土井あゆみです。
さっそくですが、同じ職種でも働く場所によって収入は変わってきますよね。
皆さんは、転職や海外駐在などで働く場所を変えた経験はありますか?
最近、日本文化ともいえる寿司を握る日本人の寿司職人が、出稼ぎとして海外に渡るケースが増加しています。これにはいくつかの要因が関係しています。まず、日本国内の寿司職人の賃金が思ったほど伸びていないことが挙げられます。特に若手や中堅の職人にとって、国内での賃金やキャリアの上昇が限られている中で、海外で働き活躍することが新たな道として注目されつつあります。
〈アメリカの場合〉
ニューヨークやロサンゼルスでは、高級寿司店で働く熟練の職人が年間10万ドル(約150万円)以上を
稼ぐことができることもあります。これに加えて、アメリカではチップの文化が根付いており、チップだけで年間数千ドルから数万ドルを追加で得ることも可能です。
〈ヨーロッパの場合〉
ロンドンやパリの高級レストランで働く寿司職人が非常に高い報酬を得られることがあります。特にミシュラン星を獲得しているレストランでは、日本人職人の技術が高く評価され、年収がさらに増える傾向にあります。これらの都市では、年収が6万ユーロ(約960万円)から10万ユーロ(約1600万円)以上に達することもあり、日本国内と比較して大幅な収入の差があります。
〈日本の場合〉
日本国内では一般的な寿司職人の年収は約300万円から500万円程度です。東京や大阪のような大都市の高級寿司店で働く場合、熟練の職人であれば年収が700万円から1000万円に達することもありますが、地方都市や一般的な寿司店では200万円から400万円程度にとどまることが多いです。このため、国内での収入に満足できない職人たちが、より良い経済的条件を求めて海外での仕事を選択することは自然な流れといえるでしょう。
海外での仕事には文化や言語の壁がありますが、多くの日本人寿司職人は、技術を活かして高収入を得るために海外で挑戦を続けています。特に、アメリカやヨーロッパの大都市では、日本人職人としての誇りと技術を活かしながら、経済的なメリットを享受することができる環境が整っています。
このように、同じ職種、同じ働き方でも場所や会社、国が違えば収入も変わってきます。現状の働き方にとらわれず、視野を広げていくことで、より良い選択ができるかもしれません。