ボクの四谷怪談⑤(ネタバレ)
地獄宿から場面は変わり、
次なる舞台は夜の浅草裏田圃の公衆便所へ。
公衆便所のセットは舞台のセンターに位置し、中の様子が見える仕様となっています。
(公衆便所は、舞台右手に出入口、
入ってすぐの所に個室(□)が2つ並び、
センターには小便器(○)が客席側と舞台奥に2つずつ並ぶ。
そして左手には洗面台(◎)がある作り)
《客席から見たトイレ内図》
┏━━━━━━━━━━━┓
┃ ○ ○ □□ ┃
┃ ┃
┃◎ ┃
┃ ┛
┃ ○ ○
┗
【客席側】
(公衆便所で色んな事が起きるので、位置関係が分かる様に図を付けてみました
)
公衆便所の裏手には川が流れているが、それはもはや清流ではなくドブ川だ。
そして川の周囲を草むらや雑木林が覆っている為、こちらから川を見る事は出来なかった。
公衆便所の外、舞台に向かって右手にはベンチらしきものが1脚。
そこに中年男性が1人で座り、暗がりの中、外灯の明かりをたよりに弁当を食べている。
男はグレーのスーツに刀を差してはいるが、かなりくたびれた様子だ。
男の名は、四谷左門、60歳。
伊右衛門の妻のお岩と、お袖の父である。
弁当を食べ終えた左門は、のろのろと立ち上がると公衆便所の洗面台で手を洗い始めた。
その頃、客席通路から学生服姿の少年が歩いて来る。
少年の名は次郎吉、15歳。(三浦涼介さん)
(黒の学生ズボンに白いシャツ、学生帽を被り、胸のあたりで学生カバンを両手で抱きかかえて登場)
次郎吉は、舞台に上がる階段の手前で一度立ち止まると、ウットリとした表情で公衆便所を見つめ、小さく頷くと再び歩きだした。
『またココで素敵なお兄さんに出会えるかな
』
と期待に胸膨らませているのだろうか。
次郎吉は舞台へ上がると、期待をこめて公衆便所を覗き、中の様子を伺う。
するとそこには、洗面台で顔を洗おうとしている中年男性(四谷左門)が1人いるだけだった。
(次郎吉からは、左門の後ろ姿しか見えない)
ガックリと肩を落とす次郎吉。
しょうがないので、公衆便所から出ようとするが、
トイレの個室が目に入ると、念の為に扉をノックして開けてみる。
一つ目
………誰もいない
二つ目
………やっぱり誰もいない
トイレの個室の前で落胆する次郎吉。
そしてもう一度中年男性の方を見た。
『どうしよう
ホントは中年なんて自分の好みじゃないけれど、こうなれば相手にその気があれば良しとするか
』
とでも考えているのか。
『それにしても、何とか相手の顔を見れないものだろうか…』
相変わらず、両手で学生カバンを抱きかかえながら思案していると、その手に虫らしきものがくっ付いた。
「ひゃっ
(((((((ノ゚⊿゚)ノ
」
ビックリしてヨロけた次郎吉だったが、
それを『チャンス
』とぱかりに利用する事にした。
偶然を装い、顔を洗っていた中年男性にぶつかると、
「すいませんっ
」と謝りながら、素早く相手の顔を確認して離れる。
(結構ガッツリのぞき込んでた次郎吉
)
見た所、男は中年どころかもはや爺さんに近かったが、
それでも一応、相手にその気があるかと目を合わせてみたのだが、どうやらその気も無いらしい。
『今日はツイてないな…
』
溜め息をつきながら、次郎吉が公衆便所を後にしようすると、コチラに人が歩いて来るのが目に入る。
どうやら今度は若い男性のようだ。
(この時、客席通路から伊右衛門が歩いてくるが、次郎吉にはそれが伊右衛門とまでは分からない)
『今度こそ、素敵なお兄さんだ
』
胸が高鳴る次郎吉だったが、
まだ、洗面台の所には左門がいた
しかし、そうこうしている内にも男はどんどん近付いて来ており、
『あ~どうしよう(>_<)
』
と焦る次郎吉は、とりあえず個室便所に隠れて様子を見る事にした。
さて、こちらは伊右衛門。
露店を片づけ、家に帰る途中なのか、手にはゴザと売り物の傘を持っている。
伊右衛門
「あ~ぁ
まったく、今日はロクなのに会わね~なぁ

