続き。

S字の脚なら、脚での表現が出来ます。

日本人で、脚で表現が出来るバレエダンサーはほとんどいません。
日本人の素晴らしいバレエダンサーは上半身の表現がすごい人ばかりです。

まっすぐの棒では表現は出来ません。

棒には何もありません。
高いか?低いか?の違いぐらいしかありません。

棒のような直線の脚だからバレエが単なるポーズになってしまう。
だから、つま先にまで心を行き届かせ、踊りに感情をこめないと駄目なんです。

曲線の脚は、まるで感情があるかのように見えます。
ちょっとの感情でも、それがS字のカーブによって大きくなります。

例えば「楽しい」を直線で表現すると「たーのーしーい。」

それが曲線だと自然と「たあぁのおぉぉしいぃぃぃっ!」になるのです。

曲線に合わせて勢いがつきます、アクセントになります。


↓正直に言えばセミナーに来たからと言って完璧なタンジュが出来るようになる人はほとんどいません。
子供の頃から何十年もバレエをやっているバレエダンサーでもほとんどの人がタンジュが出来ないのですから。
それぐらい、しなりを使ったS字で脚を伸ばすタンジュは難しいことです。
でも、この感覚をつかんで、この練習をしていけばいずれタンジュが出来るようになりますよ、というセミナーにはします。
タンジュに必要な感覚とタンジュをする前の準備がいかにレベルの高いものが要求されるか、わかると思います。