元彼からメール
先週、元彼からメールがありました。
私の中では、終わった恋 でしたが
彼は、今入院しています。
癌だそうです。
あまりに唐突だったし、仕事中で
何も聞けませんでした。気になって仕方がありません。
携帯小説「赤い糸」なら、今すぐとんでいくのかもしれませんが
元彼は、妻帯者です。
私がいける状況ではありません。
奇跡を信じて生きて下さい・・・
そんなメールしかできませんでした。
悲しいけれど、
治ったら、会おうねとは言えませんでした。
以前、彼と別れて書いた詩です。
きょう
あなたと最後に会った駅を
通りました
駅は
あの頃と少しも変わらず
ただ季節だけが変わったようです
わたしは
今頃になって
あなたの優しさが身に沁みます
あの頃は
わがままばかり言って
あの頃は
あなたのやさしさに甘えてばかり
あなたは
まるで空気のように
見えなくても
とても大切な存在でした
また笑顔で
会える日が来るのでしょうか
心の友となった
大切なあなたに・・・・。
彼⑤-2
結局、私は何も言えず彼とそのホテルに入った。
正志と行ったのは、もう数年も前だし
心も痛むことはないだろう。
もうずっと昔のこと・・・・なんだから。
それにあの頃の私は、今の私じゃない。
今は彼が好きなのだから。
正志と別れてから、ヒロと付き合ていたが、
ヒロは正志のことを忘れさせてはくれなかった。
だが、彼は初めての逢瀬で
私の身も心も溶かしていた。
肌を重ねてのみわかる、男と女の相性。
純愛だけでは、解りえないこと。
心と体が通じ合い、はじめて分かる快感があるのだ。
私は彼との逢瀬のために、自分の体に無理をさせていた。
もう妊娠するような歳でもないが、彼を満足させたいと思い
ピルを飲んでいた。
私の身体は、健康体ではないので、その薬を服用するのは
かなりの覚悟がいった。肝臓に負担がかかる。
何もそうまでしなくても・・・そう思うかもしれない。
ある本で読んだが、セックスをすると生命の危険をともなう
病気の患者が、セックスをするのは
生きるていることを実感するためだと言う。
私も、同じなのかもしれない。
生きていることを実感するために、セックスをする。
しかも、それは、外の男。
不倫の恋は、まるで麻薬。そしてそのセックスも同じなのだ。
ましてW不倫の場合、相手の伴侶に少なからず、嫉妬を覚える。
愛憎の中で、さらに、激しく燃えるのだ。
正志やヒロは、私を抱くたび、私の夫に嫉妬をしていた。
だが、彼はそんなことを一口も口にしなかった。
ただ、長い時間をかけて私を抱いた。
彼⑤
1週間に一度位のペースで会えたらいいね
彼がそう言ったのは、最初の出会いの時。
私が
「えっ?そんなに会ってくれるの?」と
驚いて言ってしまった。
こんな恋愛で、一週間に一度あってくれる人は珍しい。
よくても2週間に一度だ。
細かい話だが、ホテル代や、ガソリン代や食事代など
デートの経費はけっこうかかる。既婚の男性の場合、
小遣いは妻に貰っているので、お金がない事が多い。
正志は結構、最低の男だったので
会いたいと言えば、ホテル代がないと言って断り
会っていても、ホテル代を半分出させたりしたりしていた。
私は最初、正志に夢中だったのでそれくらい構わないと
思ったが、あとから考えるとそんな甲斐性のない男は
不倫する資格はない。
ヒロの場合は、はっきり、月2回が限度だと言っていた。
それに比べると、彼は社長だし、ベンツに乗っているし、旅行に行けば
お土産はくれるし、経済的にはかなり裕福だった。
そんな訳で、今日も彼とドライブ。
季節柄、紅葉狩りに行った。
そのあと、地元のレストランで名産品の昼食をとる。
彼は20年間、婚外恋愛をしてなかったので、
やたら回りを気にしているようだ。
私は、
「堂々としとけば良いじゃん、はたから見たら夫婦に見えるよ」
そう言って笑った。
40代の私と50代の彼。夫婦と言っても不思議はない。
これが、女性が20代だったら怪しまれても仕方がないが。
昼食を終え、ホテルへ行く。同じ県民(笑)なので
行った場所は、正志と行ったところと同じだった。
まさか、
「ここは嫌、前の彼氏と行ったの」
とは、言えなかった。