変な親子には絡まれるし
冗談じゃねぇよぉ

もう今日は疲れたから小便して帰ろ
」
今日一日の出来事を1人呟きながら、公衆便所へ入っていく。
するとちょうど出入口の所で、便所から出ようとする左門と出会い頭にぶつかるも
2人とも下を向いていた為、
「あぁ
すいません
」
と互いに道を譲り合う。
だが、聞き覚えのある声に先に気付いたのは伊右衛門の方だった。
伊右衛門
「あれ
義父上ではありませんか
変な所でお目にかかりますね(^-^;)」
左門
「おぉ、伊右衛門か…」
2人は、先程まで左門が弁当を食べていたベンチに座って話し始めるが、
左門は伊右衛門が持つ手荷物が気になった。
左門
「それは何だね
」
伊右衛門
「これですか
傘ですよ」
左門
「この天気でか
」
(晴れているのに傘を持ち歩く伊右衛門を不思議に思う左門)
伊右衛門
「あの
俺、家で傘を貼ってるんですよ。
それを浅草で売って商売してるんです」
(左門に売り物の和傘を広げてみせる)
左門
「ほぅ~、店を始めたのか」
伊右衛門
「いや店っていうか…地べたに座ってるだけなんで
」
左門
「なんだと
お前は侍の身でありながら、
あの大道でテキ屋まがいの事をしているのか
」
伊右衛門
「それを言ったら義父上だってほら
夜廻りを…」
左門
「夜廻りではないっ
ガードマンじゃ
ガードマンたるもの、武芸の心得なくしては勤まる仕事ではないのだぞ
」
伊右衛門
「すいません
でもそれで便所の見張りですか
大変ですね
ん
でも義父上の勤め先は、確か赤坂の…」
急にさっきまでの威勢がなくなる左門。
覚悟を決めたのか、伊右衛門に話し始める
左門
「実はな伊右衛門…面目ない
恥ずかしながらこの四谷左門、お役御免と相成ったのだ…」
(話し終えるとそのままうなだれる左門)
伊右衛門
「えっ
それってクビになったって事ですか
」
左門は無言で頷いた。
左門
「そのとおりだ。
しかしこの事をお袖に話せば、いらぬ心配をかけるに違いない。
毎夜、夜学へ通うだけでも大変なのに、
こうして儂の弁当まで作ってくれるあの孝行娘に、どうやってこの事を話せば良いというのだ。」
「今日も、お袖が出がけに作ってくれたこの弁当。
今更『いらん』とも言えず、受け取ってはみたものの行く宛もない…
だから、ここでこうして食っておったのだ
」
「伊右衛門この気持ちを察してくれっ
」
涙ながらに話す左門を見て、
『いつまでも侍としてのプライドに縛られてると、ロクな事が無いな
』と感じる伊右衛門であった…。
左門
「ところで…岩は
岩はどうしておる
」
伊右衛門
「何かもう、あんまり良くないみたいで」
(伊右衛門の妻、お岩は病の為に現在入院中だ。)
左門
「そうか…。
伊右衛門、儂はこうなってしまったがな、
まだ侍としてのプライドは捨ててはおらん。
もう老いぼれの儂だが、討ち入りの時がくればその時は馳せ参じるつもりだ。」
「お前は討ち入りには参加せぬのだろう
それを責めるつもりはない、だがな、
まだ若いお前が大道でテキ屋まがいの商いとは…
」
「儂はな伊右衛門、後にただ1人残されるお袖の事が心配なのだ。
お袖には許婚の与茂七がいるが、すでに一味徒党に加わっておる。」
「そうなればお袖が頼れるのは、お前だけなのだぞ。
お前が病身の岩を抱えて大変なのは分かるが、お前はこれからどうするのだ
」
伊右衛門
「はぁ………
」
〈ここからは左門の歌になります〉
ベンチから立ち上がり歌い出す左門。
しかし年のせいか息が続かず、歌っている最中は常に咳き込み、ヨロける。
伊右衛門は、左門の背中をさすったり、体を支えたりしているが、左門はそれが嫌なのか、その手を振り払いながら歌う。
【左門】
若い時には好きな事をしていたいだろうが、そんな時期なんてのはすぐに終わるものだ。
お前はまだ若いつもりかも知れないが、
厳しい現実はすぐそこまで迫っている
。
だから未来の事を考えて、今のうちに頑張っておけ
(歌の内容は、こんな感じです)
ちょうど舞台のセンターの辺りで、歌い終わった左門だが、次の瞬間、激しく咳き込み体が大きくヨロける。
伊右衛門
「あっ義父上
危ないっ
その先はドブ川です
落っこちちゃいますよっ(゚o゚;)」
伊右衛門が左門に手を伸ばそうとすると、
嫌がる左門はどんどん後ずさりするが、
それが次第にドブ川のある藪の方へ近づいている事に気付いていない。
そしてついに…
左門
「ええい、儂に構うなっ
儂にっ…
」
「うわあぁぁぁ

」
伊右衛門を近付けまいと、大きく振り払う動作をしたとたんその反動でヨロけ、ドブ川に落ちる左門

(しかし溺れている左門の様子は藪に隠れて見えない)
伊右衛門
「あ~っ
義父上
こっ…これに捕まって下さいっ(゚o゚;)」
伊右衛門は刀を抜いて鞘ごと左門に差し出したが届かない
『何かもっと長いものを
』と、辺りを見回すも外には何もなく、
あわてて公衆便所に入ると、糞尿を汲み取る時に使う柄の長い柄杓が目に入った。
伊右衛門
「もうこれしか無いよな…( ̄ー ̄
」
出来れば触りたくない代物だが、この緊急事態にもはや悩んでる暇はない。
伊右衛門
「すいません義父上
ちょっと汚いですけどコレに…」
柄杓を差し出すと、左門はそれに捕まったようだが引き上げようと踏ん張るも、
左門の重さに耐えきれず、柄杓は伊右衛門の手を離れ、左門は柄杓ごとドブ川の流れの中に消えていった。
伊右衛門
「あ~ぁ
溺れちゃった…。
まぁ、しょうがねぇか
」
義父が死んだというのに、以外にあっさりと割り切る伊右衛門。
そして気になったのか、ふと自分の手の臭いを嗅いでみた。
伊右衛門
「くっせえぇぇぇ~(>_<)
」
鼻が曲がるほどの糞尿の臭いに、思わず公衆便所の洗面台へ走る伊右衛門だった。
〈つづく〉
おまたせしました~
やっと次郎吉の登場~~
と言いたい所ですが、今回は少し登場しただけで終わってしまいましたσ(^_^;
次はいろいろと出番がありますので、もうしばらくお待ち下さいね
それにしても、涼介くんは何を着ても似合いますよね~
白のシャツに黒の学生ズボンをこれほどまでにセクシーに着こなす人を私は知りませんよ(///∇//)
私は次郎吉の登場シーンで、客席通路でスポットライトに照らされる涼介くんを少し離れた所で見たんですが、
もう本当に
キラッキラ
してて、
改めて涼介くんに惚れ直したぁ~
そして間近で涼介くんを見られた観客の人達も完全に目が釘付けでしたよ
今回、ちょっと公衆便所内の図を付けてみたんですが、見るものによって図がズレてしまうかもしれません
その時はスルーしてね(T-T)
今回は左門と次郎吉、伊右衛門と左門の
やりとりがありましたけど、まだまだ色んな事があるのですよ
それでは、今回はここまで
Android携帯からの投稿
次なる舞台は夜の浅草裏田圃の公衆便所へ。
公衆便所のセットは舞台のセンターに位置し、中の様子が見える仕様となっています。
(公衆便所は、舞台右手に出入口、
入ってすぐの所に個室(□)が2つ並び、
センターには小便器(○)が客席側と舞台奥に2つずつ並ぶ。
そして左手には洗面台(◎)がある作り)
《客席から見たトイレ内図》
┏━━━━━━━━━━━┓
┃ ○ ○ □□ ┃
┃ ┃
┃◎ ┃
┃ ┛
┃ ○ ○
┗
【客席側】
(公衆便所で色んな事が起きるので、位置関係が分かる様に図を付けてみました
)公衆便所の裏手には川が流れているが、それはもはや清流ではなくドブ川だ。
そして川の周囲を草むらや雑木林が覆っている為、こちらから川を見る事は出来なかった。
公衆便所の外、舞台に向かって右手にはベンチらしきものが1脚。
そこに中年男性が1人で座り、暗がりの中、外灯の明かりをたよりに弁当を食べている。
男はグレーのスーツに刀を差してはいるが、かなりくたびれた様子だ。
男の名は、四谷左門、60歳。
伊右衛門の妻のお岩と、お袖の父である。
弁当を食べ終えた左門は、のろのろと立ち上がると公衆便所の洗面台で手を洗い始めた。
その頃、客席通路から学生服姿の少年が歩いて来る。
少年の名は次郎吉、15歳。(三浦涼介さん)
(黒の学生ズボンに白いシャツ、学生帽を被り、胸のあたりで学生カバンを両手で抱きかかえて登場)
次郎吉は、舞台に上がる階段の手前で一度立ち止まると、ウットリとした表情で公衆便所を見つめ、小さく頷くと再び歩きだした。
『またココで素敵なお兄さんに出会えるかな
』と期待に胸膨らませているのだろうか。
次郎吉は舞台へ上がると、期待をこめて公衆便所を覗き、中の様子を伺う。
するとそこには、洗面台で顔を洗おうとしている中年男性(四谷左門)が1人いるだけだった。
(次郎吉からは、左門の後ろ姿しか見えない)
ガックリと肩を落とす次郎吉。
しょうがないので、公衆便所から出ようとするが、
トイレの個室が目に入ると、念の為に扉をノックして開けてみる。
一つ目
………誰もいない二つ目
………やっぱり誰もいない
トイレの個室の前で落胆する次郎吉。
そしてもう一度中年男性の方を見た。
『どうしよう
ホントは中年なんて自分の好みじゃないけれど、こうなれば相手にその気があれば良しとするか
』とでも考えているのか。
『それにしても、何とか相手の顔を見れないものだろうか…』
相変わらず、両手で学生カバンを抱きかかえながら思案していると、その手に虫らしきものがくっ付いた。
「ひゃっ
(((((((ノ゚⊿゚)ノ
」ビックリしてヨロけた次郎吉だったが、
それを『チャンス

