October 5, 2011 Buffaloes at Lions | Peanuts & Crackerjack

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Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!




$ピーナッツとクラッカージャック-20111005


 ★Tips 1 : 今日の帆足さんのストライク率は62.5%、2/3を下回る物足りない成績でした。

         28度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ13度、
         3ボールまでいったのがのべ6度、そして四球2で1ボール以内での勝負が約53.4%。

         今日の帆足さんはこの大一番のゲームの登板ということで

         いつもなら130km/h台前半~中盤を計測してくる速球が
         最高139km/hを計測するなど140km/h近くのものが数多くあったように

         初回から、いけるところまで常に全力で投球しようとする意図がひしひしと感じられ
         それはいつもよりばらつく制球と、そしていつも以上の投球の精度としてあらわれ

         2ボール以上の勝負が増えるとともに、その苦しい中でも素晴らしい精度を誇る投球で
         実に9個の三振、それもすべて空振り三振という結果につながりました。

         投球の種類としては、いつもとまったく同じように
         数種類の速球系数種類のパーム系右打者・左打者、内角・外角問わず自在に駆使するもの、

         今日は上述したようにいつもよりばらつく制球とそしていつも以上の精度という投球のおかげで

         早いカウントから打者の打ち損じを誘発し、数多くのグラウンドアウトを奪いながら
         どんどんとイニングを消化していく本来の本格派グラウンドアウト投手スタイルではなく

         打者のバットに当てさせずに9個と数多くの空振り三振を奪いつつイニングを重ねる
         本格派エースの投球を魅せ続けてくれたと評価できます。

         グラウンドアウトを数多く奪っていくか、三振を数多く奪っていくかの違いは
         本格派投手にとっては危険なものであるかどうかを測るものでは基本的になく

         どちらかといえばどれだけ外野フェア領域に達したフライアウトがあったか
         その投球が危険なものかどうかを測るのに適した指標であると言え

         今日の帆足さんは外野フェア領域に達したフライアウトも
         わずかに3個のみだったのですから

         三振を数多く奪う、いつもの投球とは違うスタイルであったとはいえ
         今日の投球スタイルは特にそこまで危険なものであったとまでは言えないでしょう。

         ただし初回から最高の集中力で、全力で飛ばしていった帆足さんですから

         特に球数が100球を超えてきた7回にはハッキリその傾向が現れましたが
         ゲームが5回を越えてき後半戦に入って終盤を迎えるにつれ

         だんだんと疲れからその投球の精度が落ち始める
         今日のばらつく制球では相手打者たちにキッチリとらえられ始め

         長打をはじめ数多くの痛打を浴びるようになりはじめ
         結果6.0イニングを投げて失点6・自責点5という物足りない成績となりました。

         今日の帆足さんの投球はもちろん本来のスタイルとは異なるものでしたが

         おそらく今日が大一番のゲームだからこそ後先を考えずにとにかく腕を振って
         常に全力投球を貫き続けることを最優先に投球し続けたからであって

         期せずして三振が増えたといったものではないのでしょうから
         この本格派エースのスタイルも、シーズン終盤のこういった大一番のゲームでは

         じゅうぶんに展開し、魅せ続けていきながら、疲労が蓄積し始め力が落ち始め、
         相手打者たちにつかまり始めれば救援陣の力を借りる、というプランもアリですね。

         三振かグラウンドアウトか、いずれにせよ本格派投手としては
         フライアウトを数多く外野フェア領域に飛ばされなければOKなのですから

         次の登板ではどちらのスタイルでその素晴らしい投球を魅せてくれるか、
         心より楽しみにしておきたいと思います。

 ★Tips 2 : 今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計21度にのぼり、
         その内訳は 4-15(うち二塁打1・三塁打1、失策1・併殺打1・三振3)、犠打1・犠飛1・四球4で
         得点圏に残塁7、得点8(プラス重盗と捕逸によりそれぞれ得点1ずつ)。

         今日は16安打・6四球で出塁は22、失策による出塁1・野手選択による出塁1を加えた
         その全24人のランナーの行方は残塁10・二塁封殺3(うち併殺打によるもの2)で得点11という結果でした。

         今日も初回に先頭打者としてフルカウントに持ち込み8球を費やさせたクリさんや
         7回にフルカウントからの6球目をとらえ三塁打を放った秋山さんをはじめ

         3ボールまでいった打席を12度、フルカウントも7度創りだすなど
         数多くの忍耐強く闘う打席を創り出し、効果的に交え続け

         バファローズ先発、寺原投手に対し
         5イニングで101球を費やさせながら四球5を含め実に13個もの出塁を奪うなど

         バファローズ投手陣に対し8イニングで159球(1イニング平均約19.9球)を費やさせつつ
         その中で四球を6個奪い、盗塁を4個成功させ、また
         暴投2個・捕逸1個・失策1個と数多くの相手守備陣のミスを誘発させながら

         22個もの出塁を奪うことに成功し、10個の残塁の一方で
         11得点と数多くの得点を奪うことに成功しました。

         今後も今日と同じように、まずは残塁を恐れることなく
         とにかく数多くの忍耐強く闘い続ける打席を創り出し続け

         その上で数多くの出塁を奪い続けていってほしいと思います。