものではありますが
とにかくそんなGonzalezさんに緊急措置(quick fix)として対症療法を施すならば
今後クローザーのポジションで投げるにせよ、そうでないにせよ
気分転換的に捕手を変える、ということもありだろうと思います。
その専属捕手が今のGonzalezさんのこういった短所をしっかりと把握し、その上で
球種選択などを含めその意図をよりはっきりと伝えるサインを工夫するなどを始めとして
じっくりと様々に、コミュニケーションをとったりするなどサポートすることも必要だろうと思います。
もちろんGonzalezさんもそれにいつまでも甘えるのではなく
結果に対する第一義的責任は決して捕手にあるのではなく、あくまで自分自身にあることを忘れず
近い将来、自分自身の力でどんなに緊迫の場面でも視野を広く保ち、冷静を保って
自分の最高の投球を投げ込んでいくことを可能にすべく
様々な調整をし、また数多く学ぶ必要があるのは言うまでもないことで
その前提の上で、まずは緊急措置として専属捕手を設定するなど
コミュニケーションを、サポートを更に密にしていくことを提案したいですね。