』とぱかりに利用する事にした。偶然を装い、顔を洗っていた中年男性にぶつかると、
「すいませんっ
」と謝りながら、素早く相手の顔を確認して離れる。(結構ガッツリのぞき込んでた次郎吉
)見た所、男は中年どころかもはや爺さんに近かったが、
それでも一応、相手にその気があるかと目を合わせてみたのだが、どうやらその気も無いらしい。
『今日はツイてないな…

』溜め息をつきながら、次郎吉が公衆便所を後にしようすると、コチラに人が歩いて来るのが目に入る。
どうやら今度は若い男性のようだ。
(この時、客席通路から伊右衛門が歩いてくるが、次郎吉にはそれが伊右衛門とまでは分からない)
『今度こそ、素敵なお兄さんだ
』胸が高鳴る次郎吉だったが、
まだ、洗面台の所には左門がいた

しかし、そうこうしている内にも男はどんどん近付いて来ており、
『あ~どうしよう(>_<)
』と焦る次郎吉は、とりあえず個室便所に隠れて様子を見る事にした。
さて、こちらは伊右衛門。
露店を片づけ、家に帰る途中なのか、手にはゴザと売り物の傘を持っている。
伊右衛門
「あ~ぁ
まったく、今日はロクなのに会わね~なぁ

変な親子には絡まれるし
冗談じゃねぇよぉ

もう今日は疲れたから小便して帰ろ
」今日一日の出来事を1人呟きながら、公衆便所へ入っていく。
するとちょうど出入口の所で、便所から出ようとする左門と出会い頭にぶつかるも
2人とも下を向いていた為、
「あぁ
すいません
」と互いに道を譲り合う。
だが、聞き覚えのある声に先に気付いたのは伊右衛門の方だった。
伊右衛門
「あれ
義父上ではありませんか
変な所でお目にかかりますね(^-^;)」
左門
「おぉ、伊右衛門か…」
2人は、先程まで左門が弁当を食べていたベンチに座って話し始めるが、
左門は伊右衛門が持つ手荷物が気になった。
左門
「それは何だね
」伊右衛門
「これですか
傘ですよ」左門
「この天気でか
」(晴れているのに傘を持ち歩く伊右衛門を不思議に思う左門)
伊右衛門
「あの
俺、家で傘を貼ってるんですよ。それを浅草で売って商売してるんです」
(左門に売り物の和傘を広げてみせる)
左門
「ほぅ~、店を始めたのか」
伊右衛門
「いや店っていうか…地べたに座ってるだけなんで
」左門
「なんだと
お前は侍の身でありながら、あの大道でテキ屋まがいの事をしているのか
」伊右衛門
「それを言ったら義父上だってほら

夜廻りを…」
左門
「夜廻りではないっ
ガードマンじゃ
ガードマンたるもの、武芸の心得なくしては勤まる仕事ではないのだぞ
」伊右衛門
「すいません
でもそれで便所の見張りですか
大変ですね
ん
でも義父上の勤め先は、確か赤坂の…」急にさっきまでの威勢がなくなる左門。
覚悟を決めたのか、伊右衛門に話し始める
左門
「実はな伊右衛門…面目ない

