手術後十四日目(2月2日) | 明日への轍

明日への轍

齢五十を過ぎて、ある日大腸がんが見つかる。
手術から回復したと思った一年後、肝臓と肺へがんが転移。
更に続くがんとの付き合いを記録します。

ようやく、腹部ドレーンを外すことが出来た。思えば長かった。
自分的には、一週間このドレーンが外れなくてもんもんと過ごした様な気がする。


午前中に、昨日担当交代と挨拶されたS医師から、採血の結果が良かったのでドレーンを外します
と言われて、程なく取り外し処置がなされた。
二週間、お腹に入れられたドレーンである。


腹部に結び付けられた黒い紐を鋏で切って、スルスルとドレーンが抜かれていった。
抜くときに特に痛みはなかった。入っていた部分の長さは15㎝位だろうか。
外部に出ている部分は通常の丸い透明チューブであるが、腹部に入ってる部分は半透明で別の形
状の様であった。
肛門ドレーン同様にどんな形をしているのか興味があったが、チューブはチューブであり見た目
は普通であった。


腹部ドレーンは簡単に抜けたが、そう言えば腹腔鏡手術による別の穴は医療用ホチキス針が為さ
れたままだった。
このホチキス針は何時外すのか聞いたが、退院前には外しますとだけ回答があった。
このホチキス針もどうやって外すのか興味がある。


夕方に主治医のN医師回診があった。
「どうですか。 管も抜けましたのでよかったですね。
 後は水曜日以降でいつでも退院できますので。
 退院後、外来で来て頂いて、また、傷を見せて下さい。
 十日分ぐらいの薬を出して置きますので。」 

いつもの様に主治医の話は短い。


明後日の四日(水)に退院することに決めた。
お腹のホチキス針は明日取り去ることになった。
退院の日は朝10時に病室を出ることになるので、明日中に手続きをする事がある。
風邪などひかない様に明後日を迎えたい。