Bさん:たぶん、超絶HSP。 | マイノリティのお話

マイノリティのお話

ずっと人前で自分を出せない、自分でいてはいけないのだと思ってました。カウンセリングを受けたら、育った環境に原因がある事がわかりました。

私以外全員ASDだった。

ASDについて勉強したら、今まで見えてなかった事が見え始めた、そんなブログです。

常連さん(ぬこさん、しのばさん)のご期待に応えて?、Bさんシリーズです。

 

実家の亊を書きたくないし、ボス・リズの話も書きたくないし。だから、Bさんネタにしておきます。

 

やっぱり、ASD寄りやなぁ・・・。というやり取りが、何回かあった。そこで思ったのが・・・。

 

例えば、学生生活が一緒とか、会社の同僚とか、日常的に毎日、あるいは週に何日もの間一緒にいる相手であれば、Bさんのカリスマ性を見つつ、風変りなところ、おかしなところに気が付きつつ、「でも、総合したらいい人だな。扱いが難しい人だけれど」と思いながら、恋に落ちる人はいるであろう。高身長、高学歴、高収入でイケメンだしね。

 

でも、マッチングアプリやバー、あるいは仕事や趣味でも、ちょっとだけであった状態で「イイ感じになりそう」な目的で会話を始めると、「はぁ?!」というやり取りになってしまい、多分、普通の人は離れるだろうな・・・と思う。前回のハグの下りのやり取りもそう。基本的に、女性との会話において必要な「相手の言わんとする亊を行間から読み取って、相手に寄り添い、共感した返しをする」という亊が出来ないらしい。

 

 

実は、おとうの具合がちょっと悪くなり病院に付き添っていた日があった。そして、その日にBから連絡があった。「あー、この人自分は私の連絡にマメじゃないのに、私が返信しないと不貞腐れる傾向があるからなぁ。既読つけちゃったから、何か返事しないとまずいなぁ」と、やや面倒くさく思いつつ。もう、そのままの事実を伝える事にした。

 

 

私: 今、ERに居てちょっと立て込んでるから、後で返信するね。

B: ERってなんで?

私: 父がちょっとね。今、処置室に居て、私は外で待ってるところ。あとでね。

 

正直、あんまり大した説明はできないが。でも、ER(救急外来)に居るという亊で、もう察してくれ、と思いながら、短い返事を返した。

 

 

B:🌻🍀🤞

 

 

帰ってきたのは、絵文字3つだった。

 

そんな亊ある?そんな亊あるかな?あるのかな???ないよな?あるのか???

 

大人のやり取りで、相手の父と緊急外来と聞いたら、「え!大丈夫?何事もないといいんだけれど。今忙しいだろうから、これ以上返信いらないから。お父様が大丈夫な亊をお祈りします」と返さないか。たいして相手の亊を知らなかったとしても「わかった。お父様に何もないといいけれど。」ぐらいの亊を言わないか。

 

この人、どんだけdifficult conversation(言いにくい亊を話す)のが苦手なんだ・・・。

 

やだわぁ・・・。Avoidant(回避型)の愛着障害の人は、感情的になりそうな会話は苦手だから避ける・・・とPodcastのセラピストも、そっち系のインスタやYouTubeの心療内科の先生も言ってるけれど。それにしても、酷くない?絵文字3つって・・・大人として終わってへんけ・・・?さらに、ザ・アスペルガーって亊で、こういう微妙な時の会話も出来へんって亊?いや、でも、大人として一応世間を渡り歩いたアスペルガーさんって、定型文でこういう時に言うべき亊ぐらい覚えてるんちゃうんけ・・・。どういうこっちゃ・・・。

 