恥ずかしながらこの四谷左門、お役御免と相成ったのだ…」
(話し終えるとそのままうなだれる左門)
伊右衛門
「えっ
それってクビになったって事ですか
」左門は無言で頷いた。
左門
「そのとおりだ。
しかしこの事をお袖に話せば、いらぬ心配をかけるに違いない。
毎夜、夜学へ通うだけでも大変なのに、
こうして儂の弁当まで作ってくれるあの孝行娘に、どうやってこの事を話せば良いというのだ。」
「今日も、お袖が出がけに作ってくれたこの弁当。
今更『いらん』とも言えず、受け取ってはみたものの行く宛もない…
だから、ここでこうして食っておったのだ
」「伊右衛門この気持ちを察してくれっ
」涙ながらに話す左門を見て、
『いつまでも侍としてのプライドに縛られてると、ロクな事が無いな
』と感じる伊右衛門であった…。左門
「ところで…岩は
岩はどうしておる
」伊右衛門
「何かもう、あんまり良くないみたいで」
(伊右衛門の妻、お岩は病の為に現在入院中だ。)
左門
「そうか…。
伊右衛門、儂はこうなってしまったがな、
まだ侍としてのプライドは捨ててはおらん。
もう老いぼれの儂だが、討ち入りの時がくればその時は馳せ参じるつもりだ。」
「お前は討ち入りには参加せぬのだろう

それを責めるつもりはない、だがな、
まだ若いお前が大道でテキ屋まがいの商いとは…
」「儂はな伊右衛門、後にただ1人残されるお袖の事が心配なのだ。
お袖には許婚の与茂七がいるが、すでに一味徒党に加わっておる。」
「そうなればお袖が頼れるのは、お前だけなのだぞ。
お前が病身の岩を抱えて大変なのは分かるが、お前はこれからどうするのだ
」伊右衛門
「はぁ………
」〈ここからは左門の歌になります〉
ベンチから立ち上がり歌い出す左門。
しかし年のせいか息が続かず、歌っている最中は常に咳き込み、ヨロける。
伊右衛門は、左門の背中をさすったり、体を支えたりしているが、左門はそれが嫌なのか、その手を振り払いながら歌う。
【左門】
若い時には好きな事をしていたいだろうが、そんな時期なんてのはすぐに終わるものだ。
お前はまだ若いつもりかも知れないが、
厳しい現実はすぐそこまで迫っている
。
だから未来の事を考えて、今のうちに頑張っておけ

(歌の内容は、こんな感じです)
ちょうど舞台のセンターの辺りで、歌い終わった左門だが、次の瞬間、激しく咳き込み体が大きくヨロける。
伊右衛門
「あっ義父上
危ないっ
その先はドブ川です
落っこちちゃいますよっ(゚o゚;)」伊右衛門が左門に手を伸ばそうとすると、
嫌がる左門はどんどん後ずさりするが、
それが次第にドブ川のある藪の方へ近づいている事に気付いていない。
そしてついに…
左門
「ええい、儂に構うなっ
儂にっ…
」「うわあぁぁぁ


」伊右衛門を近付けまいと、大きく振り払う動作をしたとたんその反動でヨロけ、ドブ川に落ちる左門


(しかし溺れている左門の様子は藪に隠れて見えない)
伊右衛門
「あ~っ
義父上
こっ…これに捕まって下さいっ(゚o゚;)」
伊右衛門は刀を抜いて鞘ごと左門に差し出したが届かない

『何かもっと長いものを
』と、辺りを見回すも外には何もなく、あわてて公衆便所に入ると、糞尿を汲み取る時に使う柄の長い柄杓が目に入った。
伊右衛門
「もうこれしか無いよな…( ̄ー ̄
」出来れば触りたくない代物だが、この緊急事態にもはや悩んでる暇はない。
伊右衛門
「すいません義父上
ちょっと汚いですけどコレに…」柄杓を差し出すと、左門はそれに捕まったようだが引き上げようと踏ん張るも、
左門の重さに耐えきれず、柄杓は伊右衛門の手を離れ、左門は柄杓ごとドブ川の流れの中に消えていった。
伊右衛門
「あ~ぁ
溺れちゃった…。まぁ、しょうがねぇか
」義父が死んだというのに、以外にあっさりと割り切る伊右衛門。
そして気になったのか、ふと自分の手の臭いを嗅いでみた。
伊右衛門
「くっせえぇぇぇ~(>_<)
」鼻が曲がるほどの糞尿の臭いに、思わず公衆便所の洗面台へ走る伊右衛門だった。
〈つづく〉
おまたせしました~

やっと次郎吉の登場~~

と言いたい所ですが、今回は少し登場しただけで終わってしまいましたσ(^_^;
次はいろいろと出番がありますので、もうしばらくお待ち下さいね

それにしても、涼介くんは何を着ても似合いますよね~

白のシャツに黒の学生ズボンをこれほどまでにセクシーに着こなす人を私は知りませんよ(///∇//)

私は次郎吉の登場シーンで、客席通路でスポットライトに照らされる涼介くんを少し離れた所で見たんですが、
もう本当に
キラッキラ
してて、改めて涼介くんに惚れ直したぁ~

