△お次は天端にあるこちらの建物へ。
△お話されている副所長さん、建設には関わっていたのに本部にいたから名前がないとかなんとか。
民主党政権時代の事業仕分けで最後にひっかかったダムで事業費が減ったとも。
△足元には地震計があります。ここと、今からおりていく基礎部の2か所に設置されているそう。
△ボタンは天端の「1」と基礎部の「B」のみ。いたってシンプル。高さ90mを1分半で下ります。
エレベーターは15人乗りです。
△エレベーターをおりて、階段をおりて振り返ったの図。
△歩きながら撮ると手ブレがひどいです。
△立体の透視図でわかりやすい! 説明文、以下に転記。
【監査廊】
ダムの安全性を確認するためにダム内部に設けた通路です。
各種設備が設置されており、計測や巡視を行うために使っています。
工事中にはグラウト作業にも使われていました。
青色の部分はコンクリート2次製品です。
【プラムライン】(のことと思われる)
ダムは貯水池からの水圧や気温の変化で変位します。
プラムラインはダムの堤頂からワイヤーを吊り下げてダムの変位量を計測するための装置です。
ワイヤーは、空気の流れでも動いてしまうため、プラムライン室は密閉しています。
夕張シューパロダムのように大きなダムでは基礎岩盤との変位量を測定するためのリバース(逆)プラムラインも設置しています。
-転記終わり-
△手前にあるのがプラムライン、右奥にあるのがリバースプラムラインですね。
夏なら外の気温でコンクリートは膨張する。けど貯水池の水温は5℃なので冷やされる。なので下流側は膨らみ、上流側(水に接している側)は膨らまない。”背中側”に反り返るような形になる。
そういったダムの変位を掴むためにプラムラインや漏水量計があると。
改めて説明されてなるほどと思ったのは、ダムの変位や漏水量の変化というのは許容値が設定されているわけではなく、昨日と比べてどうか、去年と比べてどうか、同じ水位・同じ気温のときと比べてどうかという話だということ。
△(ノーマル)プラムライン
△天井に開いた穴から細いワイヤーが下がっています。
△こちらがリバースプラムライン。
(ノーマル)プラムラインの直下に置かれる、との説明を見ましたが、まったく同じ位置というわけではないのですね。
それにしても、監査廊といえばプラムラインなわけで、プラムラインのことは理解しているつもりだったけれど、リバースプラムラインがあるなんて知らなかった。かもしれない。(年をとるにつれて見たことを覚えていられないので、知らなかったとも言い切れない)
と思って、監査廊と言えば!で思い出した浦山ダムの写真を見ていたら、
撮っていた写真の中に「リバースプラムライン」の文字があった・・・
「リバースプラムラインは、変形がない不動岩盤に固定されたワイヤーをフロートで引っ張り、上部でワイヤーの移動量を測定することにより、不動岩盤からの水平方向の変位量を観測します。」
とのこと。
Q=V×Aだから
A=Q÷V
=2.5÷2.25π
=0.3537(m/秒) ※小数点第五位で四捨五入
ということで、(計算が間違っていなければ)あの導水管の中の水は1秒間に0.35m進むのです。
なんかそんだけ進むなら導水管の中も水で満ちている感じがする(疑問に対する回答になっているかはさておき)。
この日のように、1秒間に35センチしか進まないなら、導水管に耳を当ててもなるほどあまり流れは感じないかもしれない。
30t/秒の流量の場合、流速は4.24m/秒。1秒間に4.24m!!
この部屋の中に露出している部分を1秒間に通りすぎるくらいの速さ。そりゃ耳を当てたら迫力ありそうです。
ちなみに、理論上、管の中がいっぱいになる少ないの流量ってどのくらいなんだろうと思って、仮に流速を1mm/秒=0.001m/秒として計算してみたら、流量は0.0071㎥。
いまいちピンとこないのでℓに直してみます。
1㎥=1,000ℓなので、0.0071㎥=7.1ℓ!
ただの理論上だけど、毎秒7.1ℓ流すと、たったそれだけの量で直径3mの導水管の中いっぱいに水が満ちて1秒間に1mm流れる(というか進む)。それより重力の方が勝ちそうだけど。発電所や放流口の形状にもよるか。
見学会①の記事にも書いたように、河川維持のために最低でも2.5t/秒流しているので、そのときは(この日のように)導水管の中を35cm/秒くらいの速さで水が流れているということですね。
河川維持もあるし、発電のタービンを回すためにもある程度の量が必要ですものね。
最後の最後に、最近うっかりミスが多くてですね、計算も間違ってそうなので、鵜呑みにしないでください。間違っていたらごめんなさい。