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明日への轍

齢五十を過ぎて、ある日大腸がんが見つかる。
手術から回復したと思った一年後、肝臓と肺へがんが転移。
更に続くがんとの付き合いを記録します。

退院から既に一週間経とうとしています。
在宅療養中ですが、体調はまずまずの日々が続いていました。

でも、今日の午後からどうもお腹の痛みが続いていました。
今までに無い痛み。 キリキリと言うものではないが全体的に重い感じ。
昼寝して直るかと思えばなかなか直りません。
それで夕方から九時ごろまでも布団で横になってみましたが、やっぱり駄目。

考えて見れば今日は、便通がありません。
それにココのところ体力回復と考えて食事の量もそれなりになっています。
昼は蕎麦が好きでしたのでやはり二人前をツルツルと食べていました。

どうもお腹もこの二・三日動いていないような気がして・・・・。

夕食はそんな訳で食べる気になれません。
まずお風呂に入って温まってからホットミルクをタップリ。
そして、水分補給が足りないのかと暖かいお茶を何倍か飲んで起きていました。

そうしたら、何となくトイレが近くなってきました。
そして、待望の便が何度も・・・。

結局、便秘気味になっていたことが原因だったようです。
食事を止めて、お腹を暖め、水分を取り、動く。
これだけで通じが元のようになりました。

やはり、まだまだ元のようには大腸は回復していないような気がしています。
時間を掛けてゆっくり慣らして行くことが必要なのかも知れませんね。



4日(水)に退院して在宅療養(二週間)となった。
自宅では自分の布団で寝るため、病院のベッドで寝るよりは良く眠れた。
腰が痛いという事は殆ど無くなったからのようだ。
それでも、やはり夜中に何度かは目が覚める。


寝ている時も「腸閉塞」が発生しているのではと考えてしまうことは何度もある。
次第に治まってきているとはいえ、未だにお腹の張りのようなものが多少あるから。
それでも、便は頻繁だがしっかりあるし、ガスもでる。
それに吐き気などは全くないので、大丈夫だろうと考えている。

予防法としては
①繊維質の多いものは避ける。ゆっくり良く噛む
②水分補給を忘れずに
③適度な運動
これらに気をつけることが必要らしい。

食事は
朝は野菜ジュースとブルガリアヨーグルトとコーヒー。
昼は乾麺の蕎麦。
アルコールは350mlビール缶をカミサンと半分づつ、後はウーロン茶である。
鍋物やキャベツの千切りとササミ、焼き魚を中心に食べている。

便は、しっかりとした形のものが出るようになった。
但し、以前より頻繁である。
S状結腸及び直腸部分は排便までの間に便をある程度溜める機能があるようで、この部分を手術で切除していれば排便が頻繁になるようである。
そう言われて見れば納得できる部分が多い。

それでも毎度毎度自分の便を観察しながら、血便となっていない様子を見ると嬉しくなる。
今日は退院日だ。

相変わらず夜は二時間毎に目が覚めてトイレへ行った。
オシッコをする度に少しずつ便も出る。
軟便であるが、ガスもある程度同時に出るので、順調だろう。


お腹の張りも昨日よりましになったので、朝からラジオ体操をしてみた。
体は硬い。 それに前後左右への体の折り曲げは極端に簡素にしかできない。
これも一ヶ月の入院の影響なのか。
体重も68.35㌔とまた減った。 
病院食をしっかり全て食べているので、適量のカロリーは取得してるはずだが・・・。

自宅療養として二週間の指示がされた。
少しずつ普段の生活に戻して体重をある程度は維持しなければ。

主治医からは退院後、2月13日(金)の外来に来るように指示された。
病理検査の結果も合わせて今後の治療及び検査計画を説明すると言われた。
今回の退院で目先の癌が除去されたと思うが、経過観察も定期検査も重要になるだろう。
それを外来で指示されるようだ。

まだまだ癌とのお付き合いは続きそうだ。

定期的に記録としてこのブログを更新していくつもりだ。
今日は、朝からお腹が張っているような気がしていた。
それに動くとキリッとお腹が痛い時もある。
お腹の中にガスが溜まった感じである。