そして間近で涼介くんを見られた観客の人達も完全に目が釘付けでしたよ

今回、ちょっと公衆便所内の図を付けてみたんですが、見るものによって図がズレてしまうかもしれません

その時はスルーしてね(T-T)
今回は左門と次郎吉、伊右衛門と左門の
やりとりがありましたけど、まだまだ色んな事があるのですよ

それでは、今回はここまで

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ボクの四谷怪談④(ネタバレ)
すいませんっ
『ボクの四谷怪談』のレポ④をupし忘れておりましたぁ~
確か、一度upはしたんですが、何かの手違いで引っ込めてしまってたみたいっ(o_ _)o
改めてup致します
それでは④どうぞ
ここはホテル街の一角にある〈地獄宿〉
男が待つこの宿に入って行ったお袖とお色の2人。
そして勝手に忍び込んだ直助。
さてこの後どうなる。
お色
「お袖ちゃ~ん
準備出来てる
」
お袖
「はーい
」
お袖の返事を聞いて、お色は男の部屋へ向かって声を掛けた。
(男が寝ている周囲を取り囲む黒幕は部屋の壁や扉を表現しています)
お色
「与茂七さん
」
与茂七
『……………』
声を掛けるも、与茂七からの返事は無い。
疑問に思ったお色は部屋へ入り様子を窺うと、与茂七は疲れているのか眠っていた。
お色
「ちょっと与茂七さん
連れて来たよ
」
お色が体を揺さぶると、与茂七はやっと目を覚ます。
『疲れてるんじゃないの
』と心配するお色だったが、
どうやらその心配は無用らしく、有り余る体力をアピールしていた。
布団の上に胡座をかき、与茂七は女を待つ。
お色
「それじゃ呼ぶからね
ごゆっくり
」
そう言い終えると、お色は部屋を出て行き、
それと入れ替わる様に、今度は真紅のスリップに身を包んだ長髪の女性が入って来た。
(女の顔は俯いている為、髪に隠れて見る事は出来ない)
女は床に正座すると、三つ指ついて男に挨拶する。
女
「お袖と申します。今日はよろしくお願い致しますm(_ _)m」
挨拶の後、顔を上げる女。
与茂七
「ああ、今日はよろしく…」
そっぽを向いていた与茂七も、言いながら、女の方を向く。
顔を合わせる2人
2人
『…………
』
お袖
「あ…あんたっ
Σ(=°ω°=;ノ)ノ」
与茂七
「お袖
お前、こんな所で何やってんだ
(゚Д゚;)」
(久しぶりの許嫁との再会が風俗
)
お袖
「あ…あんたこそ
こんな所で何やってんのよっ(@Д@;」
与茂七
「俺
俺は…そのっ…
そんな事よりっ
お前
こんな所で客を取ってんのか
」
お袖
「えっ
私は……
バ…バイトよ
バイトしてるの(;¬_¬)」
与茂七
「バイトって、体売ってる事に変わりねぇだろ
こんな時間にこんな事やってて、お義父さんにバレたらどうすんだよ
」
お袖
「お父さんなら仕事だから大丈夫なの
」
与茂七
「仕事
あの年でか
こんな時間に仕事なんて何やってるって言うんだよ
まさか、お前と同じ事やってるんじゃ…」
お袖
「何バカな事言ってんのよっ
違うわよ
ガードマンやってるの
」
「ウチの父さんだってもう年だし、
体力的にはキツいから、あんな仕事やりたくはないでしょうけど、
あの年で浪人になったら再就職って難しいのよ。
退職金だってもう無いし…」
「でもね、父さんあの気性でプライドが高いでしょ
会社の同僚の人とうまくいってないみたいなの。
だからっ、お父さんに楽させてあげたくて、お父さんのいない時にフルで働いてるんじゃないの
それのドコが悪いのよっ(>_<)」
「それなのに、あんたは何なの
あたしには何にも言わずに出て行って、それっきり
帰ってくれば、どうせ出張だっていうんでしょ
水臭いじゃないっ
あたし知ってるんだから
大星様のお使いなんでしょう
」
(大星様とは、今回の討ち入りを企てる者だろうか)
与茂七
「シッ
大きな声出すんじゃないっ
」
お袖
「あなたはきっと、
『女が口を出す事じゃない
』
って言うだろうから黙ってたのに。」
「江戸に帰って来てるなら、顔を見せてくれたっていいじゃない
なのに何でこんな所に来てんのよ
ホント相手があたしだったから、良かったわよ~
」
今まで溜め込んでいた思いを一気に吐き出し、お袖は泣きじゃくっている。
その様子を見て、困り果てる与茂七。
与茂七
「悪かった
謝るよ
でもな、お父さんに楽させてあげたい気持ちは分かるが、もう少しマシな仕事だってあっただろう
よりによって何でこんな仕事なんだ
」
「それとも何か
お前は1日も男無しじゃいられないのか
」
お袖
「何よそれ
スッゴい事言うわねぇ
」
与茂七
「違うのか
なら何でこんな事してる
」
お袖
「それは……」
与茂七
「もしかして金か
金が欲しいなら俺に言えばいいだろう
」
お袖
「今になってそんな事言わないでよ
それなら初めから、黙ってお金くれればいいでしょう
」
与茂七
「やっぱり欲しいんじゃねえか
ついでに、アッチの方も欲しいんですって言ってみろよ
」
お袖
「ア…
アッチって何よ
(///∇//)」
与茂七
「事実だろ
それなら言えばいいじゃないか
私の欲望がそうさせますって。
そう言えば俺にだって分かるんだ。」
お袖
「分かってるなら、あたしにわざわざ言わせなくたって…
」
《ここからは、与茂七とお袖2人の歌になります》
お袖に体を売る仕事をバイトに選んだ理由を問いつめる与茂七。
しかしお袖は恥ずかしがって、なかなか理由を言おうとしない。
しつこく問いただすと、お袖はやっと話し始めた。
【お袖】
だって、あなたはいつも自分勝手なんだもの
一人でずっとあなたの帰りを待ち続ける私の気持ち考えた事ある
一人で眠る寂しさがどれほどのものか、好きな事しているあなたには、きっと分からないでしょうね。
もしあなたが一人でのたれ死ぬ事があったなら、私がどんな気持ちでいたか分かるはずよ。
【与茂七】
そうか
そういう事か
ようするに『人肌恋しくなったのか
』
【お袖】
そうよっ


