● バレエの精神性とロシア文学
正しいバレエで本当の上達を。
愛知県岡崎市バレエ・ベーシック三井です。
バレエで唯一
絶対に必要となる資質は
忍耐力
それは
ストレッチに耐えるとか
筋肉が頑張るとか
大きなくくりでなく
例えば
アンデオールひとつ取っても
アンデオールを感じ続ける
股関節だけでなく
小指、足裏、土踏まず、フクラハギ…
身体の細かい各部分を
ミリ単位で
感じ取って
アンデオールをし続ける
アンデオールだけでなく
背中も頭も…
レッスンの始めに
6番ないし1番に
立った時から
最後のレベランスまで…
身体の各部位を
永遠に続くような
レッスンの中で
永遠に意識しながら…
これはもう、
精神力です。
ある
ロシアの先生が
おっしゃっていました。
子供の頃は
(バレエにおける)
忍耐力が足りなかった
そうなのですが、
ドストエフスキーの
『白痴』のあるシーンを
読んだ時に
バレエのレッスンに
おける忍耐、
どういう気持ちで
レッスンに向かうべきか
理解したそうです。
登場人物が
永遠に続くとも思われる
旅を続ける過程が
永遠に続くとも思われる
アンシェヌマンでの
心の持ち方と
重なったとか…
そんなレッスン、なかなか受ける機会はないですね
画像出典:Русское искусство
日本語訳:ロシア美術
画:レヴィタン『ウラジーミル街道』
ドストエフスキー、
長い小説が多いですよね。
私もたくさんは
読んではいませんが…
ロシアでは
義務教育で読むそうで
皆読んでいるそうです…
…ドストエフスキーを
読むのも
相当、体力・忍耐力が
必要だと思うのですよ(笑)
それを読み
感じて
バレエへの向かい方を
理解する…
あらためて
バレエって
そういう人達が
やるものなんだな〜
と思ったのです。
別に
バレエは
ロシアだけのものではないし、
誰だって
バレエはできると
思うんですが、
ロシアバレエの凄さ
バレエ教育の完璧さは
やはり特別だと
思うんです。
戦時下となり
ロシアに関して
書くことについては
色々と配慮が必要なのですが
やはり
あれだけのバレエ大国となる
土壌というのは
あると思うんです。
良い日曜をお過ごしください
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マスク着用、入館時の検温と手指の消毒を
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