今の状況で怖いのは「腸閉塞」となることである。

①お腹が張って苦しい
②お腹が痛い
③吐き気がする
④ガスや便が出ない

これらの場合は要注意らしい。

確かにお腹が張っているような気がするし、時々痛いものの、吐き気やガス・便が出ないと言う
ことはない。
特にガスや便は食事をする度に直ぐにトイレに行きたくなるし、頻繁にでるので、自分としては
該当しないと思っている。
思い当たることは、点滴が終わったので水分補給が足りないか、歩き回るような運動がなかった
。そして全粥となって、急に食事が増えたのに内臓がまだ対応できていないのかな。
朝食後は水分を充分取り、歩行訓練もしてみるとお腹の張りもだいぶ治まって来た。


午前中にお腹の医療用ホチキス針の抜き差しがあった。
専用のベンチのようなもので摘んで外していった。
特に痛いこともなかった。
これで、全ての管や人工物が除かれた。


その後、二週間ぶりにシャワーを浴びることが出来た。
頭からつま先までよく洗った。さっぱりした。
だが、浴室の鏡に映った自分の体は、情けないぐらい貧弱だった。
以前は今よりも体重が13㌔以上あり、80㌔を超えていた。
勿論、中年太りのブヨブヨでもあったが、胸の筋肉はもっと盛り上がっていた。
入院前の自らのダイエットもあったが、入院してからは確実に7㌔は減量となった。


だが、今までの無節操で好い加減な食生活によって、人間ドックでHマークばかりだった各種の数
値はほとんどが基準値まで戻り、それだけ見れば健康体の様である。

具体的には

(肝機能)AST(GOT)      41   →   16  (基準値0~30)
(肝機能)γ-GTP       129   →   35  (基準値0~50)
(脂質) 総コレストロール(T-Cho)  271   →   167  (基準値150~199)
(脂質) 中性脂肪(TG)   1300   →   116  (基準値50~149)
  
血圧も100-140が平均であったが、これが80-120位に落ち着いているからびっくり。
中性脂肪が1300と出た時は流石に焦った。急性膵炎の可能性があったからだ。
BMIも体重70㌔だとすれば27.4 → 23.6(基準値18.0~24.9)へ減ったことになる。

退院後、この数値を出来るだけ上げないように体調管理しなければならない。
ようやく、腹部ドレーンを外すことが出来た。思えば長かった。
自分的には、一週間このドレーンが外れなくてもんもんと過ごした様な気がする。


午前中に、昨日担当交代と挨拶されたS医師から、採血の結果が良かったのでドレーンを外します
と言われて、程なく取り外し処置がなされた。
二週間、お腹に入れられたドレーンである。


腹部に結び付けられた黒い紐を鋏で切って、スルスルとドレーンが抜かれていった。
抜くときに特に痛みはなかった。入っていた部分の長さは15㎝位だろうか。
外部に出ている部分は通常の丸い透明チューブであるが、腹部に入ってる部分は半透明で別の形
状の様であった。
肛門ドレーン同様にどんな形をしているのか興味があったが、チューブはチューブであり見た目
は普通であった。


腹部ドレーンは簡単に抜けたが、そう言えば腹腔鏡手術による別の穴は医療用ホチキス針が為さ
れたままだった。
このホチキス針は何時外すのか聞いたが、退院前には外しますとだけ回答があった。
このホチキス針もどうやって外すのか興味がある。


夕方に主治医のN医師回診があった。
「どうですか。 管も抜けましたのでよかったですね。
 後は水曜日以降でいつでも退院できますので。
 退院後、外来で来て頂いて、また、傷を見せて下さい。
 十日分ぐらいの薬を出して置きますので。」 

いつもの様に主治医の話は短い。


明後日の四日(水)に退院することに決めた。
お腹のホチキス針は明日取り去ることになった。
退院の日は朝10時に病室を出ることになるので、明日中に手続きをする事がある。
風邪などひかない様に明後日を迎えたい。