そう思いながらも、私であればどうだろう・・・と考えた。私が、マッチングアプリで出会った相手に「今、父のERに付き添っていて」と言われたら。やっぱり、そりゃ、私も心地悪いだろう。特に、こういう時には、私のHSP気質が働きすぎて、逆に言うべき亊を言わずにおきたくなる亊もある。「こんな亊、私が言うべきじゃないよな」とか「通りすがりの人と同じぐらいのレベルでしか知らない私が、立ち入った亊を言うべきではないな」とか「ああ、私にこんな亊言われても、今大変な時なのに。逆に、相手に気を使わせて、返事をさせてしまうだけかも」とか、それは、もう、ぐるぐる考えて、「もう、いっそ何も言わずにおく」っていう選択肢を取りかねないかもしらん。

 

さすがに、大人としてそれはないので、定型文のような文章を返すだろうけれど。まだ、HSP気質についてよく知らなかったころ、そして、心地悪さの対処法を知らなかったころであれば「お大事になさってください」なんて、ぶっきらぼうな一言を送るだけで、終えてしまっていたかもしれない・・・。

 

 

・・・Bの亊、言われへんな・・・。

 

 

そう思って、これはスルーした。そして、それから数日後・・・。Bと再び、メッセージのやり取りをしていた時に、さらに再び、おもろいやり取りが。たまたま、私が外食をしている時にBからメッセージがあった。メニューで「甘いもの食べたいなぁ」と思って悩みながら、Bにメッセージしたところ・・・。

 

 

 

私: チーズケーキかー、クレームブリュレかー、エクレアか。

B: まず、それはどれかを選べという質問なのか?意図の説明がなければわからない。君は、質問の仕方を学んだ方がいいよ、Umi(私の別名)。

 

 

わぁー。空気読めない。面白くなーい。しかも、何度も私が「呼ぶな」と言ってる別称で呼んでくる~。怒らせたいの?何なの・・・?普通さあー、「えー。じゃあー、クレームブリュレかなぁ」とか、ノリで返せるやん。おもろないわあ!ってか、やっぱり、私を怒らせようとしている?いやいや・・・待て待て。こういうの、何度もあった。多分、別に、私を怒らせようとか思ってへんねん、きっと・・・。

 

 

という亊で・・・。考えた。こういう時は、私も「むっ」としがちで、相手にそれが漏れ勝ちである。私のADHD寄りなところが、相手に嫌味の一つでも返してしまいたくなるのだけれど。それを、ぐぅーっとこらえて。

 

 

私:(Voice messageで楽し気な声色で)えー、なんやねーん、ノリわるぅ、きゃっはっは。今、メニュー見ながら悩んでただけやけどな、意図とか、そんなん、ええねん。女子に対しての正解の回答は、「おなか一杯やけど、チーズケーキかなぁ」とか適当でええねん。それで、嬉しいねんでー(笑)。あと、呼ぶなって言うたのに、いまだに私の亊Umiって呼ぶんやなぁ。私の家族とか親戚しか呼ばへんって言うたやろ?あ!もしかして、家族になりたいん?!私と家族になりたいん?!きゃっはー(笑)。冗談でーす!(笑)。

 

 

B: チーズケーキは、日本のふわふわのスフレ状のやつなら好きだけど。

私: 君、ふわふわ好きよね。ショートケーキとか、ティラミスとか、スフレとか、カシミアとか(笑)。

B: ティラミスは昨日食べた。カシミアも好きだ。

 

B: あ、そうだ。君のお父さんの年齢・身長・体重を教えてくれ。好きな色は、このパターンの中にあるか?Vネックのがいいと思う。

 

 

と、唐突にカラーパターンとセーターらしきデザインのパターンを見せてきた。そういえば、言うてたな・・・。Bの会社は、メンズのアパレル展開もしていると。いや・・・そんな、急に、私、Bの会社の何かを買うのか・・・?嫌だなぁ・・・と思った私は、ぼやっとした返事をする亊に。

 

 

私: ああ、そういえば、前にメンズ・アパレルのビジネス展開もしてるって言ってたね。今そのお仕事中なの?そういえば、一番大事にしてるのはマテリアルの質って言ってたね。

B: そう。最高級のカシミアやシルクを使って作ることにしてる。カラー展開は、今ここにあるパターンのみ。こっちのマテリアルだと、冬、こっちだと春でも夏でも素肌に着られる。君のお父さんの年齢・身長・体重を教えてくれ。できれば、写真があるとなお良い。