(こんな感じの内容を2人が歌いながらやりとりします)
歌い終わると、怒ったままソッポを向くお袖に、
与茂七は、顔を背けられないように頬の辺りを鷲掴みにすると、そのまま強引にキスをした。
お袖
「な…何するのっ
イヤっ
」
始めは抵抗を見せていたが、すぐにおとなしくなるお袖。
お袖が大人しくなったとみるや、
腕を掴んで布団の上に引き倒すと、
与茂七はズボンを下ろし、お袖の上に覆い被さる。
(ここからはベッドシーンになるんですけど、
舞台では表現の限界があるので、与茂七がお袖の上に覆い被さり、そのまま布団を被ってモゾモゾしてる形で表現)
すると、黒幕の隙間からコソッと顔を出す人物が…
| 壁 |д・)
なんとそれは、直助ではないか。
ようやくお袖がいるこの部屋を捜し当てたらしい。
しかし直助が部屋を覗いた時には、お袖はすでに自分の知らない男に抱かれている最中であった。
見てしまったその光景にショックを受け、
ソワソワ
オロオロ
する直助。
(((゜д゜;)))(((( ;°Д°))))
それでも、
『お袖を抱くこの男がどんな奴なのか見なければ
』
という思いだけが、直助をその場に留めていたが、
残念ながら彼の位置からは、男の顔を見る事は出来なかった。
分かった事は1つだけ。
男が茶色のスーツを着ているという事。
いつの間にか夢中になって2人の様子を覗いていた直助は、
戸口に人が来る気配を感じ、あわてて身を隠す。
(直助、舞台袖に引っ込む)
(この時、客席通路から薄汚れた白っぽいつなぎの作業服を着た男が歩いて来て、舞台に上がる階段の最上段で立ち止まる)
男
「すいませ~ん
こんばんは。」
男はドアを叩きながら呼び掛けている。
お袖と与茂七は抱き合う事に夢中で、男の声には気が付かない。
何度目かの呼び掛けで、別室に控えていたお色が出て来て
「はい、どなた
」
とドアをあける事なく応対する。
男
「すいません、こちらに佐藤与茂七ってのが来てませんか
」
お色
「与茂七さん
ちょっと待っててちょうだい。」
お色はドア外の男にそう伝えると、部屋の中にいる与茂七に来客の事を伝えた。
お袖から体を離す与茂七。
お袖
『……
』
「どうしたの
」
与茂七
「来客らしい…」
与茂七は布団から出ると、そのままの格好で部屋から出てきた。
その格好を見て、思わず目を見張るお色

(この時の与茂七の格好は、
上半身はキッチリとスーツを着込んでいるのに下半身は白のブリーフ。
そして足下は黒のソックスという状態
)
与茂七
「誰
」
ドアの外に向けて声を掛ける。
男
「俺だよ。奥田庄三郎」
与茂七
「ああ、庄三郎か。ちょっと待ってくれ」
そう言うとドアを開けて外へ出る与茂七。
(やっぱりあの格好のままで
)
2人はヒソヒソと話し込んでいたが、しばらくすると与茂七が部屋に戻って来た。
与茂七
「お袖、済まないが出掛けないといけなくなった。」
(言いながら、ズボンを履き始める)
お袖
「え~
こんな時にぃ~
」
与茂七
「ほら、例のアレだよ」
お袖
「そんなの今じゃなくたって…
」
残念そうなお袖の様子に、与茂七は早めに戻ると約束して部屋を出ると、
部屋の外に控えていたお色に、すぐに戻ると自分の荷物を預け、
庄三郎と2人で出て行った。
お色は与茂七を見送ると、部屋の中に入りながら、お袖に声を掛ける。
お色
「本当に何なんだろうね
まったく忙しい男だよ
それよりさ
お袖ちゃんどうだいあの人
イイ男だろぉ~
」
お袖
「何言ってるのよママ
冗談じゃないわ。
あの人、あたしの許婚よ
」
お色
「え~
あんた達知り合いなの~
しかも許婚~~~Σ(=°ω°=;ノ)ノ
でもっ
何でアンタ達こんな所でしてるのさっ
」
お袖
「それがさぁ
ママ聞いてよぉ~
」
お袖がお色に事情を話そうとすると、部屋の外で『ガタン』とモノ音がする。
お色
「あら
もう帰って来たのかも
」
お色は部屋の外を見に行き、
「与茂七さん
帰ってきたの
」
と声を掛けるが、返事はない。
すると、足下にうずくまる人影が…
『…………(o_ _)o
』
お色
「誰っ
」
お色が鋭い声を上げると、気まずそうに顔を上げたのは直助だった
お色
「まぁ、またアンタ
脅かさないでよ
何、今度はお金持ってきたの
」
直助
「いえ、そういうワケでは…
」
お色
「もう駄目よ
あの娘は予約済み
もう帰ってちょうだい
」
そう言い捨て直助を閉め出すと、
「ホント、最近の子達は何を考えてるのか理解出来ないわ
」
ため息混じりにつぶやくお色。
そして閉め出された直助は、諦めきれないのか、うなだれたままその場にただ立ち尽くしていた…。
(つづく)
地獄宿の場面です。
結構長くなりましたぁ~σ(^_^;
ここでの、お袖、与茂七、直助の3人の関係が後々のドロ沼展開の発端になります
しかし、自分の許婚とこんな所で再会するとわ
でも真紅のスリップ姿の栗山千明さんは妖艶で美しかった~
そして小出恵介さんは、なぜあの格好なのかσ(^_^;
上半身は、白シャツにネクタイ、ジャケットを着た状態なのに、下半身は白のブリーフ1枚
その姿で客席に向かって仁王立ちしながら、どや顔を振りまいてました(笑)
もうドコ見ればいいのか、目のやり場に困りましたよね(///∇//)
この後、直助はお袖を抱いていた相手が許婚の与茂七だとは知らないまま、お袖に恋心を募らせていきます。
さて、この想いはドコへ行くのか。
今回、涼介くんが出るシーンまで書けるかと思ったら、そこまで行き着かなかったぁ~
次は、そこまで書けるだろうか…(^-^;)
それでは、今回はここまで
Android携帯からの投稿

『ボクの四谷怪談』のレポ④をupし忘れておりましたぁ~

確か、一度upはしたんですが、何かの手違いで引っ込めてしまってたみたいっ(o_ _)o

改めてup致します

それでは④どうぞ
ここはホテル街の一角にある〈地獄宿〉
男が待つこの宿に入って行ったお袖とお色の2人。
そして勝手に忍び込んだ直助。
さてこの後どうなる。
お色
「お袖ちゃ~ん
準備出来てる
」お袖
「はーい
」お袖の返事を聞いて、お色は男の部屋へ向かって声を掛けた。
(男が寝ている周囲を取り囲む黒幕は部屋の壁や扉を表現しています)
お色
「与茂七さん
」与茂七
『……………』
声を掛けるも、与茂七からの返事は無い。
疑問に思ったお色は部屋へ入り様子を窺うと、与茂七は疲れているのか眠っていた。
お色
「ちょっと与茂七さん
連れて来たよ
」お色が体を揺さぶると、与茂七はやっと目を覚ます。
『疲れてるんじゃないの
』と心配するお色だったが、どうやらその心配は無用らしく、有り余る体力をアピールしていた。
布団の上に胡座をかき、与茂七は女を待つ。
お色
「それじゃ呼ぶからね
ごゆっくり
」そう言い終えると、お色は部屋を出て行き、
それと入れ替わる様に、今度は真紅のスリップに身を包んだ長髪の女性が入って来た。
(女の顔は俯いている為、髪に隠れて見る事は出来ない)
女は床に正座すると、三つ指ついて男に挨拶する。
女
「お袖と申します。今日はよろしくお願い致しますm(_ _)m」
挨拶の後、顔を上げる女。
与茂七
「ああ、今日はよろしく…」
そっぽを向いていた与茂七も、言いながら、女の方を向く。
顔を合わせる2人
2人
『…………

