● 『腕』問題
正しいバレエで本当の上達を。
愛知県岡崎市のバレエ・ベーシック三井です。
『手』『腕』ってどうですか?
アンデオールしたり
ポアントで立つ脚よりは簡単?
あんまり気にしたことがない?
バレエ歴16年、
研究熱心で
お家トレーニングも
欠かさないメンバー。
腕の余計な動きが
回転を邪魔したり
ポーズの安定の妨げと
なっていました。
足に痛みが出ているとのことで
今は腕をはじめ
上半身をメインテーマに
レッスン中です。
♢♢♢
腕の運びは練習してはいますが、
正しくできているかがわかりにくい…
とりあえず正しい姿勢で立つことを
(身体に)覚え込ませたいと思います
♢♢♢
『腕』って難しいんです。
脚に比べて、
手や腕は日常でよく使う分
クセがつきやすいし、
知覚も脚より繊細な分、
幾通りの動きをすることができる。
バレエの型通りではなく
自分のやりやすい動きに
なりやすいし、
できているようでも
わずかにズレやすい、
ということです。
そのために
第1ポールドブラ
というものがあります。
ワガノワメソッドの
6種類のポールドブラのうち
一番はじめに習うもので
準備ポジション(アンバー)
→手の1番(アナバン)
→手の3番(アンオー)
→手の2番(アラセゴン)
→アロンジェ
→準備ポジション
画像出典:
『ОСНОВЫ КЛАССИЧЕСКОГО
ТАНЦА』 А.Я. ВАГАНОВА 著
ワガノワの『古典舞踊の基礎』ですね↑
第1ポールドブラ
画像出典:『КНИГА ЛИКОВАНИЙ』
А.Л.ВОЛЫНСКИЙ著
『歓喜の書』A.L.ヴォリンスキー著
という
基本ポジションをつなげた
シンプルなポールドブラ。
でもバレエの腕って
基本的にこれらの形↑
しかないんですよ。
(左右の腕が違う形のときもある)
基本のポジションを
身体にしみこませる
ということですね。
そうすると
基本の形からハズれた時に
「アレっ?」となる。
何が正しくて
何が正しくないか
分かるようになるんですね。
この第1ポールドブラは
腕だけの動きで
一般に『バレエ』『踊り』
から湧くイメージには
遠いかもしれません。
このようなシンプルなことが
基礎です。
そしてそれを
身体にしみつくまで繰り返し
身につけ
動きや踊りに
発展させていくのです。
…一般のクラスで
このような基礎を行うのは
難しいかもしれません。
やっぱりみんな踊りたいでしょう?
でも壁にぶつかったとき
突き詰めると
ここに、
基礎にたどり着くんじゃないかな。
手の1番、アナバンなんて
ロシアバレエでは
『黄金の扉』
って言うんだよ。
どこへでもつながり
いつも戻ってくる場所だからね。
皆の願いで
平和への扉が開いたら。
マスク着用、入館時の検温と手指の消毒を
お願いしています。