 

 

・・・ぅお・・・逃げられなくなった・・・。まぁ、いっか・・・。カシミアのセーター一枚ぐらい、買えない亊もないだろうし・・・。本当にBが私に「これ、作った」と持ってきたら、買う亊にしよう。それすら、本当にそうなるかわからないしね。会う約束もしてないし。何しろ、1回あっただけだしね・・・。

 

 

私: ええとね・・・父の年齢・身長・体重・・・あと、これ、写真。

 

 

写真送るのもなぁ・・・と思ったけれど。もう、考えるのも面倒くさいし、いいか・・・と思って、おかんとおとうの二人の写真をBに送った。

 

 

B:いい写真だ。すごくいい写真。二人とも、すごく素敵だ。君のお父さんは、勤勉で、物事をきっちり仕上げるタイプのビジネスマンだったと思う。筋が通っていて、自分のやり方を曲げない頑固さはあるけれど、でも、相手のために自分が納得した亊であれば、自分のやり方を簡単に曲げる事が出来る人だ。君のお母さんは、ウィットに飛んでいて、明るい、聡明な人だと思う。頭の回転が速くて、人よりも一歩秀でたものを持っている人だ。いい夫婦だ。素敵な両親だ。

 

 

・・・と、ものすっごく長いメッセージを送ってきた。しかも、一枚の写真から読み取ったそれは、おとうとおかんの、ASD的な裏面を除いた、マスキングされたA面を見事に言い当てたものであった。

 

 

超能力じゃないとすると・・・超絶HSPですな、あなたも・・・。

 

これ、私も得意とするスキルである。一枚の写真からものすごくいろんな亊を読み取る。シチュエーション、相手の動作、服装、表情、座っている位置、視線、背景のもの、身に着けている色・・・などなど、もう、ありとあらゆるものを情報化して受け取り、それを瞬時に分析する。

 

ああ。なるほど・・・。Bは、私と同じぐらいの濃度のHSPでもあるのか・・・。

 

 

めちゃ厄介やん・・・。

 

 

イランイラク戦争の難民としてヨーロッパに移住した移民で、若き母とその妹たちと難民キャンプで貧しい子供時代を過ごし、世界トップ大学20に入ってる大学6つに奨学金が出るほどのギフテッドで、あのコンサル業界トップ企業で若くしてあちこちの海外赴任を任命されるほどの実力で、相手への共感と寄り添いがど下手すぎな上に、がっつりフラッシュバック起こして関係ない人に癇癪起こすほどのこじらせASDで、相手に近づかれると一気に距離を取りたくなるくせに相手に見捨てられたくない不安がある回避型の愛着障害で、一枚の写真からあらゆる情報を読み取ってしまうHSPかつそれを分析できるスキルを身に着けてる人ってか。

 

 

こじらせてますね。こじらせてますけれど。そりゃ、こじらせますよね。そんだけ盛りだくさんなら、そりゃこじらせますよね。こじらせない方がおかしいですね。これだけ盛りだくさんだと、そりゃ、寄ってくる女性も対処できないだろうなぁ・・・。

 

 

B: 君のお父さんは、君が書いた体重よりも少し少ないように見える。上半身のサイズはXで、下半身はYなのだろうか。

私: あ、うん。その通り。

B: 色は、これでいい?

私: うん、父の好きな色。ありがとう。じゃあ、お願いしようかな。私が手が届くお値段だといいのだけれど。

B: これは、プレゼントだから。

私: え!いいの?

B: うん。プレゼント。

私: わー、ありがとう!すっごい気前がいいんやね。ありがとう!

 

 

なるほどね・・・。絵文字3つでバツが悪いのは、モノを渡す亊でごまかす感じ・・・。これも、我が家の人々のあるあるやから、わかるわ。

 

断ったらあかんやつやわ(笑)。

 

 

そんなわけで、会う約束もない人から、父へのプレゼントをされる亊になってます。