』 お袖
「あ…あんたっ
Σ(=°ω°=;ノ)ノ」与茂七
「お袖

お前、こんな所で何やってんだ
(゚Д゚;)」(久しぶりの許嫁との再会が風俗
)お袖
「あ…あんたこそ

こんな所で何やってんのよっ(@Д@;」
与茂七
「俺
俺は…そのっ…
そんな事よりっ
お前
こんな所で客を取ってんのか
」お袖
「えっ
私は……
バ…バイトよ
バイトしてるの(;¬_¬)」与茂七
「バイトって、体売ってる事に変わりねぇだろ

こんな時間にこんな事やってて、お義父さんにバレたらどうすんだよ
」お袖
「お父さんなら仕事だから大丈夫なの
」与茂七
「仕事
あの年でか
こんな時間に仕事なんて何やってるって言うんだよ

まさか、お前と同じ事やってるんじゃ…」
お袖
「何バカな事言ってんのよっ

違うわよ
ガードマンやってるの
」「ウチの父さんだってもう年だし、
体力的にはキツいから、あんな仕事やりたくはないでしょうけど、
あの年で浪人になったら再就職って難しいのよ。
退職金だってもう無いし…」
「でもね、父さんあの気性でプライドが高いでしょ

会社の同僚の人とうまくいってないみたいなの。
だからっ、お父さんに楽させてあげたくて、お父さんのいない時にフルで働いてるんじゃないの

それのドコが悪いのよっ(>_<)」
「それなのに、あんたは何なの

あたしには何にも言わずに出て行って、それっきり

帰ってくれば、どうせ出張だっていうんでしょ

水臭いじゃないっ

あたし知ってるんだから
大星様のお使いなんでしょう
」(大星様とは、今回の討ち入りを企てる者だろうか)
与茂七
「シッ
大きな声出すんじゃないっ
」お袖
「あなたはきっと、
『女が口を出す事じゃない
』って言うだろうから黙ってたのに。」
「江戸に帰って来てるなら、顔を見せてくれたっていいじゃない

なのに何でこんな所に来てんのよ

ホント相手があたしだったから、良かったわよ~
」今まで溜め込んでいた思いを一気に吐き出し、お袖は泣きじゃくっている。
その様子を見て、困り果てる与茂七。
与茂七
「悪かった
謝るよ
でもな、お父さんに楽させてあげたい気持ちは分かるが、もう少しマシな仕事だってあっただろう

よりによって何でこんな仕事なんだ
」「それとも何か
お前は1日も男無しじゃいられないのか
」お袖
「何よそれ
スッゴい事言うわねぇ
」与茂七
「違うのか
なら何でこんな事してる
」お袖
「それは……」
与茂七
「もしかして金か

金が欲しいなら俺に言えばいいだろう
」お袖
「今になってそんな事言わないでよ

それなら初めから、黙ってお金くれればいいでしょう
」与茂七
「やっぱり欲しいんじゃねえか

ついでに、アッチの方も欲しいんですって言ってみろよ
」お袖
「ア…
アッチって何よ
(///∇//)」与茂七
「事実だろ
それなら言えばいいじゃないか
私の欲望がそうさせますって。
そう言えば俺にだって分かるんだ。」
お袖
「分かってるなら、あたしにわざわざ言わせなくたって…
」《ここからは、与茂七とお袖2人の歌になります》
お袖に体を売る仕事をバイトに選んだ理由を問いつめる与茂七。
しかしお袖は恥ずかしがって、なかなか理由を言おうとしない。
しつこく問いただすと、お袖はやっと話し始めた。
【お袖】
だって、あなたはいつも自分勝手なんだもの

一人でずっとあなたの帰りを待ち続ける私の気持ち考えた事ある

一人で眠る寂しさがどれほどのものか、好きな事しているあなたには、きっと分からないでしょうね。
もしあなたが一人でのたれ死ぬ事があったなら、私がどんな気持ちでいたか分かるはずよ。
【与茂七】
そうか
そういう事か
ようするに『人肌恋しくなったのか
』【お袖】
そうよっ



(こんな感じの内容を2人が歌いながらやりとりします)
歌い終わると、怒ったままソッポを向くお袖に、
与茂七は、顔を背けられないように頬の辺りを鷲掴みにすると、そのまま強引にキスをした。
お袖
「な…何するのっ
イヤっ
」始めは抵抗を見せていたが、すぐにおとなしくなるお袖。
お袖が大人しくなったとみるや、
腕を掴んで布団の上に引き倒すと、
与茂七はズボンを下ろし、お袖の上に覆い被さる。
(ここからはベッドシーンになるんですけど、
舞台では表現の限界があるので、与茂七がお袖の上に覆い被さり、そのまま布団を被ってモゾモゾしてる形で表現)
すると、黒幕の隙間からコソッと顔を出す人物が…
| 壁 |д・)
なんとそれは、直助ではないか。
ようやくお袖がいるこの部屋を捜し当てたらしい。
しかし直助が部屋を覗いた時には、お袖はすでに自分の知らない男に抱かれている最中であった。
見てしまったその光景にショックを受け、
ソワソワ
オロオロ
する直助。(((゜д゜;)))(((( ;°Д°))))
それでも、
『お袖を抱くこの男がどんな奴なのか見なければ
』という思いだけが、直助をその場に留めていたが、
残念ながら彼の位置からは、男の顔を見る事は出来なかった。
分かった事は1つだけ。
男が茶色のスーツを着ているという事。
いつの間にか夢中になって2人の様子を覗いていた直助は、
戸口に人が来る気配を感じ、あわてて身を隠す。
(直助、舞台袖に引っ込む)
(この時、客席通路から薄汚れた白っぽいつなぎの作業服を着た男が歩いて来て、舞台に上がる階段の最上段で立ち止まる)
男
「すいませ~ん
こんばんは。」男はドアを叩きながら呼び掛けている。
お袖と与茂七は抱き合う事に夢中で、男の声には気が付かない。
何度目かの呼び掛けで、別室に控えていたお色が出て来て
「はい、どなた
」とドアをあける事なく応対する。
男
「すいません、こちらに佐藤与茂七ってのが来てませんか
」お色
「与茂七さん
ちょっと待っててちょうだい。」お色はドア外の男にそう伝えると、部屋の中にいる与茂七に来客の事を伝えた。
お袖から体を離す与茂七。
お袖
『……
』「どうしたの
」与茂七
「来客らしい…」
与茂七は布団から出ると、そのままの格好で部屋から出てきた。
その格好を見て、思わず目を見張るお色


