冥土の土産に大リーグ
オイラ小太郎。
その日は部屋でばあちゃんと一緒に
なでしこジャパンの大活躍を見ていたんだ。
まさかばあちゃんがあんなことを言うなんて
思いもしなかった。
「よし!行け!そこだ!」
オイラはなでしこを夢中で応援していた。
女の子なのにあんなプレイができる
なんてすごいや。
横でばあちゃんもフルフル震えながら
なでしこのプレイを食い入るように見てた。
「ばあちゃん、なでしこ凄いね!」
オイラはもう大興奮。
「ああ、すごい。本当にすごいよ。
一生懸命練習したんだろうね」
ばあちゃんは少し目を潤ませている。
「ばあちゃん、大丈夫?」
オイラはばあちゃんが今にも泣き出すん
じゃないかと心配になってきた。
「ばあちゃん?」
何かばあちゃんはテレビを見てるけど
テレビの奥の向こう側を見ているような
感じだ。一体どうしたんだろう?
ス~・・・ハ~・・・
ばあちゃんの呼吸が何だか変だぞ!?
ス~・・・ハ~・・・
ス~・・・ハ~・・・
「ばあちゃん、どうしたの!?」
そしたらばあちゃんはゆっくりオイラの
方を向いた。
「小太郎や」
ばあちゃんの目は何か決意を秘めた
ようなそんな目をしている。
「何?」
「行けるかね?」
「行けるって?どこに」
ばあちゃんは一体何を言ってるんだろう
ってオイラが思っていたらいきなり
こんなことを言い出したんだ。
「ワシらも世界にいけるじゃろうか?」
