ラストラブ -22ページ目

彷徨う心

私は今誰を愛しているのだろう

一緒に生活をする人

ただ抱かれるだけの人

ずっと昔愛した人

私の心は

風のように

いつも何処かを彷徨っている



そんな頃、あの元彼からメールがあった。
あの秋、元彼と別れた筈だったのに。
元彼は聞いた。

「今、誰かとつきあっているの?」

「私は、誰かいないと寂しい人だから・・・」

とメールの返信を打った。


当時の日記ブログにこう記している。


あなたとは終わったはずだったのに
今頃になって、どうして会いたいと
言うのですか?
それは私への心配ですか?
どうしようもない男と付き合って
私が傷つくのを心配しているのですか・・

私の心をまた騒がせて
あなたはまた置き去りにするのでしょうか

わたしたちにあるのは
ただ長い時間の繋がりだけで
そこに心などないのですよ

それに私はまた元通り
心のない繋がりだけを望んでいます
もう重たい愛など要らないし
恋だけをして生きていきたいのです


その頃・・・私は「あやめ」の恋愛詩サイトを閉じ
新しくSからはじまるごく普通の日記サイトを立ち上げた。
しかし、ここでは苦しい気持ちを表現できず
詩のサイトを新しく作る。


それが私の人生での一番の悲劇の始まりになる。
生き方や人生まで変えてしまうほどの。

からっぽの愛

連絡がないまま一月がたち、私は彼にメールを入れた。
たまたまその日は、彼が風邪で会社を休んでいたので
私が送ったメールを読み、また彼は気分を害したらしい。
それゆえ、わたしの自分勝手な「会って話がしたい」に応じた。
それは、自分から(彼)完全な別れを告げるためだった。


私は別れ話が来ることを予測し、弱い女を演じた。
ただ彼を取り戻したいだけだった。そこに愛があったからでは
なかった。彼は、車の中で私を抱いた。
夜もまだ浅い、ある駐車場の一角で一目を気にしながら・・・。
心が冷めていても、きっと体は覚えている、
それは、彼が私の体に夢中になっているからと。


当時の私は痩せてはいたが、豊かな胸、白い肌と
人が羨ましがるほど、スタイルは良かった。


それから、立場は逆転した。
彼はまた私を以前よりも激しく求めるようになった。
私は心が満たされていくと同時に、彼への恋心が一気に冷めてしまった。

それは、この男がまた心がわりをするであろうから
真剣に愛するべきではない、のめり込んではまた傷けられる、
そんな警戒感が働いたからだ。


実際、彼はは今まで数々の恋愛を重ねてきた人で
どうしようもない浮気男だった。
けれど、そんな男でも私は離れることが出来ない。


何故なら私も彼と同類の人間だからだ。
私はいつも心と体の寂しさを埋める恋人がいないと、
落ち着かない、どうしょうもない女なのだから。


当時の詩ブログより


◆からっぽの愛


相手を信じないで

相手に何も求めないで

それで貴方は空しくないのでしょうか

傷つきはしないのでしょうか


いいえ、私は空しくはないのです

今の私は満たされています

もう相手のことを

一日中考えることもなくなりました

寂しいとも思わなくなりました


それは多分


その場限りの愛を受けれたからです

からっぽの愛を受け入れたからです

不安定な恋人

「もう貴方との関係を楽しむことは出来ない・・」
そのメールを読んだ私は、別れが近いことを悟り
彼に別れを思わせる「詩」を送った。

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◆メッセージ

たとえ明日
恋の終わりがこようとも
たとえある日突然
別れの言葉があろうとも
わたしはこの恋を後悔しない

貴方がくれたやさしさ

貴方がくれたやわらかなとき

貴方が教えてくれた人を愛する心

それはみんな貴方が私にくれたもの

だけど最後に
少しだけ涙を流させて下さい
手紙を一通送らせて下さい
それは貴方への
ありがとうのメッセージ・・・。
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それは、混乱している彼を余計混乱させるものだった。
もちろん、返信などくるはずもない。
私は、昼間から安定剤を飲み浅い眠りに入った。
夕方、携帯が鳴った。彼からだった。
「答えを出すのが早すぎる」

そんな内容だった。
私は、わだかまりを残しながらも週末彼と逢う約束をした。

そして、そのわだかまりを表すことなく冷静な大人として
彼と話をするつもりで、その日を迎えた。


けれど、会うと今までの彼のやさしさは消えていた。
そして、自分がたいへんな状況なのに混乱させた私を責めたのだ。
わたしは言い返す術も無く、ただ彼の話を聞いた。
もうそこには、かつて私だけを見ていてくれた彼は居なかった。

彼は言った。


一番大切なものは妻だと言うことが分った。
貴方も家族を大切に思うなら、気持ちはわかる筈だ・・・。


それはあまりに冷静で、冷たい言葉だった。
あれからずっと感情を失ったままの私は、
どんなに辛くても涙を流すことさえ出来ないと言うのに。
もしここで泣くことが出来たのなら、
もっと違う展開があったかもしれない。
それほど、妻を大切に思うのなら私との付き合いを止めた方が
良いのにと思うばかりだった。

私は彼にとってただの都合の良い女でしかない。

けれどそれは声にならなかった。


数日後、私はその思いをメールに託した。
戻ってきたメールは、厳しい言葉がそこにあった。


「あなたとは会っても楽しくない、終わりにしよう」


あまり思い出したくない内容なので、要約して書くとこうなる。
私はそのことが納得できなかった。

この前は私を引きとめておいて、この変貌ぶりはなんなのだろう。


「出来たら、会ってお話が出来ませんか?」


最後に私が送ったメールに返信はなかった。
その後、一ヶ月彼の連絡は途絶えた。