(この時の与茂七の格好は、
上半身はキッチリとスーツを着込んでいるのに下半身は白のブリーフ。
そして足下は黒のソックスという状態
)与茂七
「誰
」ドアの外に向けて声を掛ける。
男
「俺だよ。奥田庄三郎」
与茂七
「ああ、庄三郎か。ちょっと待ってくれ」
そう言うとドアを開けて外へ出る与茂七。
(やっぱりあの格好のままで
)2人はヒソヒソと話し込んでいたが、しばらくすると与茂七が部屋に戻って来た。
与茂七
「お袖、済まないが出掛けないといけなくなった。」
(言いながら、ズボンを履き始める)
お袖
「え~
こんな時にぃ~
」与茂七
「ほら、例のアレだよ」
お袖
「そんなの今じゃなくたって…
」残念そうなお袖の様子に、与茂七は早めに戻ると約束して部屋を出ると、
部屋の外に控えていたお色に、すぐに戻ると自分の荷物を預け、
庄三郎と2人で出て行った。
お色は与茂七を見送ると、部屋の中に入りながら、お袖に声を掛ける。
お色
「本当に何なんだろうね
まったく忙しい男だよ
それよりさ
お袖ちゃんどうだいあの人
イイ男だろぉ~
」お袖
「何言ってるのよママ
冗談じゃないわ。あの人、あたしの許婚よ
」お色
「え~

あんた達知り合いなの~
しかも許婚~~~Σ(=°ω°=;ノ)ノ
でもっ
何でアンタ達こんな所でしてるのさっ
」お袖
「それがさぁ
ママ聞いてよぉ~
」お袖がお色に事情を話そうとすると、部屋の外で『ガタン』とモノ音がする。
お色
「あら
もう帰って来たのかも
」お色は部屋の外を見に行き、
「与茂七さん
帰ってきたの
」と声を掛けるが、返事はない。
すると、足下にうずくまる人影が…
『…………(o_ _)o
』お色
「誰っ
」お色が鋭い声を上げると、気まずそうに顔を上げたのは直助だった

お色
「まぁ、またアンタ
脅かさないでよ
何、今度はお金持ってきたの
」直助
「いえ、そういうワケでは…
」お色
「もう駄目よ
あの娘は予約済み
もう帰ってちょうだい
」そう言い捨て直助を閉め出すと、
「ホント、最近の子達は何を考えてるのか理解出来ないわ

」ため息混じりにつぶやくお色。
そして閉め出された直助は、諦めきれないのか、うなだれたままその場にただ立ち尽くしていた…。
(つづく)
地獄宿の場面です。
結構長くなりましたぁ~σ(^_^;
ここでの、お袖、与茂七、直助の3人の関係が後々のドロ沼展開の発端になります

しかし、自分の許婚とこんな所で再会するとわ

でも真紅のスリップ姿の栗山千明さんは妖艶で美しかった~

そして小出恵介さんは、なぜあの格好なのかσ(^_^;
上半身は、白シャツにネクタイ、ジャケットを着た状態なのに、下半身は白のブリーフ1枚

その姿で客席に向かって仁王立ちしながら、どや顔を振りまいてました(笑)
もうドコ見ればいいのか、目のやり場に困りましたよね(///∇//)

この後、直助はお袖を抱いていた相手が許婚の与茂七だとは知らないまま、お袖に恋心を募らせていきます。
さて、この想いはドコへ行くのか。
今回、涼介くんが出るシーンまで書けるかと思ったら、そこまで行き着かなかったぁ~

次は、そこまで書けるだろうか…(^-^;)
それでは、今回はここまで

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演劇ぶっく12月号
ここらで、少し雑誌のご紹介
『演劇ぶっく12月号』に『ボクの四谷怪談』の記事が3ページ掲載されています
2ページは、舞台の様子の写真で、いろんな場面の写真がありますよ
舞台パンフレットを買ったけど、リハーサル風景ばかりだったと残念に思っていた方にはいいかも
ただし、涼介くんはもの凄く小さくしか載っていません
最後の1ページは、お岩役を演じた尾上松也さんのインタビューが載ってます。
こちらのインタビューには、ネタバレがありますので、
結末を知りたくない方は要注意です
『演劇ぶっく12月号』は、
古田新太さんと三浦春馬さんが表紙になっていますよ(°∀°)b
定価は750円で、少しお高いかも
興味のある方は、どうぞ
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『演劇ぶっく12月号』に『ボクの四谷怪談』の記事が3ページ掲載されています

2ページは、舞台の様子の写真で、いろんな場面の写真がありますよ

舞台パンフレットを買ったけど、リハーサル風景ばかりだったと残念に思っていた方にはいいかも

ただし、涼介くんはもの凄く小さくしか載っていません

最後の1ページは、お岩役を演じた尾上松也さんのインタビューが載ってます。
こちらのインタビューには、ネタバレがありますので、
結末を知りたくない方は要注意です

『演劇ぶっく12月号』は、
古田新太さんと三浦春馬さんが表紙になっていますよ(°∀°)b
定価は750円で、少しお高いかも

興味のある方は、どうぞ

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