正しいバレエで本当の上達を。
愛知県岡崎市のバレエ・ベーシック三井です。
バレエの道を断念し
モスクワの日系企業に就職し
夢中で見習いをしていた
仕事にも慣れ
再び
インスピレーションに欠ける…
というか情熱のぶつけどころ
が欲しかった私は
ずっと封印していた
バレエのレッスンを
受けに行くことにしました。
今から15年ほど前のモスクワには
一般向けのオープンクラスも
チラホラ登場していました。
本場ロシアの
プロフェッショナルな先生方
が教えるスタジオでしたが
生徒に敬意を持って接してくれる、
とても風通しの良い雰囲気の
スタジオでした。
通い始めて、
割とすぐに正月休みとなり、
正月明け最初のレッスン。
「おはよう、バレリーナ達。」
主宰の先生が登場しました。
その瞳は燃えるように輝いていて、
こんな風に仕事がしたいな〜
休み明けからこんな瞳で仕事ができたら…
と思いました。
その頃の私は
ロシア語通訳を目指し
実務の修行期間だと思い
興味のない分野で働いていました。
ひと通り仕事を覚えると、
第２の夢だった通訳への想いは薄れ
惰性で会社に通っていたように思います。
正月休み明けの寝ぼけたアタマが
先生の情熱的な瞳によって
スッキリ目が覚めました。
先生のエネルギーに突き動かされるように
夢中で身体を動かしました。
…しかし夢中はいけません。
シャンジュマンのかかとが踏めておらず
パンッ
バレエシューズのゴムが
切れるような音がし、
私はヘナヘナと座り込みました。
…後に分かったのですが、
そう、アキレス腱を切ってしまったのです。
あまり痛みはなく
メイトさんが外から取ってきてくれた
雪で足首を冷やしていましたが、
先生はとても動揺して
生徒の安全を守るのは教師である自分の責任
と、とても心配してくれました。
その先生の誠実な仕事への姿勢を見て
バレエ教師への道を考え始めたように
思います。
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