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明日への轍

齢五十を過ぎて、ある日大腸がんが見つかる。
手術から回復したと思った一年後、肝臓と肺へがんが転移。
更に続くがんとの付き合いを記録します。

前回の記事で、四回目の抗がん剤治療が延期になって事は書きました。

その後、四回目の抗がん剤治療は一週間延期されて13日月に実施されました。

そして、二週間間を置いて、今日から五回目の抗がん剤治療だったんですが、白血球の数が

少ないとかで、またしても延期です。来週になりそう。

 

色々と予定を立てて、休暇の決裁も取って治療に臨んでいるわけですが、入院の荷物を持って満員電車で病院まで行って、検査をしたら今日はダメと言うのは結構がっかりです。

また、来週に色々と手続きと予定の遣り繰りをしなければなりません。

まあ、無理やり治療をしても良いことは無いでしょうから、医師の判断に従いますが・・・。

 

来週10日~13日に治療を受けると、その後の三週目は連休にぶつかるので、六回目は連休明けになるな。 連休の予定も組まなきゃ。(^^ゞ

本来ならば、今日、六日月曜日から四回目の抗がん剤治療であった。

しかし、事前の採血で白血球の数が3100との結果が出て、下限値である3500を下回ってしまった。Y医師によれば、投与ができないわけではないが、出来れば回復を待って治療を継続したほうが良いでしょうとの判断で一週間の延期となった。

 

現在の抗がん剤は腫瘍に対して一定の効果があるが、一方で正常な細胞にも作用するとの事である。白血球が減少する副作用であるところの骨髄抑制が将にこれであるらしい。

投与後2~3週間で最も少なくなり、その後一週間程度で回復するらしい。

 

投与できない程の数値ではないものの、無理してそれを強行する理由もないことから、医師の判断を優先して一週間の日延べとした。

抗がん剤治療による腫瘍の縮小が確認できたところであるから、是非継続して治療を行いたいところであるが、医師の判断を信用して治療に臨みたい。

呼吸器外科のK医師の診察とレントゲンの結果の説明があった。

抗がん剤治療をして三回目が終了した。毎回治療前に肺のレントゲン検査をしているが、自分としては肺の腫瘍がどうなっているかが気になるところである。

抗がん剤治療の担当医師のY医師に聞いてみると、まだ一か月ぐらいですから、そんなに劇的には変わらないと思いますとの説明だった。

 

今日はT大病院で更にレントゲン検査を実施したので、変わらないと言われるのは承知で聞いてみた。

すると、K医師は意外にも、腫瘍は以前より小さくなっていますねと言われた。

レントゲン撮影の画像を見せてもらって以前の腫瘍と比べてみると、確かに小さくなっている事が確認できた。

更に詳細な画像はCT検査をしてみなければ分からないようであるが、それでもこれは嬉しい結果だった。

 

治療自体はそれほど辛いものではないが、それでもやはり副作用はそれなりに大変だった。

これだけの体への負担をしていながら、結果が芳しくない場合であれば、治療へのモチベーションも維持できない思いがあった。

抗がん剤は効いてますね。頑張って続けましょうと言われるとやはりその気になるものだ。

 

四月初旬にCT検査を実施して途中経過の判断を行うが、願わくは現在ある腫瘍は小さくなって、更に新たな腫瘍は芽が出ないよう期待する。

 

 

三回目の抗がん剤治療から退院した。

二回目の治療の後の副作用がきつかったので、今回も同様の副作用が出るのかと不安だった。でも、今回はそれほど辛くはなかったが、やはりそれなりの副作用である。

1 相変わらず、頻便である。なのに便秘。
  何度もトイレに行きたくなるのだが、なかなかスッキリしない。
  これは今回も同様だった。でも、一日で回復しつつある。
2 全身の倦怠感。これは前回も帰りの電車で発生した。
  息が荒くなって疲れがどっと出てくる。歩くのもゆっくりにならざるを得ない。
  自宅まではタクシーで帰ってきたが、夕方にかけて次第に落ち着いてきた。
3 手の痺れは続いている。
  それほど気にならないが、冷たいものを持ったり、飲んだりすると感じる。
  これも前回よりましなのかもしれない。

前回と何が違うのか。耐性ができてきたと言う事か。偶々か。
四月のCT検査までにあと二・三回の抗がん剤治療がある。
それでいい結果を期待したいものだ。
 
今回で、三回目の抗がん剤治療の為の入院である。

三回目になれば、勝手も判り余裕も出てきたが、前回の治療後に帰宅するまでと帰宅後に酷い副作用があったことから今回は少々憂鬱である。
抗がん剤治療は三日間でその後二週間程度の休薬期間がある。それで1クールであるため、一か月に二回程度の治療となる。

気になるのは肺にできた腫瘍がどうなっているかである。
一番よく判るのはCT検査でみる画像だと思われるが、どうもそう頻繁には検査はできないらしい。放射線の影響がレントゲン等よりは大きいからと説明された。
抗がん剤の治療をしている病院では、毎回、肺のレントゲンを撮っているので今回Y医師に聞いてみた。

医師の説明では肺の腫瘍の大きさは変わらないと言う事だ。
但し、一か月位の観察ではそれほどハッキリわからない。それにレントゲンでは良く判らない部分も多く、4月にCT検査をするでしょうから、その時にもっと良く判るでしょうと言う事だった。

まあ、レントゲンであっても見るからに大きくなっている訳ではないと言う事が判っただけでも嬉しい。
4月のCT検査までに6回程度の抗がん剤治療を受けてからの検査結果を見るしかない。
腫瘍が消えないまでも小さくなっているとか、現状のままであればまだ安心だ。
他に新しく腫瘍が出なければ、それが最善。
後は、肺の手術だけであればなお嬉しい。