October 4, 2011 Buffaloes at Lions | Peanuts & Crackerjack

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Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!




$ピーナッツとクラッカージャック-20111004


 ★Tips 1 : 今日のワクさんのストライク率は約67.6%、2/3を超えてくる素晴らしい成績でした。

         28度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ11度、
         3ボールまでいったのがのべ2度、そして四球0で1ボール以内での勝負が約60.7%、

         今日のワクさんの投球はじゅうぶんにゾーン内で大胆に勝負していたと評価できるものでした。

         7イニングを投げて108球(1イニングあたり平均約15.4球)、
         四死球0にまとめ、奪われた出塁は7個と多少かさむものの

         外野フェア領域に達するフライアウトを4個のみに抑えつつ
         三振を5個奪い、またグラウンドアウトを9個奪いつつイニングを重ねていく
         本格派の、それも本格派エースの素晴らしい投球の片鱗を魅せてくれるものの

         2回、そして5回には先頭打者の出塁を許した後連打を浴びて大量失点を喫し
         結局は失点・自責点ともに5でマウンドを降りることになりました。

         その2回、5回の投球で浴びた安打を見ていくと、その7安打のうち
         2回のBaldiris選手、Lee選手、赤田選手、そして5回の鈴木選手、大引選手と

         実に5本までが速球が逆球気味にゾーンのほぼ真ん中近辺に入り
         (そのうち多くが打者の内角を厳しく突こうと意図したものでした)
 
         それを痛烈にはじき返されたものであったということは
         やはりワクさんの今の投球にはまだまだ反省点が数多くあり

         今後継続して相手攻撃陣を圧倒し続け、三振を数多く奪いながら
         イニングを順調に消化していく本格派エースの投球を魅せ続けるためには

         まだまだこれからその投球をどんどんと改善し、
         向上させていく必要があるということを明らかにするものでした。

         それは、既に一流の制球と精度とを誇るスライダー系だけに頼るのではなく

         ①フォークを勝負球として自在に駆使することができるだけの
          制球と精度を併せ持つものへと更に磨いていくこと

         そして、今日特に課題として特に目立ったのが

         ワクさんの持つ最高の速球を勝負球として自在に駆使することができるだけの
          制球と精度とを併せ持ち、“両立させる”ものへと更に磨いていくこと

         まずはこの2点に集約されるのだろうと思います。

         今日も5回2アウト、ランナーを2塁において大引選手に対して
         143km/h~145km/hを記録してくる、ワクさんの持つ最高の“精度”を持つ速球を

         数多く投げこんでいくものの、その最高の“精度”を持つ速球は
         ある程度“制球”を犠牲にしているものであるという弱点があり

         フルカウントから逆球気味にゾーンの真ん中付近に入ってきたところを
         痛烈にはじき返されるという結果になります。

         ワクさんのスライダー系などの様々な球種を活かし、相手攻撃陣を圧倒しながら
         数多くの三振を奪いつつイニングを重ねる本格派エースの投球のためには

         いつもは“精度”を犠牲にして“制球”に重きを置いた速球を駆使し
         中盤~終盤のランナーを得点圏に背負っての緊迫の場面になると
         今度は一転“制球”を犠牲にして“精度”に重きを置いた速球を駆使するといった

         非常に器用な使い分けをしていくのではなく、

         常に初球から、初回から、またイニングの先頭打者から継続して
         “制球”と“精度”とを両立させた速球だけをひたすら数多く駆使し続けること

         まさにこれなしでは何も始まらないといっていいほどの
         基本中の基本であるといっても過言ではないでしょう。

         今シーズンは後数回あるであろう登板時においてもなかなか劇的な変化は望むべくもなく
         残念ながら恐らく苦しい投球が継続していくことと予測されますが

         今までの器用な投球が通用しなくなり反省点が数多く浮き彫りになった
         貴重な経験を数多く積んでこれたということも確かなのですから

         来シーズンは是非、投球の原点に戻ってとにかく1つ1つの出塁を防ぐべく
         どんなに経験や実績の浅いラインアップの下位打者を打席に迎えても

         初球から、初回から、イニングの先頭打者から、常に最高の集中力を保って
         自分の持てる最高の投球を数多く、大胆にゾーンに投げ込み続けていってほしい、

         そう願っております。

 ★Tips 2 : 今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計14度、
         その内訳は 2-13(うち二塁打1・三振4)、四球1で得点圏に残塁5、得点3。

         今日は5安打・4四球で出塁は9、三振暴投による出塁1・失策による出塁1・野手選択による出塁2を加えた
         その全13人のランナーの行方は残塁8・二塁封殺2で得点3という結果でした。

         今日はバファローズ守備陣の素晴らしいフィールディングの数々や
         鋭い打球が数多く野手の正面を突くという“ひとにぎりの運”によって
         なかなか思うように出塁を奪い、積み重ねていくことができずじまいでしたが

         一方で、全体の2/3以上を占める26打席までが2ストライク以降の勝負で
         フルカウントから10球を費やさせることに成功した星さん、秋山さんを始めとして

         各打者が1打席あたり平均約4.7球を費やさせ、9イニングで177球を費やさせるなど
         数多くの忍耐強く闘う打席を創りだしたことは非常に評価でき

         特に平野投手との8人の計50球(1人あたり平均6.25球)の勝負は
         まさに息をのむ、じゅうぶんに観る者を楽しませてくれる
         素晴らしい勝負の連続と呼んでいいものでした。

         今日は結果としてじゅうぶんな出塁を奪うことに失敗し
         残念ながらバファローズ攻撃陣の挙げた得点を上回ることができませんでしたが

         今日のこの数多くの忍耐強く闘う打席を、明日以降も変わらずにどんどんと継続していき
         その中で1つ1つ、出塁を積み重ねていってほしいと思います。