October 6, 2011 Buffaloes at Lions | Peanuts & Crackerjack

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Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!




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 ★Tips 1 : 今日の西口さんのストライク率は約55.4%、2/3を大きく下回る物足りない成績でした。

         30度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ16度、
         3ボールまでいったのがのべ9度、そして四球4で1ボール以内での勝負が約46.7%。

         今日の西口さんは昨日の帆足さんと同じように
         この大一番のゲームの登板ということで

         今日も2ストライク未満での勝負が全体の約56.7%を占める17度にのぼるなど
         初球から積極的に打ち返してくるバファローズ攻撃陣に対し

         初回から、いけるところまで常に腕を振って
         全力で投球しようとする意図がひしひしと感じられ

         それはいつもよりばらつく制球としてあらわれ、ボール先行の苦しい勝負の数々
         4個(うち1個は敬遠気味のもの)の四球としてあらわれますが

         その一方で6回まで被安打0、全体で見ても8イニングで奪われた出塁7個のみ、
         投球数121(1イニング平均約15.1球)でわずかに失点・自責点ともに1のみという

         QSをじゅうぶんにクリアしてくる素晴らしい成績を残すことに成功しました。

         今日の西口さんの投球の詳細を見ていくと、中5日での登板が続いているということもあるのか
         前回登板に引き続き速球が最高141km/h、常時130km/h後半を計測するに留まりますが

         いつもと同じくその現在の西口さんが駆使できる、
         140km/h近辺を計測する最高の速球を常に腕を振って全力で数多く投じ

         それに西口さんの代名詞とも言える縦に曲がり落ちる速いスライダー
         そしてフォークといった3つの勝負球を自由自在に駆使しながら

         それに加えて時折カーヴ遅いスライダーチェンジアップ緩急をつけるなど
         数種類の速球系数種類のスライダー系数種類のチェンジアップ
         投球のスパイスとして色鮮やかに織り交ぜる素晴らしい投球を魅せ

         その奪ったアウト24個の詳細を見ていくと犠打1・併殺打によるもの1を除き
         三振4、グラウンドアウト8、フライアウト10
         外野フェア領域に到達したフライアウト7個という結果、

         早いカウントから豊富な投球術と豊富な球種とを駆使し
         微妙な打ち損じを誘発させてフライアウトを誘発させてよし、

         今日は多少三振の数は少なかったものの、その素晴らしい3つの勝負球
         自由自在に駆使して三振やグラウンドアウトを奪っていってよしと

         技巧派スタイルあり、本格派スタイルありのまさに大ヴェテランらしい
         円熟の投球を1ゲームを通じて魅せ続けてくれました。

         今後もおそらくまだまだ中5日での登板が続いていくことだろうと思いますが

         まずはその持てる最高の速球、速い縦スライダー、フォーク
         3つの勝負球投球の軸として駆使していきながら

         その上で長年の経験で培ってきた豊富な投球術や球種
         投球のスパイスとして色鮮やかにちりばめ、織り交ぜ

         様々な種類のアウトを奪っていきながらイニングを重ねていく
         素晴らしい投球をどんどんと魅せていってほしいと思います。

 ★Tips 2 : 今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計8度、
         その内訳は 1-5 、犠打1・犠飛1・四球(敬遠四球)1で得点圏に残塁2、得点2。

         今日は6安打・2四球・1死球で出塁は9のみ、
         その全9人のランナーの行方は残塁4・二塁封殺1(併殺打による)、

         そしてウォーク・オフで塁に残ったランナー2で得点2という結果でした。

         今日はライオンズ先発の西口さんと同じように
         バファローズ先発、金子投手の投球も実に素晴らしいもので

         原さんが全4打席で23球と1打席あたり5.75球を費やさせたり
         浅村さんが5回にフルカウントからの7球目をはじき返して出塁するなど

         ライオンズ攻撃陣もなんとか忍耐強く闘い続け、
         出塁を奪い続けようとするものの

         結果8イニングで105球を費やさせるに留まり、四死球0・長打0で出塁もわずかに6個のみと
         なかなかそのしごとをこなせずじまいでした。

         今日は素直にバファローズのエース、金子投手の素晴らしい投球に
         心よりの拍手を贈るべきゲームであったことも確かなゲームでしたね。

 ★Tips 3 : 素晴らしい投手戦が続いていった今日のゲームでしたが、

         最終的には9回にマウンドに上がった平野投手から
         四球・死球・敬遠四球で出塁を数多く奪った後、犠牲フライで得点を挙げて

         ゲームに終止符が打たれることになりました。

         このシーズン終盤で、バファローズの誇るセットアップ・マン、平野投手が
         非常にストライクを奪うのに四苦八苦する苦しい投球を続ける姿を見ると

         まずは負けはしたものの、この三連戦の初戦で平野投手に対し
         数多くの忍耐強く闘う打席を創り出し続け、50球を費やさせたこと

         その後の昨日・今日の2戦においてライオンズに非常に有利に働いたため
         決して無視できない素晴らしい攻撃陣のしごとであったと非常に高く評価できると共に

         以前指摘した通り、従来の伝統的な【先発投手‐セットアップ・マン‐クローザー】型
         いわゆる“勝利の方程式”スタイルの“逆算型”投手編成
         数人の突出した成績を残す投手たちに頼り切るのではなく

         【先発投手-クローザーにひけをとらない優秀なリリーフ・エース群-クローザー】型
         投手編成をライオンズも今後更に推し進めていくことで
         数多くの抜群に優秀なリリーフ・エースたちを台頭させていき

         イニングに関係なく、僅差の得点差でランナーを得点圏に背負った緊迫の場面で
         どんどんその優秀な彼らを起用していき、未然に失点を、大量失点を防ぎつつ

         攻撃陣にそのゲームを勝利に導くチャンスを数多く残すことが
         非常に重要なことであると改めて実感するものとなりましたね。

         今、ライオンズにおいてその“リリーフ・エース”
         篤志さん、そして星野さんが該当し、もちろん素晴らしい働きを魅せてくれていますが

         今後、そして来シーズンに向けては彼ら2人だけで安心してしまい頼りきりになるのではなく
         むしろ彼らが素晴らしい活躍をし素晴らしい成績を残しているうちから

         どんどんと次々に、新たなリリーフ・エースたちを台頭させていき
         彼らの総力を結集していきながらゲームを闘っていってほしい、

         そう心より願っております。